東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

語らずにはいられない6

2017-05-08 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム
※映画『虐殺器官』について綴っております。ネタバレも含みますのでご注意をば!

※いつにもまして、まとまりなく熱く語っております。







で、、、ここで特筆しておきたいのですけれども…


賛否両論あると思うのですけれども…



ラストが不満でなりません。


これは、例の何が主人公によって発動されると思うのですよ。で、その予感に背筋がゾクゾクしてくるわけです。

そうして気持ちが盛り上がりに盛り上がったところで……エンドロール。

「(は?)」と固まる私。

「(いやいや、その先を映すことに意味があるんじゃないの?)」としばし呆然。

でもまだエンドロール後という希望が残されていたのでいつも通りそのまま座っていると(スタッフリスペクト)、何もありませんでした。

残ったのは結構な尻すぼみ感。

でもそう感じたのは私だけではなかったようで、エンドロール中に誰も去らないという私史上まれな現象が発生していました(それとも余韻に浸っていただけかなぁ?)。


それまでは物語の流れに多少唐突に感じる部分あれど、とても良い流れできていたな~と思うのですよ。なので、あとは自分で判断を~的な終わり方に本当にがっかりしたというか。‘終わりよければすべてよし’といいますが、終わり悪けりゃそれまでの流れすら~と思いかけました。

映画に限らずラストをこちらに委ねてくる作品ってありますけど、今回は正直に思いましたね「(ゆだねなくていいから)」と。

そこに価値を見いだす方にとってはつまらん人間に見えるでしようし(実際つまらんし)、また時期を違えて見れば別の印象もあるかもですが、でもほんと今回は、お願いですからそちらで書ききってくださいまし!と考えずにはいられませんでした。


とまあラストについては不満が残ったのですけれども、全体の見応えは最初に述べたとおりなので…はい。


それはそれとして、

近未来的な世界観や良く描き込まれた絵を見ながら感嘆しつつも、同時にずっと平和についても考えていたようにも思います。

ここまで現実の世界情勢に色々あると、さすがになんとかならないものかと考えてしまうわけで…。でもじゃあどうすれば?となると果てしない気持ちになるのですけれども、映画の中の追われていた人物はその一つの結論として究極の仕組みを発動させてしまうんですよね。

同じ地球上での奇妙なバランスの取り方と、そうして保たれた平和な空間の中で主人公たちがアメフトを見てピザを食べている姿は任務で投じる悲惨な紛争地域とは真逆で、色々考えさせられました。

まあ、この頭脳じゃ一向に答えは出そうにないんですけどね。。。