@セーヌ・フルリ
原作/アントン・チェーホフ
訳/神西清
構成・演出/加納幸和
出演/アルカジーナ・加納幸和 コースチャ・美斉津恵友
ソーリン・磯村智彦 ニーナ・二瓶拓也
シャムラーエフ・秋葉陽司 ポリーナ・松原綾央 マーシャ・堀越涼
トリゴーリン・小林大介 ドールン・桂憲一 メドヴェジェンコ・押田健史(研修生)
HON-YOMI芝居第一回がこの『かもめ』だった。
あれはもう11年前だそうな。
しかも、クリスマスだったのだそうな。
あの時の記憶は、大井さんのコースチャしか覚えていない私なのです。
文学少女でない私は『かもめ』がこのようなお話とは知らず、このお芝居で理解したのですが、ま、最後が最後ですからね。
あの透明感のある青年がピッタリな大井さんの表情とかは、いまでも鮮明に覚えています。
配役/ アルカージナ:秋葉陽司 ポリーナ:横道毅
コースチャ:大井靖彦 マーシャ:嶋倉雷象
ソーリン:鈴木信貴 トリゴーリン:加納幸和
ニーナ:松原綾央 ドールン:水下きよし
シャムラーエフ:磯村智彦 メドヴェジェーンコ:近藤英輝
そして今回のHON-YOMI芝居。
最初のHON-YOMI芝居はまさにリーディングでした。
立ったりはしたけど、動かなかった
今は、もはや、リーディングとは言わない。
本を持って動く
劇中でも出てくるけれど、「どこもかしこも恋だらけ」(言葉は違うかも)
良いなぁ~~。
人は恋をしなくちゃいけません
辛かったり、悲しかったりするけれど、人を愛する心を忘れてはいけないわね~。
今年は猛暑ざ~ます。
そんな中、ロシアの避暑地?避暑じゃなくて、ぎゃくにヴァケーションを楽しむ夏を感じられる場所での物語。
森や自然の音が心地よく、稽古場の鏡がとても良い効果となり、蝋燭やライトの使い方も絶妙。
その空間にすっぽりと入りこみ、しばし浮世から離れる快感、これこそ演劇の魅力ですよね。
加納さんは、まさにはまり役。息子は可愛いけれど、女。そして女優なアルカジーナ。最高でした。
コースチャ、演ずるミーシャ君、大井さんとは又違う透明感。愛に飢える寂しい青年、填まりますよね。
イソップ君、この役は今まで観たお役の中でナンバーワンかも!彼の存在が舞台を引き締めていた感♪
二瓶君、可愛いですよねぇ。トリゴーリンとのシーンはジェラシーすら覚えるくらい切なかったです。
シャムラーエフってうざいですよね(笑)そんなうざいおじさんの役、秋葉さんは女形も大好きなのだけれど、ホント老若男女自在ですね~!
綾央さんって、なんであんなに年増がお上手なのでしょうか。色っぽくて悲しい女が填まるのですよねぇ。
涼君、屈折しまくりのマーシャ、コースチャを見る目が切なくて心がズッキンきちゃいました。
大介さんったら、もう、ああいった女を惑わす男、ますますお似合いになってきた年頃ですね。危険危険!
桂さん、もう村中の女性はきっと手付けてるだろうと思います。(おい。(笑))村に住みたいです。
研修生の押田さん、あんなにカッコいいのに、あんなに情けなくて悲しい男、好演でしたねぇ、これからのご活躍が楽しみ!頑張ってくださいね
今回は、甥っ子が海外から帰国するので、最初の方に2回しか観られないと思っていたのですが、本日、いきなり甥っ子に振られ、もう一回拝見できることに。
ステキな夏の夜の夢をもう一度拝見できて幸せ一杯でした!