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風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

花粉症巣籠もり家人やなおくしゃみ 【季語:花粉症】

2023年02月25日 | 俳句:春 人事
天気の良い日が続いた週末でしたが
皆で家にこもって過ごしました

子供たちは学年末の
テスト前ということもあったのですが
何よりも外は花粉で一杯
外に出るにも思い切りが必要で
買い物以外は
うだうだと家にこもっていました

僕は薬を飲めば何とかなるので
薬を飲んでから買い物にも出かけたのですが
家に帰ってくると何処か
鼻もむずむずと感じられました

家の中で空気清浄器を使って
花粉を取っているのですが
時々は誰かのくしゃみが聞こえ
ますます外に出る気持ちが失せました

 # 2020 春に

畑打ちや土に混ぜこむ陽射しかな 【季語:畑打ち】

2022年03月26日 | 俳句:春 人事

大分前のことですが
秋田で畑を掘り起こす手伝いをしました

冬の間は重い雪に押さえ込まれていた地面は
固い表情をしていました

耕運機を使ってみたのですが
操作になれていなくて弄ばれてしまうので
途中から鍬やスコップを使ってみました

掘り起こしていると
土も柔らかくなり
今まで蓋をされていたような
土の匂いも漂ってきます

天気も良く
作業をしていると
まるで太陽を土の中に
混ぜ込んでいるように思えてきました

暖かな陽射しを貯える土は
きっと作物には柔らな布団のよう

種をまいたら勢いよく芽が
吹き出すのだろうなと思いました


子の熱や嘘つく間なし四月馬鹿 【季語:四月馬鹿】

2020年04月04日 | 俳句:春 人事
風邪を二人の子供にうつしてしまいました

時間差でうつったのがせめてもの救い
一人一人を見てあげられる時間があったのですが

小さな体で熱にうなされている姿は痛々しく
自分が風邪をひいてしまった無用心を
随分と反省していました

幸い大事にはいたらなかったので良かったのですが
熱が出ている間は
冗談を言う気持ちの余裕もありませんでした

白酒の相伴もせず夜半に帰す 【季語:白酒】

2020年03月06日 | 俳句:春 人事
先日は桃の節句でした

男の子だけのわが家では
雛人形を飾ることもないので
その日の存在自体を
意識することなく過ごしているので
尚更なのでしょうが

当日の僕はばたばたと忙しく
家に着いたのは0時を過ぎていました

桃の節句だったと思い出したのは
何気なくテレビを見ていた時のこと

きっと小さな女の子がいたのなら
怒られるのだろうなと
そんなことを想像していました

帰りたくても帰れない
お父さん方も実際にたくさんいたと思うのですが

春風邪の熱食い散らす夢に酔う 【季語:春風邪】

2020年02月15日 | 俳句:春 人事
普段は風邪もひかず
熱をあまり出すこともない自分なのですが
今回は39度近い熱を出してしまいました

土曜日は薬を飲んで一日寝ていたのですが
熱にうなされていたせいか
断片的な意味もわからぬ夢を
たくさんみました

そのめまぐるしさに
起きたときには少し酔ったように
ふらふらとした気分
やはり健康が一番ですね

初めての春服何着せ街行かん 【季語:春服】

2019年04月20日 | 俳句:春 人事
子供たちにとっては始めての春
とりあえず着る物が必要ということで
春服の準備を始めています

出産のお祝いに貰った服があるので
随分と助かっているのですが
足りないものは少し買い足す必要がありそうです

男の子なので正直そこまで
服装に凝ることはないのですが
女の子だったら服選びにも
随分と迷うんだろうなと思います

いずれにしろ軽くなった服を着て
子供たちと街に出かけるのが楽しみです

それぞれの暮らし集めてメーデーの旗 【季語:メーデー】

2017年05月06日 | 俳句:春 人事
以前、メーデーに参加したのですが
天気が良かったせいか
大勢の人が集まっていました

僕は会場でうろうろしていたのですが
近くでは座り込んで
お弁当を食べている人もいて賑やかです

青空の下には
組合名が書かれた
色とりどりの旗が
風になびいていたのですが

各々の旗の下には
それぞれの悩みと
生活が集まっていることを想像したら
計り知れない暗闇を
覗いてしまったような気がして
呆然自失とした気分を味わっていました

春風邪の布団剥ぎたし空の色 【季語:春風邪】

2017年04月08日 | 俳句:春 人事
少し体調が悪い朝でした
風邪でもひいたのかなと思い
このまま家で寝ていようかと
そんな誘惑にかられたのですが

窓の外を見るととても鮮やかな
青い空の色
それを見ると布団の中で寝ているのが
もったいない気がしてきて
布団を剥ぎとって外にでかけようと
心に決めて立ち上がりました

メーデーの人波一人空見やる 【季語:メーデー】

2016年05月01日 | 俳句:春 人事
晴れた五月の初めの日でした
メーデーの人ごみの中にまぎれて
ゆっくりとした調子で
歩を進めていました

旗やポスターを手に行進する人
スピーカーを通して伝わってくるメッセージ
たくさんの物音で騒然とする中

風に肩を触られて
見上げると頭上には
青い空が広がっていました

そんな空の色に見入っていたら
まわりのすべてが空々しく思えてきて
人波から離れ道の片隅で
一人ぼんやりと空を眺めていました

風さらう風船次に我も空へ 【季語:風船】

2014年04月30日 | 俳句:春 人事
なにかイベントでもあったのでしょうか
子供が青い空の下で青い風船を手に歩いていました
風船も春の暖かな風に揺られて楽しそうです

そんな風船の様子が気に入ったからでしょうか
あるいは青空が自分のアクセサリーにしようと
風に命じたからでしょうか

子供が手の力を緩めた一瞬の隙をみて
少し強い風が風船をからめとって空に解き放ちました

僕の重たい心も一緒にと
風に頼んだのですが
僕の心は置き去りにされました