アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

ギャラリーはねうさぎ

2012-03-25 | ギャラリー
ほぼ一年ぶりの訪問となりました京都市東山区にある「ギャラリーはねうさぎ」。ここは小さいながらも、本当に楽しい心地のよいギャラリーです。そもそもギャラリーってやっぱり入りにくい。小さいスペースに扉を開けて入るのはちょっと緊張。でもここは、ギャラリーの方の姿が見えにくいのですが見えていて、あまり待ち構えられることもなく、でもお迎えしていただいている印象はあって、入る抵抗がありません。
そして、何と作品を見ていると、お茶を出してくれるんです!ひととおり作品を見て、腰を下して作家さんの作品ファイルを見ながらホッコリお茶をいただきます。

今回、展示されていたのは「清藤隆由展 Growth」。
部屋の真ん中に細長いガラスケースがあって、そこには動物の骨のような親指くらいの白い物体が。中にも埋もれてもいるし、ガラスを挟んで上下にくっついてもいる…。白のイメージが清潔でシンプルなんだけど、白い物体は生き物のようで、うごめきそうで、生命感もあるような美しい作品。他にも同じような白い物体が並べられている平面作品もありました。

そこでは、なんと作家さんご本人が作品を撮影されていました。ラッキー!前回来た時もそうだったのだけど、また作家さんにお会いしてお話することができました。

この白い物体は、土を焼いたもの。ガラスにくっついているのは磁石を仕込んでいるからなのだそうです。平面作品も磁石でくっついているので、少しずつ動かしながら撮影をしておられました。「おもしろいかな~と思って…」なかなかユニークな力の抜けた感のある方です。
ファイルで見た以前の作品がもっと練り込まれている感じだったので聞いてみると、「素直に作品を作れるにようなった」とおっしゃっていました。
展示の苦労などもお聞かせいただき、いや~、楽しかったです。ガラスケース、ではなくアクリル板だそうですが、その作品、横から見るとおもしろいよ、とアドバイスいただき見てみると、おースゴイ、少しゆがんだ感じのアクリル板に作品が写り込み、作品の中にすっぽり入り込んで異次元が広がる感じ。おもしろかった。

ホントに小さなスペースですが、素敵なアート体験に出会える「ギャラリーはねうさぎ」。すっかりお気に入りになりました。

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする