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WBAが内山高志に連続統一戦を指令

2016年02月16日 | ボクシング
「前代未聞の2試合連続統一戦構想!」とも報道されているが。
同一団体内でスーパー王者が正規王者と暫定王者を連続して
対戦するって事だから。
昔でいえば世界王者が1位挑戦者と連戦するというニュアンス
なんですよね。

当初はノニト・ドネアを倒したことで知名度をアップした、
元WBA世界フェザー級王者のニコラス・ウォータースとの
対戦交渉に入っていたが、WBA本部が同級正規王者のハビエル・
フォルトゥナ(ドミニカ)との対戦を指令してきて、さらに
暫定王者であるジェスリール・コラレス(パナマ)との統一戦を
命じてきたワケだ。

WBAは、「スーパー」「正規」「暫定」などのタイトル乱立が
ベルトの権威と価値を下げている事を問題視して、統一戦を
進めていく方針を固めたそうだが、
※自分らで勝手に王座を増やして負傷ブランクもない王者の
 下に暫定王者を誕生させたりしといてねぇ・・・。

とりあえず、その流れに沿って、まずは内山とフォルトゥナに
対戦指令が出され、その勝者と暫定王者のコラレスで統一戦を
行うよう命じられたワケだ。

内山サイドからすれば、
ウォータース戦を強行すれば剥奪の危機に遭うし、
2試合連続でWBA内の同級王者と連戦する事になるし
・・・で、決断を求められている形だ。
※「連続13度防衛」がメディア受けイイから、王座を
 返上するなんて事は無いと思いますが。

当の内山チャンプは、
「まだ詳しくは聞いていないが、しっかりとそういう試合に
勝てば海外での評価も上がると思う。フォルトゥナは技術が
あって、やり辛い相手。間違いなく、これまでの対戦相手中
最も質が高いボクサー」とコメント。

ウォータースは、スーパーフェザー級転向初戦で快勝出来ず。
内山の2試合中にWBAが1位にランクさせる・・・なんていう
段取りがファンからすると最も嬉しい筋書きなのだが。

さてさて、そう上手く事が運んでくれるだろうか。
ぶっちゃけ
最近、ますます世界のボクシング事情に疎くなってる私、
当面の敵となるフォルトゥナの事は、いろいろ調べなきゃ
分かりません。

2012年12月にWBA世界フェザー級の暫定王者を奪い、その後
2015年に内山のスーパー王座昇格で空位になったレギュラー
王座を、内山が倒したことのあるブライアン・バスケスと
争って判定勝利した細身の選手。

29勝(21KO)1分け1無効試合の戦績だが、動く映像をサラっと
見みた限り、一打必倒というタイプじゃないように見えた。

足を使って躱しながら右ジャブをフリッカーで伸ばしたり、
時に相手に絡み付いたりするなか、変則気味の左を突いて
相手を撹乱する。

~かと思えば良いパンチをヒットしたらカサに掛かって攻め、
連打で相手を打ち負かしてしまうトコロもある。
思い切りが良いからチャンスの連打でも相手パンチより先に
ヒットして、いわゆるカウンターとなって効かせてしまう。

ホープ時代は振り回すボクシングが目立ったが、ブライアン・
バスケス戦では慎重な部分も見受けられた。

悪く言えば攻防分離。良く言えば引き出しが多くて戦術の
切替が出来る。

よって内山と戦っても終盤アウトボックスでポイント稼ぎに
来るとか、色々と考えられる。
強打の内山相手にいきなり強振して来れるかも分からない。
出入りも使えるので「打って離れて」の戦術を取ってくるかも
知れない。

内山とてフォルトゥナが放つような意外性あるパンチに、
どう反応するか、戦ってみないと分からない。
いったん効いてしまえば相手の強烈な畳み掛けに押し切られる
可能性もある。

現在、内山陣営はラスベガス開催を踏まえて交渉に入って
いるというが(国内開催の可能性もあるとか)
これをクリアして暫定王者も降せば、本場米国で注目を浴びる
事も夢では無い。

ビッグ・ファイトは、その先にある。