先週の日曜日と同様に、1週間分の食料の買い出しに家から出て、ブツブツ文句をいうワイフを乗せて、少し遠回りになるが、施設まで足を伸ばして、我が家の先住民二人に面会。
相変わらず、大広間の同じテーブルに座って、目の前にはプラスティックのコーヒーカップにお茶が入っている。今日の親父はキャップを被らず、ハイネックの長袖Tシャツという軽装。母親は、薄いカーディガンで外出スタイル。
母親は「久しぶりに来たなあ」という。親父は、対面に座ると、いきなり補聴器を見せて、「割れて、壊れて、聞こえない」と言い始めて、反対の耳は手術して治さないとアカン、それにはここの病院がいいらしい、などと小さなメモを出してくる。病院名と住所と電話が書かれている。うんうん、と受け取って、それからいつも携帯している小さなポーチの中を探したが、中は空っぽで補聴器の電池が入っていない。立って部屋に行き、引き出しなど探し、それから職員にたづねたら、誤って飲み込まないように預かっていると持って来てくれたので、一個だけ取って、それを親父の目の前で補聴器に装着。すると、メロディが聞こえて、補聴器が働き出した。渡すと、自分で耳に装着し、「聞こえる、聞こえる、治った!」と目を丸くして喜ぶ。
顔色のいい母親に黒飴を4個渡して、ワイフが「顔ツヤがよくて、元気そうだ」などとしばらく話して、帰ろうとすると、テーブルにあった2冊のノートを触って、「今度新しいノートを、1冊か2冊持って来てくれ」と私に言う。「わかったよ」と答えて、「また来るから」と広間を後にした。
二人とも「帰りたい」とは一言も言わなかったので、ホッと一安心。快適に過ごしているに違いない。
相変わらず、大広間の同じテーブルに座って、目の前にはプラスティックのコーヒーカップにお茶が入っている。今日の親父はキャップを被らず、ハイネックの長袖Tシャツという軽装。母親は、薄いカーディガンで外出スタイル。
母親は「久しぶりに来たなあ」という。親父は、対面に座ると、いきなり補聴器を見せて、「割れて、壊れて、聞こえない」と言い始めて、反対の耳は手術して治さないとアカン、それにはここの病院がいいらしい、などと小さなメモを出してくる。病院名と住所と電話が書かれている。うんうん、と受け取って、それからいつも携帯している小さなポーチの中を探したが、中は空っぽで補聴器の電池が入っていない。立って部屋に行き、引き出しなど探し、それから職員にたづねたら、誤って飲み込まないように預かっていると持って来てくれたので、一個だけ取って、それを親父の目の前で補聴器に装着。すると、メロディが聞こえて、補聴器が働き出した。渡すと、自分で耳に装着し、「聞こえる、聞こえる、治った!」と目を丸くして喜ぶ。
顔色のいい母親に黒飴を4個渡して、ワイフが「顔ツヤがよくて、元気そうだ」などとしばらく話して、帰ろうとすると、テーブルにあった2冊のノートを触って、「今度新しいノートを、1冊か2冊持って来てくれ」と私に言う。「わかったよ」と答えて、「また来るから」と広間を後にした。
二人とも「帰りたい」とは一言も言わなかったので、ホッと一安心。快適に過ごしているに違いない。