心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

第2章 心を通して №222

2009-02-12 13:51:43 | Weblog
電子とは
プラスの電気を持つ陽子と、電気を持たない中性子からできている原子核は、全体としてプラスの電気を持ちます。このプラスの電気を持つ原子核のまわりを、マイナスの電気を持つ電子が回っていて、太陽のまわりを惑星がまわっているのと同じようにも思いますが、真空の中で電子が生まれたり消えたりしながら、まわったり移動したりしています。その速度は光速の300分の1くらいだといいます。
とても速く動いているため、電子の雲が原子核を取り巻いているように見えます。
粒子としての質量とマイナスの電気を持ち自転しているという性質を持ちますが、電子をよく観察すると、光線のような波の動きもして、波長も持っているということを、ルイ・ド・ブロイは見出しました。
このように、粒子性と波動性を持つ特殊な存在を、普通の物質と区別するために「量子」と呼びます。
波には山の部分と谷の部分があります。原子核の周囲に波状の円を描いてみればわかるのですが、山も谷も必ず整数になります。小数点以下の数を持つ波にすると、波線を円としてつなぐことができません。原子核をまわる軌道が、波長の整数倍であれば、波は安定した定常状態になります。
現在では電子だけでなく、原子も、小さな分子も、私達の体も波動性を持つことがわかっています。ド・ブロイはアインシュタインが光量子仮説の中で唱えた「光量子の運動量と波長の関係式」を電子にもそのまま当てはめて、
「運動量(=質量×速度)がpである電子は、波長がλ(ラムダ)である波とみなすことができる。このとき波長λは、プランク定数hを運動量pで割った値になる(λ=h÷p)
という計算式を考えました。(プランク定数については№180を参照して下さい)
また電子に限らず、すべての物質はこの式で求められる波長を持つ波であると考えて、この波を物質波と名づけました。
電子が運動をするためにはエネルギーが必要です。もしも電子が激しい運動をして、エネルギーを失いはじめると原子核に近づき、お互いの電気が引き寄せあってしまうと考えられます。
しかし、電磁気力が働くため電子は、原子核にぶつかりません。
マイナスの電子が自転をすると、そこに磁力を生み出します。そして磁場方向を軸として、原子核のまわりを回転します。原子核と、そのまわりを公転する電子は、常に最もエネルギーが少ない状態を保ちつつ、光子の交換を行っているので、そこには常に「電磁気力」があります。
すべてのシステムには、エネルギーが少ない状態に変化するという原則があります。一方で二つの粒子が近いほど光子の交換が頻繁に起こるという原則もあります。
電子にとって回転している状態が、一番エネルギーの低い状態だから、もうそれ以上失うべきエネルギーを持っていないし、止まろうとすると、そのためのエネルギーも必要となり、どこかからエネルギーをもらわなくてはいけなくなります。
もしエネルギーをもらうことができるとすれば、それは光子からです。
エネルギーをもらった電子は、整数の波長と一致する外側の軌道へ跳び上がります。外の軌道に跳び上がるほど、エネルギーが高くなります。エネルギーの高い外側の軌道に跳ぶということは、電子にとって一時的な興奮状態で、長くは続きません。しばらくすると、電子は元の軌道に戻ります。
つまり、より高い軌道の1つに跳び上がるのに必要な、ある一定量のエネルギーしか電子は吸収できません。電子のエネルギーは決まった値に限定され、いくつかの決まった軌道にだけ移動するので、原子の大きさは常につぶれることなく一定となります。
電子の持つエネルギーの値が最低の状態で、安定した軌道にあることを、基底状態といいます。
この基底状態は、普遍的であり、偏在的であり、無限の創造的エネルギーに充ちていて、存在するものすべての根源であり、土台といえます。
この物質界すべての創造の根底であるものは、人間の意識に向かって開かれています。この創造の根底は、原子からできているすべての物質の中に偏在していますから、人間は原子から成り立つすべての物質の創造者であるといえます。すべての物質と生命ある存在は、すべてエネルギーに還元できます。創造の最高レベルにおいては、エネルギーは無限の力を持っており、至る所に偏在しています。
このような原理を誰が考えたのでしょうか? 電子自身に心があるか、電子をも生かそうとする自然の意志のようなものがあると考えるほかないように思います。以前エジソンが、原子にも知性が宿っているように思える、といっていたのを思い出します。
真空中のエネルギーが電磁気力を作り、電磁気力が原子をつくり、原子が物質を作ります。電子も光子と同じように、波と粒の二つの性質を持つことがわかりました。電子も波の性質を持つということは、振動していて、光と同じ性質を電子も持つと考えられます。
光の性質は想念の性質でもあることは、以前に確認しました。
真空中のエネルギーによって物質ができるのと同様に、神智学では宇宙のエネルギーが、主要な創造要因となって想念を作り出しているといいます。また想念は言葉となり、言葉が現実を作り出し、現実は日々揺れ動き変化していることはみなさんご承知だと思います。
№223につづく

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