ギーレンのEМIのベートーヴェン全集持っている。箱付きである。
一枚ずつでも揃えるのが大変なのに箱付き全集は恵まれている。
ヘンスラーの新全集もあるが、私はEМIのドライな冷血系全集好きである。
ミヒャエル・ギーレン・エディションという文字が箱では紫。
以下5枚のCDにオレンジ、緑、青、赤紫、赤にミヒャエル・ギーレン・エディションと書いてある。
各写真が不気味で不穏なのがいい。
ギーレンは現代音楽も得意でベートーヴェンを振ってもギンギンにドライである。
顔も引退したマフィアみたいで怖いったらない。
このドライなギーレンのサクサクした演奏がベートーヴェンやマーラーの質感を劇的に変える。
スポーツカーででこぼこ道を疾走するようなスリルと快感がある。
DVDも出ているがとことん無表情。
でも地方オケのせいか観客の拍手が暖かい。
ギーレンも地方の観客を意識して結構サービス精神を出している。
SWRものはカール・シューリヒト時代から好きである。
ギーレンのブルックナーは4番は違和感あるが
5番7番9番はドイツ的でよかった。
8番も4番と同じように第一稿だがなかなか味わい深い。
8番異様に長いのである。
今では貴重になったEМIの箱付きベートーヴェン全集聞いて
ギーレンのような鉄人でも引退することに
思いを馳せて冷血系演奏の疾走感を味わっている。
強面の冷血系の名指揮者脇目もふらず走り続ける
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