ひょうきちの疑問

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2020年のアメリカ大統領選以後はムチャクチャ

アベシンゾーが第2のネタニアフになりそう

2015-03-05 10:28:35 | 国際・外交(日米関係)

日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM04H7M_U5A300C1FF2000/


イスラエル、オバマ政権と亀裂 イラン核協議「反対」

2015/3/5 2:00
 
日本経済新聞 電子版 

 【ワシントン=吉野直也】イスラエルのネタニヤフ首相が3日、オバマ米政権の制止を振り切って米議会でイランとの核協議反対の演説を強行した。
蜜月関係だった米国とイスラエルの対立が鮮明になった。
米政権のイランの核問題をはじめとした中東政策や、2016年の米大統領選にも影響を及ぼす公算が大きい。

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 「非常に悪い取引だ」。
米議会で演説したネタニヤフ氏は欧米など6カ国とイランの核協議を酷評した。
その核協議は今月末に山場を迎える。
枠組みづくりに腐心してきたオバマ大統領の神経を逆なでするのに十分な発言。
オバマ氏はネタニヤフ氏の演説は「新味がない」と切り捨てた。

 議会演説は共和党のベイナー下院議長が米政権の頭越しに要請し、ネタニヤフ氏が受け入れた。
イランとの核協議に批判的な共和はネタニヤフ氏と共闘することで、米政権を揺さぶる狙いがある。
こうした意図を察知した米政権も上院議長を兼ねるバイデン米副大統領が外国訪問を理由に異例の欠席、数十人の民主党議員がボイコットした。

 これまで米国とイスラエルの歴代政権は持ちつ持たれつの関係を築いてきた。
米国はエジプトやイスラエルなど親米国家への支援をテコに中東での影響力を維持した。
イスラエルも米国を後ろ盾に中東での発言力を保った。
両国の関係を巡る風向きが変わり始めたのはオバマ氏が大統領に就任した09年以降だ。
ネタニヤフ氏もその年、10年ぶりに政権に返り咲いた。

 引き金はイランの核問題だ。
オバマ氏は対話による封じ込めをめざしたが、ネタニヤフ氏はイランの時間稼ぎに加担しかねないと反対の立場をとった。
「イランの核はイスラエルの生存にかかわる」としてイランの核関連施設への先制攻撃論も唱えた。

 ネタニヤフ氏がオバマ政権の中東政策に不信感を抱いたのはイランの核問題だけではない。
いったん軍事介入を表明して撤回したシリアへの対応や中東の過激派「イスラム国」の伸長も一因だ。
イスラエルと対決するイランは、イスラム国とも敵対関係。
ネタニヤフ氏が3日の演説で「敵の敵は敵だ」と力説したとき、議場は大きな歓声と拍手に包まれた。

 米イスラエル関係は外交だけにとどまらない。
ユダヤ人国家、イスラエルは、米国の政治に力を持つユダヤ系米国人とのつながりが深い。
人口では全米で2%にすぎないが、政治献金などを通じてかかわっており、米歴代政権も重視してきた。
そのユダヤ系の関心事はイラン政策だ。

 オバマ氏が圧勝した08年大統領選の出口調査で、オバマ氏に投票したと回答したユダヤ系は78%だった。
ところが対話による解決を訴えて臨んだ12年大統領選では69%と10ポイント近く落ち込んだ。
ユダヤ系がオバマ氏のイラン政策に不満を持ったのは明白だ。

 気になるのはユダヤ系が米イスラエル関係の冷え込みをオバマ、ネタニヤフ両氏の個人的な関係の悪化ととらえているのか、それとも党派の問題として受け止めているのか、だ。
大統領選があった12年、イスラエルを支持する政治団体の献金総額は約1100万ドル(約13億1000万円)。
そのうち3分の2が民主党への献金。

 ユダヤ系の献金は個人も含めるとさらに膨らむといわれる。
イランの核問題についてユダヤ系が党派の問題と解釈すると、民主党と共和党の献金額の分配も変わりかねない。
票と直結するカネの流れの変化は16年大統領選の勝敗とも絡む。

 17日にはイスラエルの総選挙がある。
冷え込んだ米イスラエルの関係がどこに向かうのか。
世界はネタニヤフ氏が再選されるかどうかに目を凝らしている。

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【私のコメント】

アベシンゾーは今年4月末からの連休中にアメリカ議会での演説を予定している。
アベシンゾーが第2のネタニアフになりそう。

オバマはもともと傀儡だったが、それでも大統領最後の仕事として、必死に世界の動きに対抗しようとしている。
そうなるまでに長い時間がかかった。

オバマは就任当時、自分の子供たちに向けて、自分の思いを書いている。
それを読んだとき、悪い人間ならこういう文は書けないと私は感じた。

アベシンゾーとオバマがソリが合わないのも分かる。
少なくともオバマは戦争屋ではない。
ブッシュ・ジュニアの蒔いた火種を大きくしないように、しかし消さないようにするのがオバマの役目だったのではなかろうか。
そういう意味でオバマは傀儡であった。

しかし今オバマは本気で抵抗しようとしている。
世界の中心を占めるアメリカ、そのアメリカの大統領が世界の動きに必死で、多分命をかけて抵抗しようとしている。
この構図をどう読むか。

それほど世界は今民主政治の危機に瀕しているということである。
そしてこれは日本人にとって他人事ではない。
アベシンゾーが第2のネタニアフになろうとしている。

中東イスラエルという世界のヘソに、恐いもの知らずのボンボンが手を触れようとしている。
ここにはとんでもない魔物が潜んでいる。
それとも知らずに。

日本は、魔物を封じ込めていたパンドラの箱を開けようとしているのか。


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