●10月23日~11月30日 大地獄絵開帳(長岳寺仏画展)
本堂にて狩野山楽筆の大地獄絵を開帳し、随時、住職による絵解き説法(閻魔の嘆き)が行われます。
本堂にて狩野山楽筆の大地獄絵を開帳し、随時、住職による絵解き説法(閻魔の嘆き)が行われます。
という情報を得て、11月26日、紅葉のきれいな長岳寺へ参拝しました。
山辺の道にある長岳寺は、JR万葉まほろば線(JR桜井線)柳本駅下車、東へ徒歩20分のところにあります。
長岳寺参詣は何十年ぶりのことでしょう。
参拝しても以前の記憶が蘇らないほど昔のこと…です。
長岳寺は紅葉が美しい寺ですが、4月下旬~5月上旬には平戸つつじが、5月中旬~下旬にかけては杜若(かきつばた)がみごとだそうです。
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長岳寺のHPより引用
長岳寺 沿革
山の辺の道に残る長岳寺は天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が大和神社の神宮寺として創建された古刹であり、盛時には塔中四十八ヶ坊、衆徒三百余名を数えました。
以来、幾多の栄枯盛衰を重ねながらも、千百八十余年間連綿と法燈を守り続け今日に至っています。
千古の歴史を経て文化財も多く、重要文化財としては仏像5体、建造物4棟があります。
大門をくぐり両側に平戸つつじの生垣が続く玉砂利の参道を行くと我が国最古の美しい鐘楼門につきます。 12,000坪の広くて静かな境内には四季折々の花の香りが漂い、いにしえの趣と心の安らぎを求め、多くの参拝者があとを断たない花と文化財の寺です。
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多くの文化財を有し、特に狩野山楽筆の大地獄絵図は圧巻です。この地獄絵は毎年10月23日から11月30日まで本堂にて開帳され、住職の現代風絵解き「閻魔の嘆き」も行われます。
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弥勒大石棺仏(鎌倉時代)弥勒菩薩は今、都卒天で成道をめざして修行されており、五十六億七千万年後に如来となられ私達の世界に下生されます。そして輪廻転生する私達の魂を救済されると云います。
当寺の大石棺佛は古墳の石材を利用したもので、法量は2メートル近い如来形です。その他、当寺には鎌倉時代から江戸時代にかけての石仏が数多くあります。
当寺の大石棺佛は古墳の石材を利用したもので、法量は2メートル近い如来形です。その他、当寺には鎌倉時代から江戸時代にかけての石仏が数多くあります。
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柳本駅
徒歩で長岳寺へ向かいました。
焼きたての焼きいも(300円)を買い求めました。
ほかほかほくほく…!!
これが私のランチとなりました。
美味しかった~
鐘楼門 (平安時代)
日本最古の鐘門で、弘法大師長岳寺創建当初の唯一の建物です。
本堂
長岳寺のご本尊は、中尊の阿弥陀如来及び両脇侍の観世音菩薩、勢至菩薩の三尊。美しいお姿です。
長岳寺のHPにきれいな画像があります。是非ご覧ください。
↓
長岳寺の極楽地獄絵については↓をご覧ください。
大地獄絵の要所解説などが掲載されています。
長岳寺 地獄絵図絵解き説法(Youtube)では住職さんが詳しい説明をしておられます。↓
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長岳寺HPより引用
長岳寺に伝わる地獄図です。法量の大きさ、図柄の精緻さ、各場面の描写の素晴らしさ、内容の豊かさは他に例を見ません。9幅の軸から構成されていますが、全体が1枚の絵となっています。 内容は図の上部全体に十王裁判図(合わせて十三仏)、図の中程から下部にかけて、冥界の入り口である墓地、罪問間樹、死天山、三途の川、奪衣婆、賽の河原、八大地獄、餓鬼道、畜生道、修羅道など、すざましい情景が描かれ見る者の心胆を凍らせます。 第9軸は様相が一変して、極楽より阿弥陀如来が聖衆を引き連れて極楽往生する人を迎えにくる、いわゆる聖衆来迎図となっています。
元々、この絵を使って絵解きがされたものと思われます。祭礼、法要のあとに多くの参詣人を対象に解かれ、その目的は方便として因果応報を解くことによって勧善懲悪の教えを説き、またあわせて先祖供養、中陰、逮夜、年忌の意義を説いたと考えられます。
しかし今、私達がこの図をみて感じることや図本来の意味は、来世のことや、また運命決定論的な前世の因縁を説くことにあるのではなく、この図はまさしく現世(人間界)を告発している図であるということでしょう。
この図に示される、すざましい三悪道(地獄、餓鬼、畜生)や修羅道の世界は形を変えてすべて我々の世界に存在するのです。 戦争というすざましい殺戮と大灼熱の地獄、飽くなき欲望に囚われて人を傷つけ、また自らも傷つき大いなる生命の源である自然破壊をも行う餓鬼道、相手の思いを理解できず猜疑心にとらわれた畜生道、激烈な競争社会で相手を殲滅するまで合い争う修羅道。 そして一念十界の教えの如く、私達の心の中に仏心もありますが、恐ろしい地獄の鬼の心や、醜く浅ましい餓鬼や畜生の心、心怒らせる修羅の心などが内在していることを示しているのです。
長岳寺では、毎年、10月23日から11月30日まで本堂にてこの図が掛けられ、住職の現代風絵解き「閻魔の嘆き」「六道思想を現代に問う」が行われます。その頃は長岳寺境内1万2千坪に亙って、紅葉の錦が美しく彩ります。
元々、この絵を使って絵解きがされたものと思われます。祭礼、法要のあとに多くの参詣人を対象に解かれ、その目的は方便として因果応報を解くことによって勧善懲悪の教えを説き、またあわせて先祖供養、中陰、逮夜、年忌の意義を説いたと考えられます。
しかし今、私達がこの図をみて感じることや図本来の意味は、来世のことや、また運命決定論的な前世の因縁を説くことにあるのではなく、この図はまさしく現世(人間界)を告発している図であるということでしょう。
この図に示される、すざましい三悪道(地獄、餓鬼、畜生)や修羅道の世界は形を変えてすべて我々の世界に存在するのです。 戦争というすざましい殺戮と大灼熱の地獄、飽くなき欲望に囚われて人を傷つけ、また自らも傷つき大いなる生命の源である自然破壊をも行う餓鬼道、相手の思いを理解できず猜疑心にとらわれた畜生道、激烈な競争社会で相手を殲滅するまで合い争う修羅道。 そして一念十界の教えの如く、私達の心の中に仏心もありますが、恐ろしい地獄の鬼の心や、醜く浅ましい餓鬼や畜生の心、心怒らせる修羅の心などが内在していることを示しているのです。
長岳寺では、毎年、10月23日から11月30日まで本堂にてこの図が掛けられ、住職の現代風絵解き「閻魔の嘆き」「六道思想を現代に問う」が行われます。その頃は長岳寺境内1万2千坪に亙って、紅葉の錦が美しく彩ります。
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弥勒大石棺仏
鐘楼
本堂前の浄土式庭園
さかさモミジ
千両
次は旧地蔵院へ。