あるBOX(改)

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追悼:カルメロ・ボッシ

2014年06月09日 | ボクシング
元世界Jミドル級王者カルメロ・ボッシ氏(イタリア)が、
3/23に母国ミラノで亡くなった。
75才。長い患いとなった肺炎が悪化したとの事。

アマチュア時代、地元ローマ・オリンピックでウェルター級の銀メダルを
獲得したボッシ氏は、翌61年プロへ転向。

65年にイタリア・ウェルター級、67年に欧州同級王者を獲得。
そして70年フレディ・リトル(米)に15回判定勝ちで世界Jミドル級王座を獲得。

71年10月には二度目の防衛戦で三迫ジムの輪島功一の挑戦を受けるため来日。
予想は当然、圧倒的にボッシ優勢。

南久雄の挑戦を2Rでアッサリ退けたリトルを見て、関係者もファンも
「重量級は日本人ではムリ」と擦り込まれていただけに、それは
仕方ないトコロ。

アマキャリアあり、あのリトルに勝ったボッシだけに、
「輪島に勝ち目は無い」と思われたのだ。

日大講堂で行われたタイトルマッチは輪島が一世一代の奇策カエル跳びや
変則ボクシングで王者を撹乱。
ボッシは、2-1のスプリットデシジョンでベルトを失った。

欧州スタイルの技巧派として知られたボッシ氏は、輪島戦を最後に引退。
生涯戦績は40勝10KO8敗3分だった。

輪島さん曰く、ボッシは蛙飛びをやられて、
「なんだコレは!?」「これはボクシングじゃねぇぞ」・・・と
そんな顔をしたとの事。
その時点で輪島ペースに正統派ボッシが嵌ったと言うことか。

日本に馴染みのある(元)ボクサーの逝去は寂しいですね。

カルメロ・ボッシ氏の御冥福をお祈り申し上げます。


Carmelo Bossi 51戦40勝(10KO)8敗3分
1961年
4戦全勝(1反則勝ち)
1962年
2勝1KO
1963年
7戦6勝(3KO)1敗(1KO敗)
1964年
6勝1KO
1965年
ルシアーノ・ピアザ(伊)            8R判定
アルフレド・パルメジアーニ(伊)       10R判定
ドメニコ・チベリア(伊)             12R判定
 【イタリア・ウェルター級王座獲得】
1966年
マリオ・ランドルフ(伊)             8RKO
アンヘル・ロビンソン・ガルシア(キューバ)10R引分△
ジェームス・シェルトン(米)          8R判定
エデュアルド・バティスタ(スペイン)     5RKO
テディ・メホ(ガーナ)               8R引分
1967年
ドメニコ・チベリア(伊)             12R判定
 【イタリア・ウェルター級王座防衛1】
アサネ・ファキ(レバノン)           8R判定
ジョン・ジョセリン(仏)             15R判定
 【欧州ウェルター級王座獲得】
アンヘル・ロビンソン・ガルシア(キューバ) 5RTKO
ジョニー・クック(英)              12RTKO
 【イタリア・ウェルター級王座防衛1】
ウィリー・ラディック(南ア)           15R判定
ウィリー・ラディック(南ア)           15R判定敗●
1968年
レノックス・ベックレス(ガイアナ)        10R判定
ジョン・ジョセリン(仏)              15R判定
 【欧州ウェルター級王座防衛2】
アブデラマネ・ファラディ(アルジェリア)    8R判定
エドウィン・マック(オランダ)          10RKO敗●
 【欧州ウェルター級王座陥落】
1969年
クラウス・クレイン(独)             8R判定
フェルディナンド・アミベ(ナイジェリア)   8R判定
エドウィン・マック(オランダ)         10R判定
ジョン・タイガー(ナイジェリア)        8R判定
フレディ・リトル(英)               3RKO敗●
1970年
ガイ・ベルコッター(仏)            10R判定
ヨハン・オルソリス(オーストリア)      15R判定敗●
 【欧州ウェルター級王座挑戦】
フレディ・リトル(英)              15R判定
 【世界J・ミドル級王座獲得】
アルド・バチスタ(伊)              5RKO
ピエール・フォーリー(南ア)          10R判定敗●
1971年
ホセ・エルナンデス(スペイン)        15R引分△
 【世界J・ミドル級王座防衛1】
輪島功一                    15R判定敗●
 【世界J・ミドル級王座陥落】