思い立って、今年、満80歳になる従姉妹のおばさん(母親の姉の子供)に手紙を書いたら、私には珍しく一日かかってしまった。途中、午前中には1週間分の食料の買い出しと、コメの精米。昼食後には、2時間の昼寝をしたが、手紙を書き上げたのは、午後6時過ぎ、BSの「西郷どん」を見ながらだった。
午前中、その買い出しに出かける時、先に施設に寄った。今日はワイフも同行。流石に日曜日は、広間のテーブルに座っている異星人の数が少ない。その中で、相変わらず同じ席にピンク色のキャップが見える。隣のガラス側に母親。こちらも、外出用のキャップを被っている。
私の顔を見ると「帰るんか?」と聞くので、「いや、まだしばらくここにイネの。家なんか、いつでも帰られる。ここやと出かけんでいいで、ラクやろ? いつでも寝てられるし。」「ほや、そりゃラクや」「部屋もあるんやろ」「ある、ある。」「寝たい時に寝てりゃいいが」「うん、ほやほや、ははは」と母親が笑っている。
毎朝、朝食時に「今日は出かけんでいいんやろ?」と聞いていたのだから、デーに出かけるのは出勤するような義務感があったのだ。出かける必要がないのだから、施設にいることは、毎日日曜であり休日だという「理論」が成り立つ。
親父は狭い視野の顔の正面で私を認識したら、嬉しそうに歯抜けの笑顔を見せて、「迎えにきてくれたんか」と立ち上がったが、すぐにトイレだと側にいた若い女性職員に介添えされながら、トイレに行ったので、そのすきに逃げ帰ってきた。竹で出来た「孫の手」に名前を書いて、テーブルの上の小さなカバンの横に置いてきた。背中かきは必需品。今度は、違う色のキャップを持って行ってやろう。
午前中、その買い出しに出かける時、先に施設に寄った。今日はワイフも同行。流石に日曜日は、広間のテーブルに座っている異星人の数が少ない。その中で、相変わらず同じ席にピンク色のキャップが見える。隣のガラス側に母親。こちらも、外出用のキャップを被っている。
私の顔を見ると「帰るんか?」と聞くので、「いや、まだしばらくここにイネの。家なんか、いつでも帰られる。ここやと出かけんでいいで、ラクやろ? いつでも寝てられるし。」「ほや、そりゃラクや」「部屋もあるんやろ」「ある、ある。」「寝たい時に寝てりゃいいが」「うん、ほやほや、ははは」と母親が笑っている。
毎朝、朝食時に「今日は出かけんでいいんやろ?」と聞いていたのだから、デーに出かけるのは出勤するような義務感があったのだ。出かける必要がないのだから、施設にいることは、毎日日曜であり休日だという「理論」が成り立つ。
親父は狭い視野の顔の正面で私を認識したら、嬉しそうに歯抜けの笑顔を見せて、「迎えにきてくれたんか」と立ち上がったが、すぐにトイレだと側にいた若い女性職員に介添えされながら、トイレに行ったので、そのすきに逃げ帰ってきた。竹で出来た「孫の手」に名前を書いて、テーブルの上の小さなカバンの横に置いてきた。背中かきは必需品。今度は、違う色のキャップを持って行ってやろう。