あるBOX(改)

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Jon lord tribute concertでポール・ウェラーも演奏していた

2014年06月03日 | 英国ロック
Paul weller. Jon lord tribute concert.
・・・って事で

ハードロック・バンドであるディープ・パープルのキーボーディストとして有名なジョン・ロードの
追悼コンサートに、なぜネオ・モッズの代表だったポール・ウェラーが?

・・・と思ったが



いやいや
ジョン・ロードさんのミュージシャン・キャリアは70年代HRだけじゃ無いんですよね。

60年代のビート・バンドからキャリアは始まっており、「アートウッズ」というバンドでは
グルーヴィーというか、ヒップなハモンド・オルガンを聴かせていたのだ。

バンド・リーダーは、アート・ウッドという人物。
(現ローリング・ストーンズのギタリスト)ロン・ウッドの兄。

アレクシス・コーナーのブルース・インコーポレーテッドで歌っていたダミ声のArt WoodがVocal、
Jon LordがKeybord、そしてなんとKeef HartleyがDrum!!

ライヴでアップテンポなR&Bを演奏し、クラブを大いに盛り上げていた。
それがThe Art Woods!



アルバム・ジャケットにもターゲット・マークあり、ノリは完全にモッズバンド!

そもそもがソウル・ジャズのオルガニスト=ジミー・スミスの影響を受けてハモンドオルガンを
弾き始めたというジョン・ロードだから、そりゃクールなハモンド伴奏だってお手の物です。
「グリーン・オニオンズ」みたいなインストだってOKです。

ロン・ウッドも、10才上の兄とバンド仲間だったジョン・ロードは憧れに近い存在だったらしく
ジョン・ロード逝去の時には神妙なコメントを発したというし

遅れてきたモッズ=ポール・ウェラーからしても、アートウッズはフェイバリットだったんでしょう。

ウェラー兄ィがジョン・ロード追悼コンサートで聴かせてくれた「The ArtWoods」カヴァーは
実に見事で御座いました。



・・・というか、完全にポール・ウェラー流で演っておいでです。
「ポール・ウェラーが新曲をロード氏に奉げました」と言われても納得してしまう程の
アレンジで御座います。
※キーボードが目立ってないのは御愛嬌・・・か?

THE ARTWOODS唯一のアルバム「ART GALLERY」と聴き比べて
やっと「Things Get Better」と「I Take What I Want」だ・・・と分かったくらいです。

まったく見事だぜ、ウェラー兄ィ。
そして、色んなトコロで繋がってるぜ、英国ロック!

しかし、ハンサム・モッズのウェラー兄ィも、だいぶ老けたなぁ。
ウェラーJr(20代半ば)が、なぜか日本でJポップを歌うアーティストになる
・・・なんてニュースもあったなぁ。

しかし、Youtubeでファン撮影の海外コンサートが次々とUPされるようになっんたんだから
凄いよねぇ・・・。

時代も変わり
アート・ウッドもジョン・ロードも、トニー・アシュトンも、あの世に旅立ってしまった。



そういえば、ジョン・ロードはアシュトンとビッグバンド的なアルバムも制作してたよな。
それにはコージー・パウエルやロン・ウッドやピーター・フランプトンも参加していた。

あの趣向もジャジーでアーシーでファンキーでR&Bしてて、それでいて英国らしくて
サイコーだった。

追悼コンサートでは、そっち風味の演奏もあったのかな?
後ろの演奏者にはオーケストラ楽団員の姿も見えたし、ロードのクラシック趣味も反映されたんだろうな。

ホント、幅広いミュージシャンだったんだよな、Mr.ジョン・ロードは。
よく使われる言い方だが、あの世で仲間たちとセッションしてください。

そして
誰か、その演奏をYoutubeにUPしてください。