荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

東日本大震災から10年(振り返り記事/石巻)

2021年03月11日 | 散文

【石巻】
南三陸町と比べると、多くの人が瓦礫の片付けをしている。
・・・が、凄く埃っぽくて、とても臭い。
街全体が海水とタンパク質が混じって腐ったような臭いがする。


どうして神は、こんな酷いことができるのだろう・・・。


軽々しく「復興」なんて言える状態じゃない。
復興の途に着くまでに、多くの時間と労力が必要である。


こんなの見たら、頑張れなんて言えないよ。


自衛隊が造った簡易入浴場。
輪番制なんだろう、昼間から多くの利用者が来ていた。


流されて、防波堤に打ち上げられた石油タンク。


横倒しになった石油タンク。


鯨大和煮製造工場のタンク。
悪臭が凄い。


右舷に「第二十一宝徳丸」の名前が見えた。


向こうに石巻市立病院が見える。
つまり、ここが石巻市の中心街である。


災害派遣隊と日常が同居している。




地面には「復興するぞ!」と書いてある。
また涙が出てきた。

そして思う。
人間は強い!


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2 コメント

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三歩さんは (hirorin)
2021-03-11 20:48:35
お仕事かボランティアであちらに行かれて写真を撮られたのですか?
もうなんとも言えないですよね。
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hirorinさん (荒川三歩)
2021-03-11 21:44:57
普通のサラリーマンでした。東日本大震災で我が家も多少の被害を受けました。当日は帰宅できませんでした。
被災地に行ったのは3か月経った後です。色々なニュースが伝わってくる中で、これは自分の目で見るべきだと思うようになりました。見て、家族や皆に伝えるのが自分にできる事だと思うようになりました。
レンタカーで行った被災地はTVで見ているのとは違っていました。先ず、臭いでした。人のいない荒野でした。TVでは臭いは感じられないし、TVは人にインタビューします。実際の被災地の姿ではありませんでした。
その後被災3年目にも訪問しました。復興の遅さに慄然としました。
私の好奇心のなせる行為でしたが、あのとき行ったことが人生観に影響を与えていると思います。この後もずっと被災地の復興を願いながら暮らしていくと思います。
どうしてそんなに思い入れがあるのかと考えると、やっぱり現地を見たからだと思います。現場を見る、これも一つの人生観です。
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