馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

「このドラマはフィクションです・・・・・」

2010年02月26日 | ぼやき
「このドラマはフィクションです。登場する個人、団体は架空のものです・・・・」
TVドラマの最後に流れる「テロプ」です。「言われんでも分かってるわイ!」と思うような内容でも「テロプ」は流れます。
 仕事でテレビ局に出入りしていた時に聞いた話ですが、世の中には信じられないような人が沢山いる様です。沢山ある逸話の1ツをご紹介しますと「お天気おじさん」で人気のあったキャスターが、天気相談所長時代に「気象台に下駄を投げる部屋」がある、その部屋を「見せろ!」と居座って帰らなかった人が居たそうです。放送局にはこれに似たような「訳の分からない」人からの「クレーム」「要求」が毎日山のようにあります。
 「ドラマ」の悪役と「同姓同名」で迷惑をした、謝罪放送をしろ!何て云うのは大人しい「要求」だそうです。だから「分かり切った」様な事でも「テロプ」や「コメント」を流すんだそうです。要は、この世にあふれかえる「常人でない」人たちからの自己防御だそうです。

 「このドラマはフィクションで・・」の「テロプ」が流れない「ドラマ」も沢山あります。例えば、NHK大河ドラマなども「テロプ」や「コメント」がありません。今年の大河ドラマは「竜馬伝」です。ご存知のように「岩崎弥太郎」から見た「坂本竜馬」を語る「筋立て」になっています。その為「弥太郎」と「竜馬」が「幼馴染」と云う設定になっています。しかし「弥太郎」と「竜馬」の接点は殆どなかったようです。2人の年譜を並べて比較しますと「竜馬脱藩」後の一時期、2~3ヶ月程の期間に接触できた可能性がある程度だそうです。多くの視聴者は、この「竜馬伝」を見て「弥太郎と竜馬」が幼馴染の親友と思い込んでしまうことでしょう。それはそれで別段問題がある訳ではありません。本来「ドラマ」「小説」などは、時代や登場人物などを通して「生きざま」などを表現するものですから、「歴史の事実・真実」の追求とは別問題です。しかし、この虚構の歴史設定を「歴史の事実・真実」と思い込み、それを歴史知識とし、歴史観を持つことの危険を危惧する訳です。