日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

来年の桜を思う。

2015-03-20 14:27:23 | 発達応援
 早朝の仕事も、薄い長袖1枚で良いくらいになりました。
問題は、身体を動かすので汗ばむ、
そして、汗ばむけど着替える暇はなく、
途中、冷凍庫にも入らねばならないこと。

 仕事上の体調管理に頭を悩ましつつ、
高機能Tシャツなどに目が行き、購買意欲も促進される悩ましさよ!

 普通高校で、九九ができなかったり、ひらがなの拗音や促音でつまずいている。
アルファベットが書けずに苦労している、分数の計算はもちろんできない。

 こういう子どもたちが、高校にいるのは珍しいことではありません。
ここでいう高校とは、特別支援学校の高校や高等部ではない、高校という意味です。

 私が高校で教えた子どもの中にも、
「きゅうきゅうしゃ」や「りょうしゅうしょ」という言葉を漢字で書けないのはもちろん、
ひらがなでも書くことが難しく、時間がかかる子がいました。

 「書けるようになりたい!」という気持ちと
「同級生に知られたくない!」という気持ちの葛藤を経て、
放課後に残って一緒に勉強をした子もいました。
 
 勉強に対する意欲は、一切失って、
とにかく、学ぶことから逃げるようにしていく子もいました。

 高校入試をどうやって突破したのかは、わかりません。

 卒業は、点数が足りない分をノートを出させたり、
漢字のプリントをさせたり、そういうもので補って、
「テストはできませんが、毎日、コツコツがんばりましたよ。」という平常点をつけて、
高校でがんばって学びましたよ、ということで卒業していきました。

 勉強が全てではないので、
素直で、人の話をきちんと聞いて、指示されたことができれば、
就職につなげることができます。

 しかし、人の話が聞けず、約束を守れず、
自分がわからないときに、他の人に見栄を張らずに聞くことができるなど、
人として、当たり前のことができなければ、
とりあえず、高校は卒業できても就職まで行き着くことは難しいように思います。

 高校では、手をとり、足をとり、
子どもの向かう道を手を引いて行ってやることは、
あまりないと考えたほうが良いところです。

 あくまで、本人がやりたい道に進める助けをする、
道はとりあえず、子ども本人で探す力が必要です。

 もうすぐ、進路で悩んだ子どもが高校3年生になります。
自立への一歩を踏み出す選択ができると良いなぁ、と
咲き始めた桜を見ながら、来年の桜の頃を心から思う春です。
コメント
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