台風が過ぎたら、秋を意識する時間が時々訪れる
見上げた空に
風の穏やかさと、懐かしい様な匂いと
喉から胸にかけての淡く、掴みどころのない切ない印象
寂しい感じはするけれど
うん、でもこんな感じも好きだな
地球は大きいけど
どんどん真っ直ぐ歩いていったら又、戻ってきて
季節は何遍もぐるぐる回って
風の匂いをかいで
淡く君の印象を心の隅でキャッチする
うん、だからこんな感じも好きなのだ
歩いている君に
空色の包装紙に、風色のリボンを結んで
僕にとって最大級の淡く切ない印象を贈る
永遠に続く、
季節のループの中の繊細な風の機微を
ずっと感じられる心で
今の君に