今日は午前中に最近届いたマゼール&フィルハーモニア管のマーラー5番を聞く。ウィーンフィルの美感とまでは行かないが、マゼール&フィルハーモニアのマーラーは非常にゆっくりとした演奏で微妙にテンポを変え、随所に溜めを作りマゼール節が存分に味わえる名演。
1時半に四谷三丁目に着き、手書きの地図でギャラリーえいじうを目指す。
だぁしぇんかを通り過ぎ、あんぱんショップを通り過ぎ、もつ焼きのんきを通り過ぎ、新坂を過ぎて、四谷ワークスとタジマビルの間を入るはずなのだが、四谷ワークスが見当たらず、通り過ぎてしまった。
引き返してタジマビルの横を曲がって50メートルほど歩くとギャラリーえいじうがあった。
Мちゃんの花のオブジェの素敵な作品を見る。
3時過ぎに後期課程の友人K君とその新婚の奥様Kさんがギャラリーを訪れる。
新宿ルミネ南口の花屋さんでМちゃんが買ったブーケを渡したら、Kさんも同じ店で買ったブーケを展示の祝いに渡してくれた。同じ店のブーケどうしとは奇遇である。
KさんはМちゃんの展示中の5月の花のオブジェを気に入ってくれて、購入してくれた。Мちゃんは別に特別仕様の花のオブジェを作ってプレゼントするという。
私はハイティンクのクリスマスマチネ・コンサートのボックスセットをプレゼントする。
サロネン・ミンツのシベリウスのヴァイオリン協奏曲は映像が出ていたが今入手困難だ、ディリアスは一見素通りしてしまうが、よく聞くと泣ける、ビーチャム盤とか良い、ボールトのEМIのエルガーは大抵良い、ヴォーン・ウィリアムズは打楽器が騒々しい曲もあり、全部が全部好きではない、マゼールのフィルハーモニアのマーラー・チクルスも気になるが高いのか、買いそこなったマルケヴィッチのレーザーディスクなど悔やまれる、など話す。
KさんはМちゃんのお花のオブジェがすごく気に入ってくれたようで、良い出遭いになった。新婚のお二人は基本的にベジタリアンで前荻窪で行ったナタラジも知っていた。夕立が止んだので話は尽きないが帰る。
6時ごろえいじうを出て曙橋まで歩いて帰る。細い小道を抜けて帰る。フレッシュネスバーガーが目印だと言うが、この辺りにアリスとテレスという喫茶があると言うと、本当に有った。アリスとテレスというのは寺山修司の短編に出てくる。
帰りの電車でまた激しい夕立になり、駅で雨宿りして、バスの車内で400円の傘を買って土砂降りの中を歩いて帰る。思い出深い一日となった。えいじうではバッハの後マイルスのスケッチ・オブ・スペインが掛かり、モーツァルトのアリアやトム・ウェイツが掛かり店主さんと音楽話に耽る。
マーラーで夢見て花のオブジェ似合う花嫁さんと遭った夏の日