夏の花

送信from Y.Yoshizmi：何でも咲きゃいいというものでもない。何とも分けのわからない妙な花だ。葉のない太い一本の茎から、くちゃくちゃと勝手な方向に花を付け、しかも、色も中途半端である。

夏の花図鑑には写真が見当たらなかった。母親が元気な頃に植えた残骸だ。仏壇に供えると称して、何でも種を撒き散らしたお年頃があったのだ。仏壇も迷惑で、田舎家の大きな仏壇も次第に守れなくなって、生花を飾ると仏壇が腐る原因になると、造花になっているとか。

仏壇そのものが消えていく時代だ。

いらないねえ。お寺の納骨もいらないし、墓があればそれだけで十分。海か、その辺りの山にばら撒いて風に吹かれるか、土に埋もれてしまえば十分だという気がする。葬式仏教は消えていくのだ。

おらあ、悪霊になって自由に飛び回って、気に入らないやつに取り付くのが夢だぞ。死後の希望というか、夢だねえ、ほほほ。風の強い日に、山の上からばら撒いて欲しいねえ。