24 黄釈天 Blog 「My Days」by Oldman(吉住)

コロナ予防接種0回、インフルも0回、30年間健康診断0回の後期高齢、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。

Oldman & トニオ・クレーゲル

2024年07月11日 | 気象
2024年7月11日(木曜日)午前6時45分:[  23c/27c/120%  ]{  pm09:00-am05:00  }  雨

真っ暗な朝。昨夜来、雨が降り続いている。夜半前の激しい雷雨は、風を伴っていたので、慌てて、あちこちを完全に閉め回ったが、少し、吹き込んだ。今朝は、午前7時から学校前で交通安全活動があるけれど、この雨では「行かない」。

昨日は、せっかく大雨が降るという予報だったので、山椒畑の草刈り作業の後に、もう一つ、ブルーシートのプールを作った。ブロックや廃材など手頃な材料が難民キャンプの周りにごろごろ(集めてある)しているし、ブルーシートもあるし、大雨のチャンスを「見過ごす」というのも、「能がない」と気づいたのだ。

流石に、ここまで大雨が降るとは想像以上だが、昔なら、村の前の日野川が増水したので、ワクワクしながら見に行ったものだが、越前市の上流にダムができてしまったので、驚くほど川幅が広くなって、濁流が流れる興味深い自然の光景は、見られなくなってしまった。

話は変わるが、本を片付けるときに出てきた、三島由紀夫の「絹と明察」という、終戦後の近江絹糸の労働争議をモデルにした小説のことなど、「日本海側に住む1千万や二千万人の誰も知らないだろう」などとブログに戯言を書いたのだが、我が家から直線距離で6キロほどの、福井市の中心部に住居を構える、1932年生まれ(92歳)の老先輩社長から電話が入って「あまり、つまらんことを書かんように!(何が1千万人だと、大笑いしたのだが)」とお叱りを受けた。

彼は三島由紀夫を熟知している。三島は想像世界の小説家ではなく、代表作の「金閣寺」などもそうだが、意外に、実際の事件を元にしているという。三島と推理小説家の松本清張は、「すごい」と言う。

その先輩老社長は、世界の多くの作家の中でも、特にドイツの作家、トーマス・マンが好きで、心酔していたところ、三島由紀夫が、マンの「トニオクレーゲル」を高く評価していて、同じ思いであることを知って、三島に興味を抱いたようだ。

まあ、ジャズなどもそうだが、終戦後からの戦後時代を長く生きて、未だに脳みそが衰えていない世代は、「恐るべし」だね。三島くらい、知ってるぞ、って。私の世代から以降に生まれたアホ世代は、無論、知るわけがないだろうが。活字を読まない世代は、感覚だけが鋭くなって、論理的な思考力が欠落する。1+1=2なんだから。