荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

相撲部屋を訪ねて-4(伊勢ノ海部屋・玉ノ井部屋・千賀ノ浦部屋・浅香山部屋)

2015年10月12日 | 散文
「伊勢ノ海部屋」
師匠は元前頭三枚目北勝鬨です。
部屋付き親方に、元前頭の大碇と元関脇の土佐ノ海が居ます。
写真を撮っていたら、勢関が上半身裸で2階から降りて来て、1階の部屋へ入って行きました。
続いてすぐ、同じ階段を小太りのおばちゃんが下りてきました。

私を見るなり、「2階には勢が住んでいて、4階には錦木が住んでいますよ」と話してくれました。
「えっ、そうなんですか」と私。
続いて話してくれます。
「このマンションの10部屋に力士が住んでいるの」
「1階の土俵の脇の部屋には4人の力士が住んでいるのよ」

話して頂いている間、私は「そうなんですか、なるほど、はあそうですか」
と頷いています。

思い切って訪ねました。
「ところで、貴女はどなたですか?」
「わたしは師匠の奥さんつまり女将さんの母親です」
「以前部屋は江戸川区にあったのだけど、双子ちゃんが生まれてね。親方が現役の時。15年前にね」
「向こうの家が手狭になったものだから、私たちが住んでいたここを建て直して、引っ越して来て、今は一緒に住んでいる訳なの」
「おしゃべりでごめんなさい」
いえいえ、そんな事はありません。

普通逢えない人に逢ってしまいました。
楽しいお話をありがとうございました。

裏口に廻ると、布団を干して、新弟子を募集していました。



「玉ノ井部屋」
元大関栃東が師匠です。
彼が最後の日本人優勝力士だと記憶しています。

彼の父も元大関で、元玉ノ井親方でした。
角界のサラブレッドは3回優勝しています。
平均より小さな体で立派な成績です。
何度か横綱のチャンスがありましたが、叶いませんでした。

関取は十両の東富士だけですが、幕下以下に30人位の力士を擁しています。
期待の持てる部屋です。

相撲部屋には珍しく、足立区にあります。

「千賀ノ浦部屋」
体育館のような外観です。



玄関は和風です。

元関脇舛田山が師匠です。
部屋付き親方に元小結普天王が居ます。
今、関取は居ません。
かつては幕内だった人気力士升ノ山は、現在幕下西六十枚目です。
頑張れ!

「浅香山部屋」
師匠は私が好きだった元大関魁皇です。

5回も優勝した大大関でしたが、とうとう横綱にはなれませんでした。
最近ここ、宮城野部屋近くに部屋を開きました。

幕下魁盛王が部屋頭ですが、これから期待の部屋です。
部屋の斜め前にはお稲荷さんがあります。

魁皇頑張れ!日本人横綱を育ててくれ!




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする