下北半島92山+

1/25000地形図に表示されている下北半島内の(ヤブ)山、92山+αを紹介しようと思いますが、いつになったら終わるか。

大荒川

2013-09-23 10:15:20 | その他の山

大荒川林道に入ろうと思っていたが、藪が酷く、分岐であきらめ、ここから入渓することにした。
いつもなら、ヤブに突入前はしばらくグズグズし、意を決して飛び込むのだが、今回は違った。

身支度を整えて、コンパスを進路に合わせ、躊躇なくヤブに踏み込む。

ヤブは長続きせず、直に沢目が出て、ヤブが薄くなる。

沢の音も聞こえ出すが、急斜面で慎重に降りる。

アンド沢は流域が狭い割りに、流量が多い。


Img_1843
(アンド沢)


っと、ここで昼食と水を車に忘れたのに気付く。
出発前にグズグズしなかったのが災いしたようだ。

いまさら戻るわけにも行かず、このまま進むことにする。

直ぐに点線道路の合流点に着く。

帰りのコースになる可能性があるので、コンパスで慎重に方向を確認し、
50mほど上流まで偵察する。
ヒバ林のすっきりした沢で、歩く価値はありそうだ。

コルーゲート管やトロッコレールのひん曲がった残骸が残っているところを見ると、点線道路はかつてのトロッコ道か。

左岸の所々に石積みの護岸が現れ、ますますその様に感じた。

ただの通路なら、護岸まで作る必要はない。

崩れたら、上を通せば良いだけだ。

右岸にも石積み箇所がありトロッコが横断していたようだ。

右岸からの集材・積み込み場所か。

滝が現れた。

高さが約
3mほどで小さいが、滑滝で美しい。



Img_1882

(高さ3m程の小滝)




ここから下流は部分的だが、滑床が出てきてほっとする。

縫道沢は予想に反して流量が少ない。

直ぐ下流の滝で合流する沢のほうが立派なような気がする。

下流に進むも、今日は単独で勝手がわからない沢なので、行動は
11:30と決めていた。
心惹かれる部分もあるが、引き返すことにする。




Img_1871

(下流は気持ちの良い滑床となった)




滝沢の合流点で、予備食の袋ラーメンを食べる。

沢の音だけで、鳥の鳴き声もしない。

せみの声も聞こえない。

菅江真澄の言う、「
山深く荒い山川・・・・」とはこのことか。
山の中にどっぷりと浸かっているようで、なんともいえない気持ちになる。





Ooarakawa
(GPSログ 後1時間あれば十分に河口までいけたと思うが・・・)