下北半島92山+

1/25000地形図に表示されている下北半島内の(ヤブ)山、92山+αを紹介しようと思いますが、いつになったら終わるか。

雪崩対策講習

2014-12-24 07:53:04 | その他の山
4時起床ですぐに雪かき。
5時に終了して5時過ぎに家を出、八甲田谷地温泉での雪崩対策講習に向かう。
途中吹かれたりしたが、8時ころ到着。
まだ誰も着いていないので、駐車場で準備でもと思い、中途半端な除雪の駐車場に突入してスタック。
皆に助けてもらいようやく脱出。
講習開始がだいぶ遅れてしまった。


講師は労山の雪崩講師資格を持つ方だ。
まずは出発前の、ビーコン確認の手順。
弱層テスト、プローブ・スコップを使用してのビーコン捜索の練習。
全ての手順が理論付けられているように感じた。
自分のビーコンは「BCA Tracker2」なのだが、目標に向かって最短距離(直線)で案内するわけではない。
あらぬ方向を指したりする。
これは発信される電波の特性なので、ひたすら信用する以外にないのだろう。
その後、焼山の洗心荘に移動し、昼食後、机上講習。
早起きのせいか、満腹のせいなのか、ぬくぬくあったかな室温の加減なのか、眠くなってきた。
駄目だ駄目だと思っても、体全体が脱力してくる。
「イカン。イカ・・ン。イ・カ・・・・・」って、気が付くと話がだいぶ跳んでいたりで、断片的に覚えているだけだ。
その中で、「雪崩対策は理論やメカニズムを覚えていないとダメだ」は印象に残った。
一度この手の本は読んでみたい(一度も読んだことがない)。

以前からなんとなく思っていた、「雪崩にあった時のためにビーコンを持つ」はなんだか変だと思っていた。
プローブもスコップも、そしてビーコン練習も全て助けるためのものだ。
「雪崩にあった時」助かるためではなく助けるために持つものなのだ。
だから、パーティーで行動する場合、全員が携帯しないと意味が無いのだ。
これがハッキリしただけで受講した意味がある。



(挨拶とビーコン確認)



(雪の温度・密度・結晶の観察)



(ビーコン操作練習)


三種の神器と言われて久しいが、おおくの人が持っていない。
これは、重くなるとか費用が嵩むのもあるだろうが、殆どの場合全く使うことがないのが大きな理由ではないのだろうか。
専門化しすぎているのだ。
何か併用できれば持ち歩くのではないか。
例えば、ツェルトのポールにもなるプローブとか、例えばだけれど、ノコが仕込んであるスコップとか(これはありそうだ)である。
スコップにカバーが付いていて、雪上で腰掛けても寒くないとか、フライパンにもなるスコップとかもありだろう(売れそうにないが)。
長距離(数キロ)・短距離仕様を切り替えられるので「ヒトココ」にもなるビーコンだと、夏場も使用できる。
(単独が多いので、家族を安心させるために「ヒトココ」を少しは考えている)