☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

ショパンの調べ

2010-09-17 01:38:00 | アートライフ
 空が変わり始めた。
 雲が秋の顔を見せている。
 風が通り始めた。
 やっとやっと・・・

 伊丹のアイフォニックホールで今年生誕200年のショパンを聞く。
 ピアノコンサート”田尻洋一のショパン”!!
 今回はもちろんオール・ショパン・プログラムだ!

 始まりは「華麗なる大円舞曲」!
 ショパンの人柄や人生を少し織混ぜて進んでいく。
 やさしいでもショパンらしさを出した「子守唄」
 バラード、どの曲も耳にしたことがある前奏曲集イ短調、「雨だれ」等々
 歯切れ良いリズム、軽やかさと迫力と繊細さ、超絶技巧のピアノが響く・・・
 身体に響く、心の深遠に響く・・・

 田尻さんらしさ溢れる「別れの曲」
 そして大好きな「革命のエチュード」・・・

 ショパンの生涯の「ショパンらしさ」は
 生来のショパンの気質に負うところが大きいと思っていた。
 ポーランド生まれと言うこともそれなりにあるとは思っていたが・・・
 
 ずーっと占領下にあった祖国ポーランド、父は革命軍の大佐だったという。
 迫害を受け虐げられて、理不尽なことを強いられる日常・・・
 占領軍の兵士に乱暴され、湖に身を投げる少女が後を絶たない・・・
 そんな出来事が日常的に身近で起こる・・・
 その才能を期待され、名を上げることで「祖国」に
 貢献したいと言う切なる想い・・・
 また多くの人々の期待も背負って・・・

 そんな切なる思いが、時を刻む人生が
 素晴らしいピアノ曲を生んでいく・・・
 しかし思うように進まない苦悩の生涯
 重く苦難に満ちている部分が多くても仕方が無い。
 本来軽やかな遊び心が楽しい「スケルツォ」さえも、
 ショパンのそれは恐怖や幻覚に満ちた熱情を伴って響く・・・
 
 でも、「ノクターン」はどの曲も何処までも優しく
 哀愁に満ちてなお華麗で美しい・・・
 今回は8番を初めて「生演奏」で聞いたが素晴らしかった!!
 マズルカやポロネーズは圧巻!!・・・
 
 これこそ「ピアノ」!!これこそ「プロ」、これこそ「ピアニスト」!!
 何度もため息・・・
 何度も感嘆符!!!
 満ち足りたショパンな時間・・・
    
                  
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