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   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

興福院(こんぶいん)参詣(奈良市)     20231125

2023年11月27日 | 旅(奈良)
奈良市の法蓮、一条通少し北側にある、興福院(こんぶいん)は、普段は予約しなくては拝観できません。

11月24日~26日だけは予約なしで参拝できるとの情報を得て、11月25日に参拝しました。
私にとっては、50年来お参りしたいと思っていたお寺です。
今年やっと念願が叶いました。
風のない、天気のよい日でした。

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http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/01north_area/kombuin/より引用

奈良時代に創建された浄土宗知恩院派の美しい尼寺。
奈良時代には僧院として隆盛したものの、以後衰退。
もと尼ヶ辻にあったが、現在の地に尼寺として再興されたのは将軍徳川家綱の時代のことで、参道は徳川家綱が作らせたものといわれる。
小堀遠州作庭と伝わる客殿(重要文化財)の庭園は、春日山や三笠山を借景にした非常に風情のあるものである。なかでも、4月のツバキ、5月のサツキの季節はとくに美しい。同じく遠州作の茶室もある。                                        

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奈良交通のバスに乗り、「佐保小学校前」で下車。  
北へ3分ほど歩くと興福院があります。

 


モミジが迎えてくれました。

       

    

大門  



客殿入り口        

巨大なススキのように見えるものは「ダンチク」だと、ガイドの人から聞きました。

本堂客殿の拝観料1,000円をお渡しすると、パンフレットと小さなクリアファイルがいただけました。
今回初公開のお茶室を見せていただくためには更に1,000円が必要ですが、それは支援・寄付のようなものです。

客殿  

渡辺始興筆の襖絵

   

小堀遠州の作庭です。
    


客殿のあちらこちらに自然の花や実、果実が飾られていました。
とても落ち着いた、すばらしい空間演出です。

  

    

      

    


    

刺繍袱紗の説明  

刺繍袱紗(江戸掛袱紗)は別名「興福院袱紗」とも呼ばれ、江戸時代中期の刺繍芸術の極み。
五代将軍綱吉公が愛妾の瑞春院に年始・中元・年末などの祝儀を贈る際、贈り物の上に掛けられていたもので、興福院に31点つたわっているとのことです。
袱紗のサイズは、一辺が約50㎝。

渡り廊下を進みます。
風情のある廊下です。
  
  

御霊屋(おたまや)は、歴代徳川将軍の御位牌が祀られている霊廟です。
廟内には渡辺始興の描いた襖絵があるそうな。
かつて、興福院は、徳川幕府の庇護の元でおおいに栄えたそうです。

御霊屋(おたまや) 

御霊屋の説明を聴きました。

  



興福院は、ちょっと高台にあるので、奈良の町が見下ろせます。
その向こうに連なる山。

また渡り廊下を通って本堂へ進みます。

掲示物    

       

廊下の注意書き  



本堂内は写真禁止です。
金色の阿弥陀三尊像がご本尊です。
天平時代の仏さまですが、国宝ではなく、重文です。

本堂の外 

話題のアライグマ  



本堂の扁額は、小堀遠州の手だそうな。
(私は見落としてしまった…)

鐘楼(江戸時代)  

本堂から下りて行きます。

     

振り返って本堂を見上げます。

      

         

大門のカラスウリ  

大門  

参拝を終えて帰る時も気持ちの良い青空でした。

     


「佐保小学校前」バス停すぐ近くにある「畠山製菓」さんで焼きたてのベビーカステラ(570円・300円)を買い求めて帰りました。


翌日、ちょっとかたくなったベビーカステラをオーブントースターで軽く温めていただくと、美味しさが蘇りました。

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