☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

「藍のかおり」…藍の生葉染め2021

2021-12-22 00:00:37 | アートライフ・・・草木染・染色

昨年頂いた蓼藍の種を植木鉢に植えたら上手に芽が出た
育った蓼藍で今年も「藍の生葉染め」を…

藍のかおりに包まれた「いい時間」をすごすこと
今年で3年目だ

3月の終わりに種を植えて
1回目を7月初めに、2回目を8月に、
(3回目は9月にと思っていたが藍が育っていたにもかかわらず
時間がなかなか取れないまま断念)

1回目
これまでシルク中心に染めていたけれど
今はほぼなくなりつつある「ガラボウ」という織機で紡いだ
独特の風合いを持つ綿の糸、初めてガラボウ綿を染めた
昨年の「東北の手技展」で「藍の生葉で染めて見ようか」
と買っておいた綿の糸だ

植物性の繊維はたんぱく質でコーティングさせて染めやすくする
一晩牛乳に漬けて下処理をした糸を
「何とか染まってくれるだろう」と想いながら
かなり少ない藍の葉で染めていく
初めてのことで下処理の仕方もいい加減、量も時間もいい加減…
この時期、植木鉢でやっと育った藍の葉たちもかなり心細い量だ

それでも良く調べもしないで「やってしまう」性格ゆえ…
(良く調べたら「無理です!」となるだろうけど…)

とにかく色が付けばいい
だんだらに染まればいい
やっぱり豆乳にしておけばよかったかな・・・
なんておっかなびっくりの感じでとにかく
時間を計って染めまず干した

少し乾かしてから洗剤も使って何回か洗って
また干して乾かした
かなり薄いが何とか藍色のバリエーションがでて
小さく「やった!」という感じ…
もつれた糸を巻き取るのも大変だったが
家人に手伝ってもらって数個の糸玉ができた

久しぶりのかぎ針編みでベストに仕上げることにした
ゲージもとれずベストに編み上げるのに糸が足りるのかも定かではなく
とにかくシンプルに「まあ何とかなるだろう」と
少し色目を考えながら編んでいった
なんと糸を少し残して編み上げることができた
まあそこそこいい感じに仕上がり嬉しかった…

                

実は昨年もアップ後にあと2回「生葉染め」をして
丹後ちりめんの白生地を染めた
あまり濃くは染められなかったが
かなり豪華な感じに上品に染まった
2回ともムラなく綺麗に…
着られる形にと色々考えたけれどちょっと上質すぎて
かえって使いにくいのだ
(そのまま和ダンスに入れているが今も藍のかおりがしている)

そこで今年2度目の藍染
今回はシルクの着物地ではあるけれど
ランダムにムラが出るように染めることにした
綺麗な浅黄色に濃淡を生かす形で染め上がった
藍の香りが立ち心地良い

そこに思わぬお話が…
友人の着物リメーク達人のようなお母さまが
お年もありため込んでいた着物類を使ってもらえる方にと…
女性用着物や男性用はすぐに貰い手が決まったけれど
「黒いもの」は引き取り手がない…
というようなことを聞いたので
「それでは…」と送って頂くことになった

「もの」もよく保存状態もとても良くて
何年ぶりかで簡単なチュニックを創ってみたい気持ちになった

以前は「京都ゆえ」の質良く色よい着尺や絞りの羽尺、雨コート地が
知り合いのお世話等で手に入るとよく創っていた

展覧会衣装?!として着ていたことが多かった
(ウチは展覧会を始めた時からビジュアル重視?!で
展覧会ではもともとのシルク好き、京都発でもあり
家人ともども作家ものの手染めのシルクやシルクの織物等の
上物を身につけることにしている…ごくたまに自作も)

今回はリメークなのでまず黒羽織を2枚ほどき
パーツに分け水に浸け干してアイロンがけして
綺麗に伸ばしてから効率よい生地の使い方を考える

前後の見ごろ4分の一に藍染を入れることにした
片方の肩と両脇に藍染のくるみボタンを…
同布のスカーフも創る用意もしたがせっかくなので
たくさん染めたシルクのスカーフを合わせることに…

そんなこんなで「藍の生葉しごと」3年目の今年は
蓼藍の種から育て「藍の生葉染め」をしてその素材を使って
服に仕立てるところまで挑戦することができた!
大満足!!

ちなみに黒羽織の残りと以前から持ってた留袖(業者がほどいて
処理したもの)を使ってもう一つリメークチュニックを創った
以前創った絞り染めチュニック等も合わせて
京都三条木屋町での11月の展覧会は
自作ばかりを身に着ける初の展覧会となった
エナジーの流れ的にも良かったと思う

全てに感謝!!


            
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする