あるBOX(改)

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ドネア5階級制覇も・・・

2014年06月07日 | ボクシング
先月末にマカオで行われたWBA世界フェザー級タイトルマッチ12回戦
ノニト・ドネア(比国)が、3―0の負傷判定でスーパー王者の
シンピウェ・ベチェカ(南アフリカ)を破り、5階級制覇を達成。

この試合はWOWOWで見たが
クリス・ジョンを倒して意気揚々のべチェカは攻撃型にスタイルを
切り替えており、大柄な体躯を利して初回からプレッシャーを掛けてきた。

ドネアがこれに押されるようなシーンもあり、
煽られる形で放つパンチには正確性を欠いた。

ドネアは偶然のバッティングで左まぶたをカット。
大柄なべチェカに踏み込むときも、真っ直ぐ入り気味で少しヒヤヒヤ。
それでも第4Rに左フックでダウンを奪って「さすがドネア」と思わせたが、
べチェカも立ち上がって応戦。

前に打ってくる時に頭が下がるべチェカ、またも頭が衝突し自らドクターチェックを
望むドネア。
流血が増し、傷は深まったとして5回開始直後に試合ストップ。
負傷判定で勝利を手にした新王者は、しかし浮かぬ顔。
「ちゃんとした闘いではなく、申し訳ない。再戦を約束する」と潔いコメント。

以前エキサイトマッチでパッキャオ戦のゲスト解説を務めたドネア。
「スピードが落ちている」とコメントしていたが、今回はドネア本人に
そういう印象を受けた。

増量の影響でキレが無くなったというか、相手との体格差に押されて「異次元の」
ボクシングが出来なくなっているというか・・・。

ただね。
これって本来の階級制競技なら当然の事なのよね。
パッキャオ現象で誰でも上の階級で通用して当たり前と思うようになったけど。

ドネアには、まず傷を完治させ、Fe級への順応に努めてほしい・・・そんな事を
思いました。ナイスガイ・ドネアの完全復調を期待したいです。