新垣隆氏記者会見 佐村河内氏に「私の認識では一度も聞こえないと感じたことない」(スポニチの記事より)
昔、ギタリストのマーティ・フリードマンさんが世に知られるきっかけとなった『ヘビメタさん』というテレビ番組がありました。
そこに爆風スランプのギタリスト、パッパラー河合さんが出演していた回でのことです。
大ファンの英国バンド、イエスの大ヒット曲『オーナー・オブ・ロンリー・ハート』について「魂を売った」と愚痴っていました。
イエスといえばプログレッシブ・ロックの雄で一曲が10分を超えるとっつきにくい大作も多いです。
ところが、産業ロック華やかなりし80年代にポップ路線に急旋回したのが当曲でした。
これがイエス最大のヒット曲となったのは皮肉といえば皮肉です。
イントロのギターのフレーズは今でもテレビのバラエティなどで盛んに使われ、誰でも一度は耳にしているはずです。
では、パッパラー河合さん自身はどうなのでしょう?
それを共演者からつっこまれると「生活のためにしかたない」としょんぼりしていました。
僕は爆風スランプやポケットビスケッツなど彼の作った曲はどれも好きですけど。
上記事の新垣隆さんも、歴史に残るかどうかは別として有能な作曲家であることは間違いありません。
ところが、小難しい現代音楽の作曲家である彼は、大衆迎合的なクラシック曲を自分名義で出すことにためらいがあったようです。
結果的に彼にとって本意でない曲がもっとも有名な作品となりました。
80年代ポップの代表格ビリー・ジョエルも若かりし頃は超絶技巧ジャズロック・バンド『アッティラ』のベーシストでした。
正直、何がしたいのかよくわからない作風で、ジャズ・ロックとしてもいまいちに感じます。
近頃色んな意味で話題の加藤茶さんもドラムは当時の一線級の腕前でした。
長い歴史の幕を閉じる『笑っていいとも』でお昼の顔となったタモリさんも本当は元はジャズマンでトランペットが得意です。
皆さん人も羨むセレブではありますが、本人なりに挫折を味わって今のスタイルを受け入れたのかもしれません。
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