浜辺祐一『こちら救命センター 病棟こばれ話』集英社文庫、1992.
東京下町の都立墨東病院救命救急センター。運ばれる患者は、暴走族やら酔っぱらい…。ワガママな患者たちに医師も看護婦もてんてこ舞い!救急医療の現場から綴る生と死の人間模様。(解説・結城昌治)
赤裸々に語る、看護師や患者とのかけあいが実にオモシロイそして、オモシロイだけでなく、温かくもあり、キビシクもあるんだよね。
そこには、病院は特別な空間ではなく普通の空間であり、医者も生身の人間で喜怒哀楽があって当然、という著者の考え方があるんだね。だからこそ、著者の放つちょっとした?毒舌気味の言葉にも愛情が感じられるのだ。