☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

のだめカンタービレと指揮者の話

2009-12-26 00:08:14 | 徒然

久々に映画を見た。「レッドクリフ2」以来かしら?
問題作とか暗い・重い映画は苦手。
あまり軽すぎるのもなんだが気持ちよく笑えるのがいい。
 
「のだめ」はテレビでもよく見ていたが
マンガチックな内容はともかく馴染み深い「クラッシック」が
オーケストラやピアノで流れるのがいい。
それに「千秋さま」の指揮が何といってもカッコいい!
 
今回の映画も内容はともかく全編流れるオーケストラ音楽が気持ちよく
「千秋さま」」の指揮もすごくカッコよかった!!

声楽家の友人とこの間話していたのだが
指揮者がその指揮の様式美をかなり意識して
それを前面に出したのは「カラヤン」からだろう。
カラヤンの指揮は優美で美しく手の動き、髪のなびき
その横顔全てきまっていた。

カラヤンが活躍していた頃はクラシック音楽とは
馴染みのうすい日本人でも
指揮者カラヤンの名前とそのレコードジャケットや
ポスターに写る指揮棒を構えたカラヤンの横顔は
みんな知っていたように思う。
子供だった私にも記憶が鮮明に残っている。

「のだめカンタービレ」の映画でも
千秋がダメオーケストラとその音楽を育てていく
(オケとともに育ちあっていく)のが重要な要素だが
このような指揮者のあり方を初めて実践したのは
バイオリンコンチェルトや結婚行進曲の作曲家で
若くして亡くなったメンデルスゾーンだったと言う。

数年前のちょうどこの時期
京都のコンサートホールへ京都市交響楽団の「第九」を聴きに行った。
指揮者は井上道義氏。
知人が席を取ってくれていたので行ってみると
席は2階席の奥の方で何と舞台上の指揮者が目の前に見える場所。
いつもは当然、演奏者の前の後ろを向いた指揮者を見て演奏を聴く。
それが当たり前に思っていたのでちょっとビックリしたが
ちょっとワクワク感があった。
 
「第九」の演奏が始まる。
指揮棒を掲げた井上氏の手から顔から頭へ
(頭はツルツルなのでよく見えるのだ)
順に彼の真っ赤な血が上っていく。
全身に気が満ちて真っ赤になった井上氏が
指揮棒を振り下ろして壮大な音楽が始まった!

指揮者の迫力を間直に目にして感動した。
井上氏の指揮によるオーケストラは何度か聴いたことがあり
私の感じでは「優しい・柔らかい音楽を創る人」
だっただけに余計にビックリした。
指揮者の何たるか
指揮者が「ムチウチ」になるというのもよく分かった。
 
演奏が終わった後指揮台に手を置き何度も何度も大きく息をつき
(まるで800メートルの走者がゴールしあとのように)
ゆっくり息を整えてから観客席に向き直りあいさつをした井上氏。
音楽とともに指揮者を見つめた「第九」。
とっても良い体験となった。
そんな席を取ってくれた知人に感謝した。

「のだめカンタービレ・最終章」前編
楽しかったし面白かった!
音楽もとってもよかった!
後編も是非観に行かなければ!

       
コメント
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