超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・冬花壇

2023-11-21 00:03:26 | 自作俳句
楠の木に群れる小鳥や冬薬師
冬空に不穏に飛べる軍用機
歩道橋子どもの列が手を振れり

花の径町の希望が植えてあり
労働者ピアノを聞きつ冬工場
大漁の作文終えて冬休み

公園の隅で欠伸の寒鴉
庭先の花壇の整備冬帽子
寒空を見上げる瞳冬銀河

小雪舞う学園通り行き帰り
凍て土を歩く靴音溌溂と
冬服の襟を直して席を立ち



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歳時記俳句・冬小菊

2023-11-20 00:03:25 | 自作俳句
冬色の落葉歩道に吹き溜まり
群生の小菊が徐々に咲き始め
タレカツを逆さに読んで冬帰宅

寒晴れに森の小栗鼠や冬の雲
助手席で海苔弁食べる冬タイヤ
冬の朝青い山並み出て窪み

札幌の服暖かし隙間風
実存の意味に目覚めし冬の窓
交番に「烏賊のお寿し」の標語あり

並木道雪靴を履く時候かな
小春日に動画に映る躍動美
妖精が聖夜を数ふ樹氷林

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歳時記俳句・冬いちご

2023-11-19 00:03:11 | 自作俳句
外套のくっつき虫が微笑まし
湯冷めして背筋が寒く飲む葛湯
キャンパスを歩く人影白い息

寒紅を差して遠くに逢いに行く
一言が文字にならない寒見舞い
襟巻きを巻いてあげたし白鳥座

初舞台渡せず帰るシクラメン
何事も起こらない日の冬すみれ
北風に白鳥の舞い寒牡丹

寒林を抜ければそこは冬飾り
冬いちご見つけて作る生ケーキ
酸味ある蜜柑の味や炬燵の間


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ア・デイ・オブ・ライフ(冬)

2023-11-18 21:47:09 | 無題
この所、早朝、作文を書いている。きちんと刊行できるような内容だ。
でも、先様が決まっていない。それでも、生き甲斐のために書く。まぁ、仕事である。
生きている間に、交響作文7作ぐらいせめて書き残したい。できれば、第九まで。
先週転んで、肋骨を強打したけど、一週間経ったら、寝返りとくしゃみの時
以外、痛みはほぼなくなった。
一応、千500円の胸サポーターも着用していたが、痛みも取れてきたし、
重症じゃないようなので、窮屈だから今は外している。
関東は、家の中は、札幌より寒い。札幌は強力な石油ヒーターがあり、
造りも防寒仕様なので、関東の安普請の部屋より、底冷えしない。
札幌で買った防寒ズボンや半纏を部屋で着ている。札幌で暖かい服を
買い揃えたので、関東でも重宝している。今日は、スーパーを
はしごして、安くてうまい握りずしを探す。結局イカ尽くし6貫300円
食べる。運が良ければ、まぐろ寿し3貫入り6貫寿し320円が買えるのだが。
音楽は、ロシアのヴェネツィア盤の軍楽上がりのブルックナーや
チャイコフスキーやショスタコーヴィチ演奏をCDで聞いている。
昨日辺りからギュンター・ヴァント33CDも出して聞いている。
人恋しいのは、如何ともしがたい。

早朝に着ぶくれながら肋骨の辺りを庇い筆を進める


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歳時記俳句・寒菊

2023-11-18 00:03:41 | 自作俳句
曇天に止む気配なく冬の雨
寒暁にチョコ握りしめうたた寝す
正装のチャイコフスキー冬ぬくし

町の奥家の垣根の山茶花や
赤々とたわわに熟れる実南天
鮮やかに真綿に咲けり寒椿

純白の天竺牡丹冬に舞い
幼な子のステンドグラス洋菓子店
柚子の木が実を溢れさせ人の庭

悴んだ手を暖めてバス来たり
横髪で顔も見えずに寒昴
某日を思わす野紺の寒菊や
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