村上春樹氏、中頓別町“たばこポイ捨て”批判にコメント 「まことに心苦しい」…単行本で町名修正を示唆
人間誰しも自分が一番可愛いものです。
「自分が世界で一番嫌い」なんて言う人も、結局自分のことばかり考えています。
人は何もそういう「エゴ」を自分自身だけに持つわけではありません。
家族や恋人、あるいはペットにも人は「エゴ」の対象にします。
そういったものを「自分自身であるかのように」可愛がるのです。
人によっては生まれ育った故郷もエゴの一部です。
好きなスポーツや特定のクラブチームだってそうです。
自分の好きな音楽やファッション、好きな芸能人やアニメもそうでしょう。
ですから、こういったものをけなされた時、「我が事のように」腹が立つのです。
大きい物になると、自分の務めている企業や業界、住んでいる自治体もそうでしょう。
そして、その今のところ最大のものは国家あるいは民族です。
しかし、戦後、そうしたエゴも大きなものから順番に揺らぎ始めているところもあります。
日本では政治家ですら本当の意味で国家を意識している人はごくわずかです。
そんな厄介なエゴを巨大な国家にまでふくらませて、馬鹿らしいと思う人もいるでしょう。
エゴを全部もともとの各個人の中に押しとどめていられれば、戦争もなくなりそうです。
ところが、これはこれで別の問題が発生します。
上記事もそうですが、近頃テレビのドラマでもバラエティでも何でも世の中クレーム合戦です。
人の持つエゴを全て各個人に帰そうとすると、今度はお互い自分の権利侵害に異常に敏感になっていくのです。
これには個人主義の申し子のような村上春樹さんも蚊帳の外というわけにはいかないようです。
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