兵庫陶芸美術館へ行きました。
半年ぶりです。
2016年5月27日のブログ
今回もまた「よいものに囲まれて暮らしたいものだなぁ」という思いを持ちました。
●特別展セラミックス・ジャパン -陶磁器でたどる日本のモダン-●
会期:2016年9月10日(土)~11月27日(日)
Adult ¥1,000
明治維新から第二次世界大戦までの約70年間の陶磁器が展示されていました。
今までの展覧会よりも来館者がかなり多いのではないでしょうか。
駐車場もいっぱいでした。
テラスから見る立杭の秋
兵庫陶芸美術館の秋
今回も「見込み」という言葉が説明書きにありましたが、これはもう前回獲得した言葉です。
が、またまたいくつかの新しい知識を得ました。
●パリ万博があった1900年ごろが、アールヌーヴォーが席巻し、ジャポニスムが終焉を迎えた時期だそうな。
●「いっちん盛り」:「陶器表面を立体的に装飾」という説明文がありました。バーナードリーチの茶器湯吞が印象に残りました。
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以下は、http://www.mitsuinoritake.net/tech.htmlより引用
■イッチン盛り
陶器表面を立体的に装飾する方法で、イッチン盛りという技法が最も多用されています。イッチンとは江戸時代久隈守景という方の雅号「一陣斎」の名前が由来で、絞り出し道具で描く技法のことをいいます。後にはスポイトと呼ばれるようにもなります。
イッチン技法は中国(宋時代)、イギリス(17世紀)、朝鮮(李王朝時代)、ペルシャなどにも見られ、日本には桃山時代に伝わったとされていますが伝来経路については不明です。
この技法の特長はライトで光をあてると豪華さと気品が漂い、盛り絵具の色も豊富で、多様な上絵付けの後に盛り上げたものも多く、見事な盛り上げはオールド・ノリタケの大きな特長になっています。
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●鬼瓦職人のことを「鬼師」というそうな。
●高田徳利というものが展示されていたのですが、「高田徳利って何かしら…」と思った私。
帰宅して、調べてみると、美濃焼の通い徳利のことで、酒屋が酒を売るのに貸し出し用の容器として使用したものだそうです。
●説明文に「ビスク人形」という言葉がありました。「ビスク人形って何かしら…」
ビスク・ドール(英語:bisque doll、仏語:poupee en biscuit)は、19世紀にヨーロッパのブルジョア階級の貴婦人・令嬢たちの間で流行した人形である。前身にあたる陶器の人形は1840年代よりドイツで作られていた。これらは100年以上が経過した現在、アンティーク・ドールとも呼ばれる。素焼きの磁器(英語: Porcelain)製であったことに端を発して、ポーセリン・ドール(Porcelain doll、陶磁器人形)とも呼ばれる。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%ABより引用
こんな塗り絵も用意されていました。
紙には「よくみて。ぬって。さくひんのもよう。」とありますが、テーブルの上には色鉛筆があるだけ。作品の色を正確に覚えてなどおりませんから、自分好みの色に塗るしかありませんね。
★女性ふたり組の会話です。
「この箸置き、大きいわねぇ」
「何人分の箸を置くのかしら」
「菜箸でも置くのかしら」
私「これ、箸置きではなくて、筆置きですよ」と心の中で言いました。
★階段で、係の女性を激しく叱責している男性がいました。
私の心さえもざわざわするほどでした。何があったのかわからないのですが、謝っている女性に、あんなに激しく怒りをぶつける必要があるのでしょうか。お客様は神様ではないのですから。女性が本当にお気の毒でした。
私の館内滞在時間は約2時間でした。
18日~20日は、「最古の登窯焼成」が一般公開され、見学自由だそうな。
土日祝はバスが運行しているそうな。
11月27日(日)は、窯出しが自由に見学できるそうです。
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以下は、http://www.mcart.jp/exhibition/より引用
近代日本の幕開けには、世界に通用する数少ない産業の一つとして、やきもの作りが高く評価され、以後は常に新しい道を切り拓いてきました。本展では、現代の陶磁器デザインの礎を築いた近代のやきものの数々を紹介し、明治初期から今日に至るまでの陶磁史を見渡します。
本展では、します。「明治・大正・昭和 レトロでモダン」な魅力あふれる数々のデザインをお楽しみ下さい。
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以下は、http://www.mcart.jp/exhibition/e2803/より引用
展覧会の特徴
(1)日本の近代に作られた陶磁器のデザインを紹介
明治維新から第二次世界大戦までの約70年間の陶磁器デザインを振り返ります。明治時代前期の技巧を凝らした豪華絢爛なデザインや、明治時代後期のアール・ヌーヴォーの影響を受けた流麗なデザイン。さらには、大正時代に見られる、直線を多用したアールデコなど、デザインの変遷をお楽しみ下さい。
(2)陶磁器メーカーによる産業陶磁や陶芸家による日常の陶磁器に注目
これまで近代の陶磁史では、明治時代の輸出向け陶磁器に続いて、明治時代末期頃に登場する、陶芸家の芸術作品を取り上げることが一般的でした。本展では、これまであまり表舞台に登場することがなかった、今日まで連綿と続く陶磁器メーカーによる産業陶磁や陶芸家による日常の陶磁器に注目してご紹介します。
(3)幅広い用途の陶磁器が楽しめる展覧会
ディナーセットやコーヒーセットなどの食器をはじめ、香水瓶、煙草セット、照明器具、そしてタイルやブロックのような建材など、幅広い用途の製品をご紹介します。明治・大正・昭和の人々のくらしを彩った、レトロでモダンな陶磁器がご覧いただけます。