サナト・クマラが地球惑星のロゴスになるまでを語った『サナート・クマラ物語 惑星ロゴスへの道』の続きです。
『私は地球上の生命の誕生を目撃し、動物、植物、そして人間の生命のはじまりを見た。
まるで映画のように、文明の興亡と絶え間ない変遷のこみ入った経過を一通りざっと見せられたあと、私はいまや、あらゆるすべての可能性が私のハートを通過した地点にいることを知らされた。
それゆえにこの惑星に住むものたちは自身の自由意志で選択と決定ができ、それでもなお創造された構造全体におさまるということがわかった。
私はこのプロセスのあと、確実にシフトを感じた。
身体についてもそうだった。
私は金星での修行のために創造した物質的な身体をまだ有していた。
望めばいつでもそれを使うことができたが、今ではこの小さな身体を使って地球のすべてを感じられるようになった。
地球と私は物質次元で完全に一体化していた。
そう、私はのちに物理的な意味でも直接そこへ行くのだが、このとき金星においてもすでに地球の存在をまるごと自分のハートと身体のなかに感じることができた。
私がひと休みしていると、師から短い休暇をとることを勧められた。
もちろん、いま私はどこへ行くのも地球と一緒だった。……
休暇中、前に話した金星での天使の活動を支援する存在たちに、私も加わる機会に恵まれた。
それを通じて、私はしばしば彼らの理解の大きさや、一人ひとりへの対応に驚かされた。
多くの人数に混乱することもなくそれぞれ個人的に丁寧にサポートし、ときに深い浄化で起こる感情的な反応に直面しても全く動じることはなかった。
地球は金星に近いので、彼らはとりわけ私の任務に興味があるようだった。
そのため、ときどき彼らに私のハートに入って地球を楽しんでもらうこともあった。
彼らは実際、地球進化のあらゆる時期に意識を投入することができた。
地球の人々の記憶に残るきわめて高度に進化した特別な存在の一部は、私がまだ金星にいたときに地球を訪れた友人たちだ。
こうした意識の投入については、あらかじめ倫理的に問題ないかどうかを師に確かめてからなされていた。
私は物理的に地球に来てからも、金星の友人たちがいつでも好きなときに隣の惑星にやってこられるよう、時のない招待状を送っている。
こうした交流は私にとってつねに喜びだ。
次の最終章では、いよいよ地球に赴任するときのことをお話ししよう。
ナンバー2125 に続くでしょう。