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「授業でいえない世界史」 57話 戦後 1990年代後半

2019-05-29 07:00:00 | 旧世界史14 1970~
※この記事の更新は、「カテゴリー(新世界史1~15)」の記事で行っています。


 1980年代のプラザ合意あたりからは、まだよくわからないところがいっぱいあるんですけれども。

 アメリカのレーガン大統領、それから日本の中曽根康弘総理大臣、そこらへんから静かに何が起きているかわからないような動きをして、30年経ってみると、とんでもないことになってしまったというのが、今の状態ですね。

 ちょっと振り返ってみると、1980年代にアメリカはお金もないのに、ソ連を潰そうとして何をしたか。軍備拡張競争をやったんですね。それは流行の映画にもなって、今でもあってるスターウォーズという映画が、ちょうど流行りだした。


 アメリカはお金持ってるのかっていうと、財政赤字でどうしようもない。ソ連も経済はガタガタです。アメリカの経済ガタガタです。


 では、一番お金がかかる軍事、お金がないのにどうやってそれをやるか。お金を借りるしかない。だから金利を高くした。金利を高くして、よそからお金を借りて、軍備につぎ込んだ。どっちが先に潰れるかっていうチキンレースみたいなもんですね。そしたら、軍事力に勝り、経済力に勝るアメリカが勝って、1991年ソ連が崩壊する。その始まりは1989年、ドイツのベルリンの壁の崩壊です。これでガサッと世の中、世界中が変わったんです。米ソ対立、これが終わったんだから。

 しかし勝ったアメリカはどうか。お金もないのに軍備につぎ込んだから経済はガタガタです。ドルを高くすればアメリカの製品は・・・円高・円安がいまだにわからないと誰かが言っていたけど・・・アメリカの製品は売れない。だからますますガタガタになって、急きょ1985年プラザ合意で一気にドルを安くした。ということは、日本は逆に円高になっていったんです。


 この円高で、あまりに円高が行きすぎたから、日本は今度は円を安くしようと言って、金利を安くしたんです。金利を安くしたら、銀行に預けていても利子は返ってこないから、みんな株をやり出した。さらに土地の投機をやり出した。


 そして初めちょろちょろで、株が上がり出すと素人が気づくんです。もっと上がるか、もっと上がるか、まだ上がるかな、素人が買ったところでストーンと落ちる。これが1990年バブル崩壊です。


 ドイツも1989年にベルリンの壁が崩壊する。1991年にソ連も崩壊する。1989年に日本の経済的な栄光もここで崩壊する。1990年前後で一気に何かが変わった。これには爆弾の一発も落ちない。だから何が起こっているのかわからない。目に見えないお金の動きだから。こうしてふと気づけば、日本はこのあと30年立ち直れない。その始まりが平成2年、1990年です。いま平成31年です。今でもなかなか立ち直れない。原因が分からなければ立ち直りようがない。


【クリントンのアメリカ】

 もう1990年代、ソ連が崩壊した後のアメリカがどうなったのか。ここからもう一回行きます。

 1993年に民主党のクリントンが大統領になった。このクリントンの政策というのは、ドルを安くするか、高くするか。これがポイントなんですよ。猛烈なドル高政策を急展開した。


【ドル安】

 このグラフは政治経済の教科書から取ったものですが。どの部分かというと、プラザ合意の円高というのは、1985年のここがプラザ合意だから、1985年から一気に円が上がったんです。1ドル250円が150円あたりまで一気に上がった。そして御神輿みたいに、けっこう揺れる。

 チョコっと下がったと言っても、3分の1も下がっていない。日本は1990年代からバブル崩壊して不景気になった。不景気になった5年間は、この時の最高は1ドルが79円まで上がる。1995年です。円が高くなった。逆にいうとドルが安くなった。円が高くなると、日本の商品は海外で売れるか、売れないか。円安・円安わかりますか。売れないよね。売れないんです。


 不景気のドツボのなかで、円高で日本製品が売れない。こんなことが起こる。


【ドル高政策】

 それで1993年にクリントンが大統領になって、ここのドル高政策に変えた。1995年の1ドルが79円から、1998年には140円ぐらいまで、ドルが高くなったんです。ドルが高くなった。ではアメリカは景気が、アメリカの製品が売れてるから、ドルを高くしたのか。狙いは何なのかというと、そういったこととは全然違う。

 この狙いも、爆弾も落ちずに静かに進行するから、グラフをじっと見て読み解かないと意味が分からない。だから政治経済が先に終わっていてよかったと思うんですが、狙いは貿易を増やすことじゃない。
 銀行が集まってるところはアメリカのニューヨークの、何という一角ですか。むかし壁で囲まれた砦だったから、ウォール街という。ここは地上50階建てぐらいの摩天楼、超高層ビルが50年、60年ぐらいも前から林立するような金融街なんです。ここを儲けさせようとする。そして世界中からお金を借りようとする。お金を借りるためには金利を高くしたほうがいい。こうやって金利を高くしてマネーを呼び込むんです。
 だいぶ日本はこれに貢いでいる。それでお金を返せと言っても、軍事力をもっているから、ソ連はつぶれて向かうところ敵なしだから、おまえ誰に向かって言っているのか、という感じです。こうやってアメリカは借金に借金を重ねていく。


 それをやったのは、財務長官、日本でいえば大蔵大臣、ルービンという人です。アメリカは民間会社の銀行の社長や証券会社の社長が、大統領から選ばれて、政府の大臣になったりする。この人も、その前はアメリカナンバーワンの証券会社の社長です。証券会社社長がアメリカの財務長官になって、経済界のトップになる。そして金融街が儲ける政策を行う。


【金融ビッグバン】

 その時に不景気とはいえ、日本は海外に一番お金を貸している債権国なんです。その大半は、日本からアメリカへというお金の流れです。
 そういうお金をアメリカは、お金が欲しかろうといって、貧乏な東南アジアの国に又貸ししていく。世界にお金をばらまいていく。ばらまいて利子を取る。日本がアメリカに2%で貸したら、アメリカは別の国に6%で貸して利息を取る。


 このころ日本は、どういったことをやっていたか。橋本龍太郎という総理大臣が、さーこれからは金融ビッグバンの時代だと、訳のわからないことを言い始めたんです。これが金融の自由化です。
 それまでは、ドル預金するのは企業だけだったんですよ。私が個人で幾らお金持っていても、ドル預金なんかできなかったけれども、個人でもドル預金ができるようになった。個人でもドル預金可能です。つまりアメリカの銀行に、私でも預けることができる。具体的には日本の銀行がそういう業務をやる。ということは、私の日本の円がアメリカで使われるということです。こういうふうにお金が国境をまたいで、自由に行き来できるようになる。日本はこれに巻き込まれていく。


 これが外国為替法の改正です。略して外為法という。外為法の改正です。誰でも外貨を買える。つまり外国に投資ができるようになった。それを当時グローバル化と盛んに言っていました。こうやって不況の中で日本のお金が外国に流れているんです。


【IT革命】

 グローバル化というのは。いい言葉みたいですけどね。気づいてる人がいるかもしれないけど、このお金と相性が良いのがインターネットなんです。

 私はできないけど、ラインで決済とか、いっぱいできる。ペイペイとか、コマーシャルしている。スマホで簡単にお金の決済している。ITとお金、これは相性がいい。
 同時にアメリカは、ここでIT革命というのをやり出した。IT革命というのは情報だけじゃない。実はお金が絡んでいる。お金の動きが今大きく変わろうとしています。

 それでアメリカにお金が流れた。そしたらお金が余ったら、どうなるか。景気が悪いアメリカで住宅価格がどんどん上がりだす。1000万円で買った土地が1年後に1500万円、2年待てば2000万円になる。これが何年も続くと、味を占めて、このあとどうするか。1000万で買って2年待って2000万で売る。まるまるそこの家に住んでいて、ただで済んでいて、2年間で1000万円儲かるわけです。こういうマネーゲームが起こる。
 しかしこういうのは、いつまでも続かない。ただいつ終わるかはわからない。なかなか終わらなかったから、このあと10年後ぐらいから、サブプライムローンといって、返せる見込みのない貧しい人たちに、お金を貸すよ、住宅を買え買えと、アメリカの銀行が言い始めた。


 これがはじけたのが2008年リーマン・ショックです。これで世界中が吹っ飛んだ。またしてもアメリカです。こういう流れはまたあとで言いますけど、それはここらへんから始まる。これはリアルタイムです。我々が生きている時代のことです。
 ここらへんは現在進行形で、今も継続していることです。

 1995年まではドル安で来たんだけれど、これがクリントンからドル高に変わる。そして高金利政策へと変わった。これがマネーゲームの始まりです。日本は平成不況のまっただ中です。それなのに外国にお金を貸す。変な国です。


【中国の人民元安】
 ではもう一つの隠し味。ドルよりも安くなってる通貨が何だったか。これ言うのは2回目です。中国の人民元です。アメリカはドルでしょ。人民元といったら中国です。たんに元という場合もある。

 これ1995年ごろ、だいたい15円ですよ。1人民元が。その15年前の1980年はいくらだったか。150円です。150円が10年ちょっとで10分の1の15円になる。これは人間の努力の幅を越えている。途方もなく安くなっている。中国の通貨が安くなれば、中国製品はどうなる。安くなります。だから中国は輸出を伸ばす。
 だからファーウェイという中国企業が、安くてどんどん製品を売って、数十年で世界企業になっていく。人民元安があります。
 その間、日本の円は逆に円高です。円は高くなっている。人民元は安くなっている。それも10分の1に。この差は大きいです。かたや10mのタイム、かたや100mのタイム、それでかけっこのタイム争いしている。10倍のスピードで走らないと勝てない。

 ではその人民元の中国は、人民元が安くなってる中で景気がだんだん良くなった。そんな中で1989年に天安門事件というのが起こる。景気が良くなって給料も上がって、中国人が次に求めたのは、お金はある程度手に入れたから、今度は政治的な自由です。民主化要求をする。選挙しろと言い始めた。しかし即弾圧です。


 各国がそれによって経済制裁を行い、弾圧したらダメじゃないか、と言った。でもこれはどうも、こけおどしです。本気じゃない。いいじゃないかそれぐらい、中国は経済成長しているのだから、という形で済ます。だから中国はこのあとますます経済成長していく。中国の経済成長は民主化なしで経済成長しています。逆にいうと、経済成長は民主化なしでもてきる、ということをこの国が証明しつつある。


 その中心リーダーが鄧小平だった。ほんとに小柄な普通のおじさんだった。彼が資本主義路線を本格的に中国に取り入れだしたんだけれども、中国は表看板はあくまでも社会主義です。今もです。資本主義とは言えない。これは政治経済でやった。そこでこれを何というか。改革開放政策という。つまりは資本主義化のことでが、それを資本主義化とは言えないのです。


 そのためのお金は外国から借りる。たぶんアメリカからです。ここらへんよくわからない。わからない理由は、私がわからないじゃなくて、銀行にあなたのところの資産がいくらで、どこに貸しだしているか、を聞いたところで絶対に教えない。銀行がそんなことを言えば罪になる。個人の秘密は守らないといけないから。
 外国からの投資で、たぶんアメリカ資本も入っている。たぶん日本資本も入っている。それで中国の高度成長に拍車がかかる。貸した日本をはるかに上回る規模で伸びている。もう2010年に抜かれましたけど。これを一言でいうと、中国は民主化なき経済成長を成し遂げた。
 いまだに中国では政府ににらまれて、軟禁状態の小説家とかいますね。街中には、悪いことしないように、日本のコンビニの監視カメラどころじゃない、その数十倍の監視カメラが張り巡らされている。そういったなかで、徐々に徐々に人民元は切り下げられていきます。

 また1997年に約150年ぶりぐらいに、イギリスの植民地であった島が返還された。これが香港です。ここは何をきっかけにイギリスの植民地になっていたか。麻薬です。何という麻薬か。アヘンです。香港は、イギリスがアヘン戦争で分捕った地域です。ここで返還されました。


 1980年代の初めには、1人民元が150円。これが1990年代の半ばには15円にまで急激に下がった。10分の1です。それが10年続けば中国の経済成長も終わりかなぁと思っていると・・・日本の高度経済成長がだいたい10年だったから・・・それどころか1990年代に入るとますます伸びる。年率10%の経済成長です。複利で計算するから、10年で約2.5倍になる。

 日本はいま成長率が1%越えたら、喜んでやったやったという。中国は10%です。この差です。

 その間、もう一つが、人口が増えすぎて困っていた。日本と逆です。1人っ子政策です。でも子供を産む、産まないというのは究極の人間の人権ですよ。それを産んでいい、産んだらいけない、国家が決めていたんですね。これは2~3年前に廃止されました。


 民主化がないというのが問題です。逆に民主化の行き過ぎもちょっと問題ですけどね。日本とはかなりお国柄が違います。


【グローバル化とアジア通貨危機】

 1990年代後半、ポイントは1997年にまたやるんですよ。お金の流れは目に見えないけれども、お金もグローバル化しています。インターネットが普及する。そして法的には自由化です。日本もいけいけドンドンとやっている。

 お金の流れは、日本は不景気で低金利、だからお金を借りやすい。アメリカは不景気なのに高金利ですね。そうするとお金もっている人は、日本に預けるよりも、アメリカに預けたほうがいいという感覚になる。 


 そしてさっき言ったようにアメリカは借りたお金を世界中に再投資してるんです。アメリカは高金利だから、アメリカにお金が集まる。それをアジアに投資していた。その投資したお金、つまりアメリカが貸したお金を、ある時アメリカが急に引き上げる。

 例えば私が、友人に100万円貸したとする。それを友人はずっと生活資金にして、友人はそれで食っている。急に、オレは気が変わったから、おい、明日100万円返せ、と言われたら、友人の生活はパーです。会社運営できない。そういうことをやる。 

 それをするのが、これがまたヘッジファンドというグループです。違法ではないけど、法律すれすれで、かなりアコギなことをやる。


 日本の株の世界を見ていたら、どうも絡んでいる。明らかに変な動きをしている。理屈上はこうなるはず。しかし理屈道理にならない。やっぱりやってるなと思うときがある。動きを見ていて、プロの集団が操作しているなと思うときがある。
 だからプロには勝てないです。人がたまに儲けると、オレは100万儲かった、とすぐ言い回るけど、実は10人に1人もいない。ということは10人に9人は損している。そういう人は黙っているわけですよ。うまい話には騙されないようにしてください。

 それでアジアにドルがなくなると、ドルで取り引きするから、貿易できなくなる。輸入できなくなる。

 それがまず東南アジアの優等生といわれたタイで起こる。次に東南アジアで1番人口の多いインドネシアでも起こる。それからさらに急激な成長で東洋のドラゴンといわれた韓国でも起こる。

 お金がない、助けてください。彼らはどこにすがるか。ドルだったら。アメリカです。そこでアメリカは貸してやるよ、と言う。ただその代わりね、という。条件がつく。これが恐いんです。
 実際に貸すのは、国連の機関、IMFです。これ何だったか、国際通貨基金という。しかしこの実権はアメリカが握っています。貸していいよ。その代わり、この財閥はちょっと気にくわないから潰せ。あんたが潰れたら貸してやるよとか、いろんな条件をつけます。


 それでもやっぱり、お金がないことには借りないといけない。国が破産するから背に腹は替えられない。

 韓国の企業なんか、この時以降、ほとんどアメリカが韓国企業の株を買い占めている。サムスンなんか、半分以上はアメリカ資本です。株を握られると、日本の企業でもそうなる。
 日産はどうなったか。日産は日本の企業ではない。20年前から。フランスの企業です。だから捕まった社長はフランス人です。カルロス・ゴーンという。
 本当はあの人はレバノン人です。レバノンはフランスの植民地だった。そこで食えないから、植民地の支配国フランスに行って、そこで名を上げて、そしてルノーの幹部になった。そして日産の経営権を任された。それといっしょです。日本の企業もお金がないというと、オレが貸してやるから、その代わり経営権をもらうよ、という。


【日本】

 これをきっかけに、1990年代終わりに、少しは立ち直るかなと思われていた日本企業が大番狂わせで、巨大銀行が倒産するまでになる。私はこの時、銀行が倒産するのを初めて見ました。

 北海道のナンバーワンの北海道拓殖銀行。いとも簡単に潰れました。こんな簡単に潰れるとは思わなかった。それから山一証券。今はない。野村、大和、山一、国内ビック3と言われていた証券会社です。

 東京とか大阪、福岡に、大きなビルがドカンとあったのが、あっという間に潰れた。これが1997年です。これらは
絶対潰れないと思われていた。
 また日本長期信用銀行、これが潰れた。日本債券信用銀行、これも潰れた。日本の名前がつく政府系銀行です。政府のお金で運営していた政府系銀行です。2年間の間に北海道拓殖銀行、山一證券、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行、2年間でバタバタと潰れた。最低の年だった。忘れもしない平成9年、苦しみの九年と言われた。1997年。日本はそういったところにまで追い詰められていくんです。


 こんな時に、アメリカから言われるままに、今からは金融ビックバンだ、とか言っているアンポンタンな橋本龍太郎という首相がいる。おまけに消費税3%を5%に上げた。不景気なのに増税です。何考えてるんだ、という感じです。これは人災です。タイミングが悪いんですよ。こんなことしていたら直る病気も直らない。だから不況が30年続いた。不況がここまで来るなどとは、誰も予測できなかった。


【東欧】 じゃあ1990年代、ソ連がつぶれた頃の旧ソ連影響下の共産圏の国々です。多くの人々が死んで、6つも7つもの国に分裂したのがユーゴスラビアです。その10年間をいうと、それだけで1時間が終わってしまうからここはカット。とにかく酷い戦争が起こった。人がたくさん死んだ。


 人ごとと思っていたらいけないというのは、日本でもほんの数年前に戦争法案が通りました。集団的自衛権が行使できるようになった。自衛権とは言うものの、これは実質的に攻撃力です。アメリカが戦争すれば、日本はアメリカといっしょに戦争しないといけない国になってしまいました。アメリカはいつもアメリカの外で戦争しています。外でする戦争は自衛のための戦争ではありません。


 この旧ユーゴスラビアが、ここまで粉々に分裂したのはどうもアメリカとの関係がもともと良くない。アメリカもはいっている資本主義側の軍事組織、NATO軍、これが中心めがけて攻撃した。コソヴォ紛争という。1999年です。


 それからいままで一つの国であったチェコスロバキアが、チェコとスロバキアに分裂した。分離して別れ別れになったんだから悲しいはずなのに、西側諸国がネーミングしたのはビロード革命です。なんかいい名前でしょ。でもあまりよくない。名は体を表さすです。国力が落ちてしまった。これが1993年です。


【ラテンアメリカ】 1990年代はソ連が消滅して、アメリカの1人勝ちです。小さい国なんかすぐに軍事侵攻される。そして差し押さえる。これがハイチです。カリブ海の小さな国、アメリカの目の前です。そこの大統領は、アメリカに攻められたら、命からがら亡命するのがやっとです。


 亡命に失敗すると、間違いなく殺されます。そんなことがあるか。イラクのフセイン大統領はどうなったか。リビアのカダフィ大佐どうなったか。むごい殺され方です。逃げ遅れると。起こっていることは、目を疑うようなことです。


【韓国】 あと韓国には、金大中という人がいました。北朝鮮が好きな人ですね。その北朝鮮は、1970年代から日本人を何人も拉致しています。


 ある日突然、人気のないところを1人で誰かが歩いていると、男も女も関係なく、後ろから突然拉致されて連れて行かれる。海の近くだったら暗くて街灯がないから分からない。4~5人の男で、女子中学生を担いでいくぐらい簡単です。そして夜の闇に紛れて海に浮かぶ船に乗せ、海上を飛ばせば、すぐに北朝鮮に着きます。そんなことはありえない、と朝日新聞はこれを否定していた。でも謝罪しない。しても1行です。100回報道しても、間違っていたら1行で終わりです。


【東南アジア】 東南アジアは、地域でまとまろうというASEANというのがあります。このASEANに行くまえに、1950年代には非同盟で組んだ。どこと同盟しないか。アメリカと同盟しない。オレたちは植民地だったから、ヨーロッパと同盟しない。しかしそれがだんだんと崩れていく。


 まず1967年のASEAN結成が、中心国はタイですね。それにマレーシア、インドネシア、それとフィリピン。これが中心であった。


 それにベトナムが加わって、ラオスとミャンマーが加わって、さらに日中韓も加わる。ASEANプラス3という。アメリカははいっていない。
 この1997年見てください。何が起こった年か。アジア通貨危機です。お金を借りていたばかりに、ガバーンとやられた。タイ、マレーシアだけではない、鼻息荒かった韓国もやられました。


 しかし金銭的な損失を考えたら、私は日本が1番じゃないかなと思う。経済規模からいって、日本の受けた損失は大きいです。


 それで、いよいよ2000年代に入ります。21世紀です。長かった20世紀は。1900年代は。だいぶ時間を費やしました。ここから新たな世紀、21世紀に行きます。


 世界の覇権国といわれ、敵がいなくなったアメリカ。アメリカの一国主義といわれる。そのときに大統領になったのが息子ブッシュです。前に出てきたのは、父親です。ここでは息子です。親子2代初のアメリカ大統領です。


 日本はというと、ブッシュと同じ2001年から、日本でも小泉純一郎が首相になります。ここでその最初の年に起こるのがあの9.11事件です。
 不思議な事件で、ここでは言わないけど、YouTubeにはいろんな情報や番組が投稿されていて、それを見た方がよくわかります。

 これで終わります。ではまた。















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