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WBAは内山高志とJ・フォルトゥナに統一戦を指令

2016年02月05日 | ボクシング
WBAは公式ホームページにて、世界Sフェザー級スーパー王者の
内山高志(ワタナベ)と同級王者のハビエル・フォルトゥナ
(ドミニカ共和国)に対戦指令を出した。

交渉期間は30日間で、合意に至らない場合は興行権の入札が
行われるとの事。

内山は昨年2月にスーパー王者に昇格。
フォルトゥナは同年5月に空位となった王座決定戦を制して
正規王者になっている。

その相手は、元同級暫定王者ブライアン・バスケス(コスタリカ)。
2012年大晦日に12月31日に内山高志と王座統一戦を行い、終盤
ラッシュを浴びてプロ初黒星を喫した選手だ。 

フォルトゥナvsバスケスは決め手の無いもの同士の対戦で
無敗のフォルトゥナが判定勝ちし、新王者は9月に初防衛を
果たしている。

渡辺会長は、フォルトゥナと海外で戦う事も厭わない姿勢。
それと同時に「ウォーターズ戦も消滅したわけではない」と
意味深なコメントも残している。

まぁ、対戦相手のレベルという意味でもウォータース戦の前に
正規王者クラスの相手と戦った方が良いし、大舞台慣れという
意味では、正規王者との統一戦を海外で行なうのは願ってもない
事でしょう。

ただ、映像で見る限りフォルトゥナは足を使う中南米の「やり辛い」
黒人サウスポー技巧派。
ちょっと「仮想ウォーターズ」にはならない印象。
※ウォーターズはバネと馬力が特徴ですから・・・。

公称体格も身長165cm、リート174cmと、必ずしも大きくは無い。
※頭が小さいから大きく見え、懐は深そうだけど。

ウォーターズは公称の身長が170cm、リーチが185cmと一回り大きい。
ドネアやダルチニアンを降したのも体格差・体力差で押し切った感も
あった。

それが根っからSフェザーの内山と対峙したとき、どうなるか?
内山からしても、過去最高にバネとパワーがある相手だ。
いつもの「落ち着いた試合運び」が出来るのか?

正直、このまま内山vsウォーターズ戦があったとしても
「内山有利!」「KOだ!」とは言えない自分がいる。

やはり大一番前に正規王者との統一戦で海外試合に慣れていてほしい。
フォルトゥナには別のやり辛さがあるだろうが、ぜひ本場のラスベガス
あたりで、内山の強打デモンストレーションをお願いしたいトコロだ。

望月三起也「ワイルド7」原画展が開催

2016年02月05日 | 漫画
望月三起也先生もマンガ家デビュー55周年(!)。
それを記念して「ワイルド7」原画展が開催される。

~というか、三省堂カルチャーステーション千葉では
既に1月28日から始まっている。

東京では、2月27日より書泉グランデにて開催。
これまた楽しみだ。



原画展では「ワイルド7」の直筆原画・複製原画のほかに、
神奈川県警の警察職員募集ポスター原画などが初公開される。

なお、複製原画の受注販売も受け付け、購入した人には
望月先生のサイン入りで届けられるとの事。



「ワイルド7」は1969年から1979年にかけて少年画報社の
週刊少年キングで連載されたアクション漫画。
TVドラマや劇場用映画にもなった望月先生の代表作。

◆「ワイルド7」原画展

【三省堂カルチャーステーション千葉】
期間:2016年1月28日(木)~3月2日(水) 9:30~20:00
住所:千葉県中央区富士見2-3-1 塚本大千葉ビル4階

【書泉グランデ】
期間:2016年2月27日(土)~3月27日(日) 10:00~20:00
住所:東京都千代田区神田神保町1-3-2



~望月先生の言葉には印象深い物が多い。
「銃を撃つシーンでは銃を持つ手は勿論、反対の手のポーズが重要」
「吉田竜夫先生に爆破シーンを褒められ、ますます工夫した。火薬か
 気化性のガス引火によるものか。描き方を変えた」・・・なんて
とても常人には思いつかないモノばかり。



そんな印象的なコメント多い望月先生。
スクリーントーンも使わず、タッチと点描で質感を描いた拘りも
どこかで語られてるのか?
※そういえば、望月先生もゼロ戦戦闘が上手かったなぁ・・・。
 「ワイルド7」でもレプリカ戦闘機をワイルドの連中が使って
 市街地で戦闘・・・なんて凄いシーンがありました。



グラマー女性の描き方も抜群で、日本人離れした登場人物も
魅力的でした。
※ユキもボディは「みそかっす」ではありませんでした!



「爆破105」では、崖から落ちそうなスチュワーデス
(やっぱりナイスバディ)の衣服が木に引っ掛かって
ビリビリと裂けて・・・あわや!

・・・なんて嬉しいシーンもありましたが。



しかし、回を追う毎に裸寸前だったスッチーの衣服が、
なぜか逆に増えていくという「脱がす脱がす詐欺」みたいな
展開に遭ったのも懐かしい思い出です。

もう(少ししか)恨んでいませんから。
原画展では出し惜しみせずグラマー女性を登場させて下さい!

「柔侠伝」のバロン吉元個展が開催

2016年02月05日 | 漫画
「柔侠伝」シリーズなどで知られる漫画家・バロン吉元の個展が
2月27日から3月27日まで東京・トーキョーワンダーサイト本郷で
行われる。



タイトルは「バロン吉元の脈脈脈」。
バロン先生の実娘でアーティストのエ☆ミリー吉元プロデュースで
催される。
2年ほど前に倉庫でバロン吉元作品を数百点発見。そこから企画の
構想が始まったとの事。

同個展の主旨は、1959年のマンガ家デビューからのキャリアを辿る
ものだが、画家としても「龍まんじ」の雅号を持つバロン先生だけに
そちらの絵画も展示されるそうだ。

3月5日、20日の15時~18時30分は、なんとバロン先生の公開制作が
見られるとの事。



「バロンの解剖学会」と題されたトークイベントも開催予定で、4人の
ゲストが順次登場する事が発表されている。

参加は無料だが、定員制でメールかFAXでの予約が必要。
※詳細は会場の公式サイトにて
http://www.tokyo-ws.org/archive/2015/11/H0227-B.shtml



【バロン吉元の脈脈脈「第9回展覧会企画公募」】

会期:2016年2月27日(土)~3月27日(日) 
※2月29日、3月7日、14日、22日は休館

時間:11:00~19:00
会場:トーキョーワンダーサイト本郷 スペースB
住所:東京都文京区本郷2-4-16
入場料:無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団
   トーキョーワンダーサイト

◆トーク・イベント
「バロンの解剖学会」(聞き手:エ☆ミリー吉元)

3月3日(木)19:00~20:30
荒俣宏(作家/博物学者)×バロン吉元

3月5日(土)19:30~20:30
都築響一(編集者/写真家)×バロン吉元

3月13日(日)16:00~17:30
山下裕二(美術評論家/明治学院大学教授)×バロン吉元

3月20日(日)19:30~20:30
山田参助(漫画家)×バロン吉元

・・・少し前に書いた「ゼロ戦」漫画ネタ。
バロン先生の漫画にも良く戦闘機が登場した。



戦記漫画もあるが、主人公の前歴として戦闘機乗りが
登場する事も多かった。

戦記物として印象深いのは「黒い鷲」。

これは第一次世界大戦での複葉機が登場する珍しい設定で。
少年漫画誌連載の事もあり、「元気でオッチョコチョイな
主人公」「複葉機パイロット=ヒコーキ野郎的なロマン」も
盛り込まれた快作だった。



主人公が絵描きを目指してフランスに渡るも、ムダに元気が
余ってる事もあって何故か同国の空軍パイロットになり、
やがてエースを目指すというストーリー。

主人公の天平は異常な「ウメボシ好き」で、飛んでる最中も
「梅干し、梅干し、梅干しが食べてぇよ~」と独り言を
言ってるシーンが印象的。

女性の登場人物も和製淑女(でもオテンバ)と金髪少女が
健康的なお色気を見せてくれて、読者を飽きさせない。
※バロン先生は女性キャラも魅力的でした



戦闘シーンもリアルな反面、「ここ一番の一騎打ち」では
背後の取り合いなどせず、正面からの撃ち合いに勝負を賭ける。

西洋人の騎士道と日本人の武士道が空で対決するという、
胸のすくシーンが繰り広げられたものでした。

「紫電改のタカ」「ゼロの白鷹」など戦闘機モノは数あれど
複葉機の戦闘機モノという特異な題材は深い印象を残しました。

絵的なイメージは「黒い鷲」のイメージが大きいし、
「柔侠伝」も同系統だったが、絵師としては進化を遂げられ
長期にわたった「柔侠伝」シリーズ完結とともに渡米され、
画家としてゼロからのキャリアを積み始められたとは恐れ入る。

※画像で紹介している絵画的な「柔侠伝」表紙は、愛蔵版で
 復刻するに至り、龍まんじタッチで描かれたものです。

もともと筆のような主線を使いながらも登場人物はアメコミ風
だったりと、「バロン吉元」の名前通りにアンバランスな魅力に
溢れていた先生の絵だが。

「龍まんじ」絵画に至っては耽美的な要素も増して、そういう画が
好きな人にも堪らない魅力に満ちた作品もある。

いろんな人が楽しめる、そんな個展になりそうですね。
やっぱり行きたいな。