昭JIJI(アキラジジ)の島旅賛歌*参加

日本全国に有人島が434島ほどある。全島制覇すべく島旅を継続中。

新上五島へ「ざーまによか旅」 47回目

2012-01-31 04:30:00 | 68西海・長崎県・五島列島
後で、騒ぐ声が聞こえてきました。振り返るとアケビが生っていて、騒いでいたようです。


(振り返るとアケビが)

坂道を下り、頭ケ島教会に着きました。この教会は、我が国の教会堂建築の発展に優れた功績を残した鉄川与助氏の設計・施工による西日本では唯一の、また、全国的にも珍しい切石積の石造り教会であり、創建時の原型が完全に保存されて現在も教会として使用されているとのことです。


(頭ケ島教会)

間近に見る教会は石の重みがそのまま伝わってくるような建物で、木造はもちろんのこと、レンガ積みの教会と比べても異なった印象を受けますね。


(石の重みを感じる教会)

横の石垣の上には、いくつかの記念碑がありました。その1つが、「キリシタン復活信仰顕彰碑」です。


(キリシタン復活信仰顕彰碑)

もう1つは、「キリシタン拷問五六石之塔」です。カトリック弾圧は、この最果ての島にまで及び、とらえられた信者は、はげしい拷問を加えられ、棄教を迫られました。「算木責め」という拷問では、角に削った材木を5本並べた、その上に座らせられ、1枚45㎏ほどある板石を次々にひざの上に乗せてゆかれます。気絶すれば水をかけられ、正気に戻され、痛みを増すために石を揺すられたりもしました。板石は、ついには顎にまで達しますが、それでも、けっして「転ぶ(棄教する)」とは言わなかったといいます。「算木責め」などは、まだ軽い方で、その他、「これが人間の所業か!」と思うような、残虐極まりない拷問が数々あったということです。


(キリシタン拷問五六石之塔)

教会の奥の方には、聖母像がありました。その聖母像は、彩色されていて、その目は、未来を見つめつつ、人々の平和を願っているように見えました。


(聖母像)
(写真撮影:2011.11)
コメント
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