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ひょうきちの疑問

新聞・テレビ報道はおかしい

陸山会事件 東京高裁の飯田喜信裁判長を罷免しよう

2013-03-21 06:06:10 | 小沢一郎

山崎行太郎のブログ より
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20130321/1363800360

冤罪製造裁判官・飯田喜信を裁判に!!! 小沢一郎秘書3名の控訴審、いわゆる「石川裁判」で、予想通り、
問答無用の「控訴棄却」、「一審推認判決支持」というトンデモ判決を下した飯田喜信という「冤罪製造裁判長」に対して怒りが収まらないが、
ここに来て、飯田喜信という裁判官を、「罷免」しようという動きが出てきた。
以下に、「日々担々ブログ」経由で知った「討論Bar“シチズン”マスターの西岡ブログ」から引用する。

 

f:id:dokuhebiniki:20130317112634p:image

討論Bar“シチズン”マスターの西岡が、政治、司法、時事等に関する辛口コメントを書き綴ります。

 

飯田喜信裁判長を罷免しよう

2013/03/15(Fri)09:26:30

 

 一昨日、東京高等裁判所で行われた、所謂「陸山会事件」の判決公判は、日本の裁判史上最悪の公判となった。 

 裁判所が誤審することは遺憾ながら「有り得る」ことだし、控訴審で審議が尽くされた結果、間違った判決が出たのであれば、それは仕方の無いことである。

 しかしこの判決(控訴棄却)は、裁判官あるいは裁判所が意図的に審議を忌避した「手抜き裁判」であり、一審判断の追認を目的として、重要な証拠を故意に排除する…という、許されざる所業の結果である。 

 当該裁判で裁判長を務めた飯田喜信判事は、東電OL殺人事件で無実のゴビンダ・マイナリさんを、一審無罪判決後、再拘束を求める検察に拘束許可を出し、控訴審で「逆転有罪判決」を下した、悪名高き裁判官であるが、彼は両方のケースに於いて、事件のことも被告のことも、ロクに調べることをせず、ただただ検察の要求に応じることで自らの責任、職務を放棄した常習犯である。 

 公判レポートをしてくださった「マッドマン」氏によれば、裁判長は終始うつむき加減で、声に自信が無く、目は書面に釘付けであったと聞く。

 とすれば、判決文はおそらく彼の作文ではなく、最高裁事務総局が用意したシロモノであろう。

 国会答弁で大臣が事務方の作成した答弁書を朗読するのと同じことが、裁判所でも行われているわけだ。 

 飯田は単にスポークスマンあるいはアナウンサーでしかないと言える。

 そして、自身の職務に情熱を注がないことで自責の念から逃避する、ただの怠け者判事にすぎない。

 こんな劣悪な判事が高等裁判所の裁判長を務めること自体、司法の腐敗を顕している。 

 私は即刻、飯田の弾劾による罷免を求める「訴追請求」を実行するとともに、読者の皆様にも、ぜひ請求に加わって頂きたいとお願いする。

 請求に費用は不要である(切手代のみ)。

 書式は下記に添付するので参考にして欲しい。

 レイアウトが崩れる場合は修正し、日付と「訴追請求人」の欄のみ書き直せば、そのまま提出できる。

 送付先は~
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館内 裁判官訴追委員会 御中

 である。

 


【以下テキスト】

訴追請求状

平成25年3月15日 

裁判官訴追委員会 御中 

訴追請求人の

(住所)大阪市西成区花園南2丁目9-15-706号

(氏名)西岡正士 ㊞

(電話)06-6656-7665 

 下記裁判官について弾劾による罷免の事由があると思われるので、罷免の訴追を求める。 

                 記 

1.罷免の訴追を求める裁判官

  (所属裁判所) 東京高等裁判所 

  (裁判官の氏名) 飯田喜信

2.訴追請求の理由 重大かつ著しい職務怠慢(理由詳細下記)

3.非行が行われた事件 東京高等裁判所 第8刑事部

  政治資金規正法違反 平成23年(う)第2008号

 

ー理由説明ー

 上記裁判官(1)は、平成25年3月13日判決の当該事件(3)の裁判に於いて、一審(東京地方裁判所/登石郁朗裁判長)で事実認定された「水谷建設からの裏献金、計1億円の授受」の根拠たる証言、証拠を翻すに足る証言、証拠が、弁護側より提出されたにも関わらず、「必要ない」「一審で提出されるべきもの」と独断し、これを排除。

 よって、被告の人権と真実の追求に深く関わる重大な「審議」そのものを忌避したうえで、弁護側の控訴権を形骸化する「控訴棄却」を言い渡した。

 かかる行為は、一審の事実認定に重大な疑義があったとしても、控訴審では「審議しないで、一審判断を追認する」ことを宣言したに等しく、控訴審裁判所の存在意義をまったくの無に帰する所業であり、著しい「職務怠慢」であると言わざるを得ない。

 一審判断に抗弁する弁護側の反証を、手続き上の理由のみで排除することが許されるのであれば、控訴審裁判官には、意図的な審議忌避、すなわち職務怠慢が容易となるのであり、かかる前例は日本の司法制度の健全性を確保するうえで、絶対に許容すべきものではないと考える。

 ゆえに、申請者は上記裁判官を訴追し、罷免を求める申請を行うものである。

ー以下余白ー


陸山会事件 ミスター『推認』の登石裁判を丸飲みした東京高裁の有罪判決

2013-03-14 19:33:12 | 小沢一郎

東京地裁 登石郁郎裁判長 

2011.9月、陸山会事件で何の証拠もなく小沢氏秘書3人に有罪判決を下した東京地裁の登石裁判には、日本中が驚いた。
控訴審の行方が注目されていた。
その間、大手マスコミは控訴審の模様を全く報道しなかった。
そして昨日、2013.3.13日、東京高裁の飯田喜信裁判長が、一審の登石判決を丸飲みして小沢氏秘書3人に有罪判決を下したことを伝えた。
ほんの十数秒のニュースだった。
2011.9月の登石判決に対する国内の驚きを思えば、今回の東京高裁の控訴審判決に当然驚いて良いはずであった。
しかし、驚きどころかさも当然のことのように伝えられた。

人の噂も何とやら、国民が忘れたころに、その忘れたころを狙って、判決だけが伝えられた。
国民は何が起こったのかわからず、無反応だ。


東京高裁 飯田喜信裁判長   













この裁判デタラメだ。

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時事通信 より
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013031300727


「強い憤りと悲しみ」=改めて捜査批判-小沢代表

 石川知裕衆院議員(39)ら元秘書3人の有罪を維持した13日の東京高裁判決について、生活の党の小沢一郎代表は、
「明確な証拠も合理的な根拠も示さず、元秘書の主張を全面的に認めない驚くべきもので、極めて遺憾だ」
とするコメントを出した。

 小沢代表は
「無罪が確定した私自身の件も含めて、国家権力を乱用して強行した不当な捜査で、それに基づく裁判に他ならない」
と、改めて検察などを批判。
「法治国家の裁判の原則を踏みにじる行為がまかり通っていることに、強い憤りと深い悲しみを覚える」とした。
(2013/03/13-17:27)


小沢氏元秘書3人、2審も有罪判決…陸山会事件

2013-03-13 21:43:18 | 小沢一郎

読売新聞 より
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130313-OYT1T00676.htm


小沢氏元秘書3人、2審も有罪判決…陸山会事件

 小沢一郎・生活の党代表(70)の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る事件で、
政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われた同会元事務担当者・石川知裕衆院議員(39)ら元秘書3人の控訴審で、
東京高裁は13日、3人を有罪とした1審判決を支持、元秘書側の控訴を棄却する判決を言い渡した。

 

 飯田喜信裁判長は
「小沢代表から借りた現金4億円を隠蔽するため、故意に虚偽記入した悪質な犯行」
と批判した。

 石川被告側は上告した。
最高裁で有罪判決が確定すれば、公職選挙法などの規定により失職する。
小沢代表は
「明確な証拠も根拠も示さない判決で、極めて遺憾。法と証拠に基づく裁判の原則を踏みにじるものだ」
とのコメントを出した。

2013年3月13日20時46分 読売新聞)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【私のコメント】

NHK7時のニュースでの取り上げ方は、ほんの数十秒。
当たり前のことのように報道された。

4億円は単なる『期ズレ』。
正当な処理をしている。
これを有罪にするなど、どうかしている。

まだ小沢一郎に悪イメージを与えようとしているのか。

小沢一郎 西郷隆盛の心境にはありません  「週刊ポスト」H.25/03/01号

2013-02-17 09:36:16 | 小沢一郎

文殊菩薩 より
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-3478.html#more


小沢一郎 西郷隆盛の心境にはありません  「週刊ポスト」H.25/03/01号 

■週刊ポスト

 

小沢一郎 西郷隆盛の心境にはありません
〝城山〟にはまだ早過ぎるかな、と」

レポート/渡辺乾介 政治ジャーナリスト


大友涼介です。 2013-02-15 05:44
Weekjy POST com.平成25年2月15日(月)発売
(小学館 通知済)

ポスト表紙 電波オークション 昨年12月の総選挙で、小沢一郎は自らの政治史における歴史的大惨敗を喫した。
泣いても吠えても、この事実と現実は動かない。

 立ち上がれるのか、小沢。
彼はこれまでこう繰り返してきた。
「選挙は主権者たる国民の最高の権力行使に他ならない。国民が示した意思によって必要とされる限り、国家国民に献身する。が、お前はもういらないとされるのなら、黙って消え去るのみ。いずれとも天命に殉じる覚悟は常にある」と。
では、その覚悟を伺おう──。


◇今は民由合併前と同じ状況

 「敗軍の将」となった小沢をインタビューするのは2度目である。

 1度目は自由党を率いて自民・公明両党と連立政権を組んでいた2000年4月、連立政権の不履行を理由に政権離脱した際、自由党は保守党とに分裂し、衆参で20数名の少数派となって下野した時だった。

週刊ポスト250301 連立離脱は小沢の決断とは別に、自由党内の政権残留派と自公が組んだ小沢排除の思惑が強かったが、
当時も小沢は「政治生命は終わった」と、激しいメディアバッシングを浴びた。
その孤立無援の小沢に、先行きの展望を質すインタビューを行ったのだ。

 自らを取り巻く周囲の視線を意に介す風もなく、小沢は「政治改革の未来」を熱く語った。
その年の6月の総選挙で、小沢自由党は大方の予想を覆し、国民支持のバロメーターである比例区で660万票を獲得して、「小沢は永田町から退場した」と快哉を叫んだ勢力を驚かせ、沈黙させた。
「小沢だから投票する」という個人票が小沢の政治的原動力であり、それゆえの小沢脅威論であった。


 その3年後に自由党は民主党と合併し、さらに6年後の2009年総選挙で、小沢は政権交代の立役者となった。
悲願ともいえる二大政党による政権交代を実現させながら、
昨年末の総選挙に至る足掛け3年半の間に起きた天と地ほどにも違う流転の様に、
小沢はどのように自らを納得させ、政治家として決算しているのだろうか。

 小沢は一兵卒として戦った総選挙だったが、日本未来の党(当時)が獲得した比例票は合計340万票だった。
小沢を支えてきた600万票を超す国民の支持はどこにいったのか、あるいは消えたのか。
2度目となる「敗軍の将」インタビューは、1度目とも、あるいは過去25年間で行ってきた私の小沢会見のいずれとも位相を異にする。

 国民はまだ小沢一郎に期待していいのか。
それとも、もう終わった政治家として諦めるべきなのか。

 小沢は衆議院第1議員会館の自室に居た。
私は明らかに緊張していた。
引退勧告をしにきたわけでもないのに、勝手に気負って奥歯を噛みしめていた。
小沢は瞬く間に私の心底を感じ取ったらしく、
”さぁ、何でも聞いてくれ”と心の枷を外したかのように席を勧めた。
目を合わせたその瞬間、私の脳裏に「あ、西郷どん」という閃きともつかぬ印象が浮かんだ。
だから、そのままぶつけてしまった・・・。



渡辺:
あなたはかねてから、明治の元勲の中では近代国家の礎をつくった大久保利通の合理主義を非常に評価してきたが、今のあなたは西郷隆盛の心境になっているんじゃないか。
明治維新の立役者となりながら、その後の政治の流れの中で、下野して、反乱を起こして、最後は・・・。そんなことを感じます。

小沢:
そう言われてみると、そんな気持ちが半分くらいあります。
 しかし、明治維新では、薩摩が少数派になったり、長州が少数派になったりと、いろいろな経過を経て、最後は大同団結して幕藩体制を倒した。
あの時は黒船が来航してから明治維新まで15年掛かったんです。
私が自民党を出てから、ちょうそ20年が経ちました。
その経過からいうと、そろそろ維新が実現してもいい頃です。

渡辺:
ん?維新、維新というと、何だか話が紛らわしいですね。(笑)

小沢:
そろそろ(政治の)文明開化が完成していい頃ですが、少し長引いている。
明治維新を目指して、もう一度頑張らないと夜が明けないかな、という心境です。
私の周囲は、青菜に塩みたいになっているけれども、考えてみると、ちょうど民主党と自由党の合併以前に戻ったということなんです。
 あの時、自由党は20人前後ですし、確か民主党も110人くらいだった。
新聞の政党支持率調査でも、民主党が7%か8%くらいで、我が方が2%前後。
そんな状況から始まって政権交代を実現したのですから、もう一度やってやれないことはないだろうというふうに思って、決意を新たにしているところです。

渡辺:
西郷のように幕を下ろすわけにはいかない?

小沢:
城山(「西郷が西南戦争に敗れて自決した地)には、まだちょっと早いな。

渡辺:
しかし、あなたの政治改革の歩みは賽の河原の石積みで、積んではまた崩すという繰り返しです。

小沢:
自分で崩しているつもりはないんだけれども、もう少しうまく積み上げなくちゃいけないですね。

渡辺:
自民党時代にあなたの盟友だった梶山静六さんが、創政会旗揚げ(※1)の時に、煮え切らない竹下登さんに、
「国民にも我々にも政治家に対する期待権というものがある。あなたが決断できずに、その期待権に背くようなら、私はもうこの場から去る」
と言ったというエピソードがある。
今は沈殿しているかもしれないけれども、国民には滔々と流れてきた小沢一郎という政治家に対する期待権があるはずです。
それにこれからどう応えるのか。
あるいは、もう期待権なんてご放免願いたいのか。

※注1
 1985年に自民党の最大派閥だった田中派内で起きた世代交代クーデター。
派閥領袖の田中角栄・元首相がロッキード事件で一審有罪判決を受けた後、派内の若手が世代交代を求めて竹下登氏に勉強会結成を迫った。
田中氏が切り崩しに動く中、竹下氏は創政会を旗揚げ、田中氏は手塩に掛けた小沢一郎氏、梶山静六氏、羽田務氏ら子飼いの議員が参加したことにショックを受け、ほどなく脳梗塞に倒れた。

小沢:
先ほどの西郷さんの話ですけれど、城山の前に中央政府とうまくいかなくなって故郷に帰った。
僕も似たような気持ちはありますね。
自分が先頭に立って、せっかく政権まで取ったのに、どうしようもない状況で政権まで失ってしまった。
もうばかばかしいから故郷に帰ろうという気持ちが、さっき言ったように半分くらい去来するけれど、ここで放棄したのでは、いろいろ思ってくれる皆さんを裏切ることになる。
自分の政治生命、命の続く限り完成させないといけないと、気を取り直して頑張ろうと思っているところです。

渡辺:
何をもって(改革の)完成とするのか。

小沢:
議会制民主主義が定着して、軌道に乗るところまで持っていかないといけない。
このままだと夏の参議院選挙でも自公が勝って、そこにプラスどこがくっつくのかしらないけれども、大政翼賛会的な大勢力ができて、他は雲散霧消するんじゃないかという恐れをみんなが持っているし、僕もそう思う。
だから、参議院選挙に間に合うかどうかわからないけれど、明治維新でいえば薩長連合を中心にした雄藩連合をもう一度つくって、維新を断行する方向に持っていかないといけない。
 その中心になるのは、昨年末の総選挙でわかったんだけれども、民主党なんですね。
あれほど下手くそな、デタラメな政権だった民主党だけれども、一度政権を取ったから、国民にはなんとなく自民党の対抗勢力は民主党だとインプットされている。
民主党は総選挙で意地悪くウチ(生活)の前職候補者全員に、直前になって対立候補をぶつけてきた。
民主党の候補は当選しなかったけれど、それでも2万~3万の票を取った。
そう考えると、やはり自民党の対抗勢力は民主党が中心になるというふうに国民もなんとなく思っているんですね。
 数の上でも多少は維新の会より多いし、仮に民主党がもう一度、政権奪還という志を強く持って、大同団結を呼び掛けることができれば、早ければ参議院選挙に間に合うし、間に合わなくても次の総選挙ではやれる。
また政権交代はできる。

渡辺:
民主党が聞いたら、大喜びしそうな話ですが。

小沢:
だけど、今のままじゃダメですね。大きな志を持たないといけない。

◇「巌窟王」にはなれなかった

渡辺:
昨年の総選挙は「小沢一郎の逆説」でもあった。
この4年間は検察の暴走に始まり、野田政権の暴走で民主党政権が崩壊し、結果として今日の巨大与党が形成されることになった。
はっきりしたのは、この20数年間、与党であれ野党であれ、常に日本の政治を動かしてきた小沢一郎という政治家が政治の中心からいなくなったという現実です。
 民主党政権は政治主導、官僚支配を脱却して新しい国の仕組みをつくると訴えて、国民の心を掴んだ。
けれども、民主党による官僚との戦いは実際には何もされず、官僚権力=国家権力とあなたが一人で戦ったのがこの4年間ではなかったか。
本来ならば、共に戦うべき民主党が、検察と同じ土俵に立って小沢排除に動いた。
その流れが、畢竟、民主党政権を崩壊させた。
それが「小沢の逆説」というわけです。

小沢:
その事実が僕にとっても非常に残念なんです。
官僚による中央主権支配を打破して、政治主導、地域主権の政治を実現する、そう訴えて(民主党は)政権を取りました。
けれども、それを阻止しようとする旧体制派の象徴的な反撃が、検察による国家権力の濫用でした。
総選挙の半年前に、政権交代が囁かれる野党の党首を、何の証拠もなく強制捜査するという無茶苦茶なものだった。
 つまり、問題は僕個人のことではないんですね。
こんなことは後進国の独裁国家でしか起こり得ない、民主主義を否定する行為です。
ところが、大メディアも旧体制に組み込まれてしまっているし、旧体制の打破を叫んだ民主党の人たちが一緒になって(僕の)排除に動いた。
それは僕個人がどうこういう話ではなくて、民主党の中枢を担ってきた人たちが、自分たちの主張してきたことをまったく理解していなかったということです。
私は本当に残念な思いでなりません。

渡辺:
小沢事件は日本の民主主義を危機から守るという根本的な課題だった。が、民主党はそこから逃げてしまった。
検察が恐ろしかったのかもしれません。

小沢:
事の重大さを、頭の中でまったく理解していなかったんじゃないですか。
何を自分たちが主張してきたのかということがまったくわかっていなかった。
そうとしか思えないですね。

渡辺:
あなたは先の選挙戦で「一兵卒宣言」をした。
2009年の総選挙のように先頭切って引っ張りはしなかった。
この総選挙は、あなたが官僚権力との戦いを身をもって実践してきたことを示す総決算の場だったと思う。
裁判中は国民に直接言いたいことも言わずに耐えてきたこと、この間に起きたことの意味、そして自分はこう戦ってきた、と前面に立って訴えるべきではなかったか。
違う言葉で言うならば、なぜ小沢一郎は「巌窟王」に徹しなかったのか。

小沢:
そういう要素は確かにあったかもしれません。
けれども、僕が先頭に立って、僕ら(生活)だけで純粋理論で戦っても過半数は取れない。
いろんな要素の人を入れて一緒にやらなくちゃならないというのが現実だった。
自由党と民主党の合併前も同じ状況でした。
 だから、今回、日本未来の党に合流する前の段階で、維新やみんなの党に、
「このままだと絶対に勝てない。自民党を手助けするだけだ」
とくどいほど言ってきた。
けれども、その大同団結ができなかった。

渡辺:
しかし、一兵卒で戦って選挙は敗れました。

小沢:
それは結果で示された通りです。
自分たちの立場でいうと、民主党政権がおかしな政権になったということ自体についての責任もある。
排除された者ではあるけれども、それでも僕が先頭に立って勝ち取った政権ですから。
国民の皆さんにも、(日本未来の党が)民主党の枠内の政党という見方が頭の中にあっただろうと思う。
僕が先頭に立てばそれなりの票は取れたかもしれないけれども、結果はたぶん似たり寄ったりだったでしょう。
あとは今日の状況を踏まえて、今後の選挙をどう戦うかです。

渡辺:
裁判闘争中に全国で自然発生した「小沢支持デモ」の参加者は、小沢一郎が裁判を通じて、官僚権力との戦いを身をもってやっていると見たのでしょう。
が、総選挙でその人たちはどこへいったのか。
あなたが「巌窟王」にならなかったが故に、国民に主張が通じていなかったのではないか。

小沢:
その通りなんです。
けれども、まだ国民の側も各党の政策・主張を自分自身で見極めて投票するというところまでいっていない。
 だから僕は国民の皆さんにも言うんです。
政治家の資質が足りない、劣っているというのは事実だけれど、それを選んでいるのは皆さんなんだから、しっかりして欲しいと。
最終の決定権を持つのは主権者たる国民だから、国民がしっかりしさえすれば、しっかりした政治家も出ると。
国民自身が意識をもっと高めて、それなりの政治家を選ぶ以外に、民主主義政治では方法がないわけです。

渡辺:
守旧派とは言わないが、国民の多くもやっぱり既得権益者なのではないか。

小沢:
そうです。だけれども、その国民の既得権が、今、少しずつ崩れつつあるんです。
雇用でいえば、終身雇用の制度は日本の特殊なセイフティーネットだったけれども、雇用契約もアメリカ的になってきた。
小泉政権以来、特にそうです。
それで給料はどんどん下がる。
国民が日本社会の中で共有していた既得権そのものが崩れてきている。
そのことに国民が気付かないといけないと思う。

渡辺:
政治家や官僚、財界、大メディアの既得権も含めて、きちんとシステムを組み直すべきだという国民の意識が2009年の政権交代につながったはずだった。
ところが、民主党は政権に就くと増税で国民負担を増やすことに邁進した。
国民は、それならば自民党の旧来型の利益誘導政治の方が、まだましかもしれないと逆戻りしてしまった。

小沢:
積極的支持ではないけれども、旧来のままでいいんじゃないかと考えた人が多い。
逆に言えば、自民党を支持してきた人でも、民主党がいい政治をしたならば、変わったはずなんですけれどね。
結局、それは変わらなかった。
自民党支持は相変わらず自民党支持のままだった。

◇なんで解散したのか今でもわからない

渡辺:
旧体制の政治技術的なしたたかさというのは相当なもので、野党に転落したときの自民党は、徹底的にスキャンダル攻勢をかける。

小沢:
日常の選挙活動でも、それはもう民主党なんかよりはるかにやっています。
それはやっぱり大事だと思う。
自分の目的に対する執念、そのためにはどんなことを我慢してもやるという執念ですね。
そして、それが民主主義の原点だと私は思います。
だから、野党になった自民党は政権を取るために、多少の違いはいいからとにかく皆でまとまろうとする。
そこが大人というか、したたかさというか。
 民主党が一生懸命やっていたら、政権党に3年半いながら、こんなに負けるわけがない。
僕は(民主党時代に)「大衆の中に、国民の中に入れ」と言ってきた。
しかし、そう言えば言うほど煙たがられました。
だけれども、国民と直接触れ合うことなく、国民が何を求めているのか、何を期待しているのかがわかるはずがない。
残念ながら、そうした政治活動が民主党にはほとんどなかった。
結局、永田町で会合ばっかりやって、地元で自分を支援してくれた人たちの意見の吸い上げが全然できていない。
それがこんなに負けてしまった最大の原因ですね。

渡辺:
民主党は総理大臣自身が負けるとわかっていて解散し、江戸城の無血開城のごとく政権を自民党に譲り渡した。

小沢:
当時の選挙の担当者、責任者たちが、選挙中や選挙後に、「筋肉質になってすっきりした」「これだけ負けてよかった」なんて言っていたんでしょう。
二百何十人も殺したのに、「これでよかった」と言うのは信じられない。
どういう精神構造をしているのか。
 それは多分、巷で言われているように、彼らなりの思惑があったんじゃないですか。
要するに、自民党も過半数に届かないだろう。
自分らもほどほど生き残れば連立を組めるという打算ですね。
それを狙って解散したとしか考えようがない。
自分たちが「自民党ではダメだ」と訴えて政権を取りながら、自民党と結ぶことを前提にして政治行動をするというのは、本当に無茶苦茶で、邪な考え方です。
でも、そうとしか解釈できない。
なんで解散したのかは、今でもわかりません。

渡辺:
その民主党は、検証作業と称する党再建論争の最中です。

小沢:
へぇ、そんなことをやっているの?

渡辺:
しかし、消費税増税はやむを得なかった、原発はあれしかやりようがなかった、そんな自己弁護を百万遍やっても国民は絶対納得しない。
なぜ自分たちは小沢裁判で検察の横暴、官権力の暴走を許し、小沢排除に加担したのか。
どんどん政党の軸を外していったことが失敗だったと自覚しない限り、民主党に野党の盟主となれということは、望み薄だと思います。

小沢:
僕のことになると、ヒステリーを起こす人がいっぱいいる。
アレルギーがいっぱいありますから・・・。

渡辺:
民主党の問題とは別に、あなた自身の失敗はどこにあったと思うか。
自民党を離党して以来20年間、政権交代可能な二大政党制を中心とする議会制民主主義を定着させるんだと繰り返してきた。
一旦はそれに成功したと国民も思った。
ところが、いまや自民党一党支配に逆戻りしたかのような状況になった。

小沢:
これは失敗というか、油断というべきか、3年半にわたって政治活動を制約されたことが一番大きいと思います。
その間にせっかく取った政権は自壊してしまった。
それは自分自身の責任もあるけれども、それだけ旧体制の恨みと反撃は強かったということです。
 それとやはり、一番最初の細川内閣がもう少しうまくできていれば、もっと早く可能だったとは思います。
あの時は8党派(の連立政権)だったから、なかなかねえ。
でも、3年半前は民主党単独で政権を取ったから、今度こそ大丈夫だろうと思っていたけれど・・・。

渡辺:
政権交代前に、あなたは「民主党はまだ政権を担う準備ができていない」と指摘し、福田内閣との大連立に動いた。
実力不足はわかっていたのではないか。

小沢:
それは、(政権党になるうえで)未熟なことはわかりきっていましたよ。
ほとんど経験のない人が、ぴょんと偉くなってしまうんだから、できっこない。けれども、未熟というより、自分たちの目指していることを理解していないことの方が驚きでした。

渡辺:
政権を取ってから”ありゃりゃ?”と。

小沢:
政権交代後には、(小沢)幹事長は政府内のことに関与しないでくださいという話になってしまったから(それに従った)。
じゃあ、鳩山さん本人がやるだろうと思っていたら・・・。

渡辺:
最初からもっと改革の先頭に立つべきだった。

小沢:
その時に「それはおかしいよ」と言えばよかったのかもしれない。
野党時代のシャドー・キャビネットでは、幹事長もちゃんと内閣に入っていた。
それを、政権を取った途端に幹事長は入閣させないことにしちゃった。

渡辺:
鳩山内閣は幹事長は政策に口を出すなと言いながら、ガソリン税の暫定税率の件(※2)では、内閣で決められないからあなたに尻拭いさせた。

※2
 民主党は2009年総選挙でガソリン暫定税率の廃止を公約し、鳩山内閣は暫定税率廃止に動こうとしたが、廃止すると他の公約実行の財源が足りなくなる。
自縄自縛に陥った内閣を見かねた小沢氏が、党で「暫定税率を廃止せず、マニフェスト実行の財源にする」という方針を決定。
後に民主党幹部たちは、そのことについて「マニフェストを最初に破ったのは小沢氏だ」と本末転倒な批判を展開した。

小沢:
決められなかったんじゃないんです。
(鳩山内閣は)予算の総枠を党に諮らずに閣議決定してしまった。
ところが、政策を実行する予算が足りなくなった。
でも、政府が自分で決めた枠をはみ出すわけにはいかない。
それでどうしようもなくなって、党で調整したんです。

渡辺:
農水省の土地改良事業予算を大幅カットしたのも、政府ではなく幹事長のあなただった。

小沢:
そうでしたね。

渡辺:
総予算の組み替えには、大鉈を振るって予算をカットする部分が必要だ。
当然、血も流れる。
ところが、鳩山内閣も、その後の菅内閣も、総予算の組み替えと言葉では言っても、何も手をつけようとしなかった。
しかもあの時、役所やメディアはマニフェストの財源がないと批判したけれども、安倍政権になったら補正予算で13兆円出てきた。
「ない、ない」と言ってきた埋蔵金というやつです。

小沢:
その通りです。
だから、僕は言ってきたんです。
「カネなんぞなんぼでもある」ってね。
けれども、民主党の場合、役人に「ない」と言われると簡単に引き下がる。
自民党は、実はカネがあることを知っているから、「きちんと出せ」という話になる。
おもしろいですよね。
今まで、ダメだ(財源がない)って財務省が言っていたのに、簡単にカネが出てきたんだから。

◇安倍晋三さんはいい子だと思う

渡辺:
安倍(晋三)首相は、今は自信満々にアベノミクスと呼ばれる政策で予算をばら撒いている。

小沢:
安倍さんは総理大臣に2度なったんだから幸運といえば幸運だけれども、内外に問題を抱えて、非常にしんどい立場だと思います。
よっぽど心してやらないと、そんな楽な政権運営にはならない気がします。
 アベノミクスは本質的に、昔の自民党と同じやり方なんです。
一つは景気が悪くなったから公共事業をやる。
もう一つは、小泉・竹中路線も同じだったけれど、経済全体のパイを大きくすれば国民の所得レベルも上がるという考え方です。
けれども、「小泉改革」でわかったように、パイが大きくなっても、国民所得は下がる一方です。
だから格差はどんどん拡大した。
アベノミクスは、そうした二重の過ちを再び犯しているんじゃないかと思います。
加えて、官僚支配の弊害がますます強く出てくるはずです。
それがやっぱり大問題だと思います。

渡辺:
何かしゃかりき過ぎる面ばかり浮いている。

小沢:
そうです。僕は昔からとても安倍晋三さんを好きなんです。
いい子だと思う。
けれども、やっぱり天下人になったら、リーダとしての見識と理念を持って政策、政権の運営をしないといけないでしょう。

渡辺:
安倍首相は、6年前とは違います。

小沢:
違うと思います。あのこと(前回の辞任)で勉強したと思います。
けれども、今はあの時以上にしんどい。
特に国際情勢がね。
それに国内の政治も、経済も大変です。

渡辺:
先日の「生活の党」代表就任演説では、福島原発事故との戦いは国再生の根本問題であると強調していた。
一方で自公政権は全国各地の原発再稼働を着々と進めようとしている。

小沢:
先の選挙で、原発問題は争点にならなかったとみんな言っています。
これは本当に、政府も大メディアも大いに責任があると思う。
新聞やテレビは、もう原発事故はなんとなく収束したみたいな論調になっている。
だけれども、福島のあの事故の対応をきちんとしない限り、日本の将来はない。
今だって海中にも大気中にも、物凄い量の放射性物質が放出されているんです。

渡辺:
2年も経って、何万人という人が避難生活をしたままだというのは、政治の在り方として恥ずかしい。

小沢:
「すぐに帰れる」みたいなことを言いながら、住民を放っている。
近いうちに本当に帰れるならまだいいけれども、近いうちに帰ることはできない。
なぜそれを正直に言わないのか。
正直に伝えたうえで、新しい生活を支援してあげるのが一番いい。
そういうことを言うと、自分の責任になっちゃうから言えないのかな。
このままだと本当に悲劇だと思います。

◇勝負は3年半後のダブル選挙

渡辺:
重ねて伺う。
現在の状況は、民由合併の直前に戻ったような状態で、これからもう一度政権交代を目指すつもりだと言われた。

小沢:
現状としては、そう考えています。

渡辺:
しかし、当時のあなたは50代だったが、すでに70歳になった。
2003年の民由合併から政権交代まで6年を費やしたことを踏まえれば、仮に再び政権交代を実現したとしても、その時にあなたは70代の後半です。
政権交代を実現して、安定した政権をつくるまで、現役政治家であり続けるつもりなのか。
それとも、「ここまではなんとしてでも見届けたい」という、引退の条件のようなものを描いているのか。

小沢:
最初のレールが敷ければいい。
ゴールまでは見られないから。
そう、ゴールまではね。
 僕も最近まで気が付かなかったけれども、中国の小平さんが3度目の復帰をしたのは、73歳なんです。
3度追放されて、3度復帰して改革開放路線のレールを敷いた。
そして彼は77歳で事実上の最高指導者となり、中国の英雄になった。
 僕も年だから、多分、次の総選挙が最後の決戦になる。
(今夏の)衆参ダブル選挙だなんていう人もいいるけれども、自民党はそんな勝負はしないだろうと思う。
民主党政権じゃないんだから。(笑)
だから多分、3年半後にダブル選挙です。

渡辺:
最初のレールとは。

小沢:
もう一度、自民党と対峙できる政党をつくるということです。
二大政党でなくていいけれども、民主党(の議席)は50幾つになってしまったから、それでは勝負にならない。
(次の総選挙で)負けたら負けるにしても、野党の中心になる政党として存在できるような、そして次の次の総選挙で政権を交代できるような政党をつくりたい。

渡辺:
民由合併から現在までの10年間を無駄にしたという後悔があるのでは。

小沢:
それはもう残念でした。
何のためにこんな苦労をしてきたんだと。
でも、人生は仕方ない。
小泉さんじゃないけれども、人生はいろいろあるし、勝つも戦、負けるも戦だからね。
ただ、なんとしても、議会制民主主義の最初のレールだけは敷きたい。
だから、自民党に対抗できる政党、基盤となる政党をつくり上げたい。

渡辺:
「80歳の暴走老人」なんて方も国会に戻ってきましたが、そこまで現役という気は・・・。

小沢:
いやいや(手を横に振って笑う)。
仮に次の総選挙が3年半後だとすれば、その時が勝負です。
今年の参議院選挙も、みんながうまくまとまればやれるんだけれども、今の状況じゃ、まとまりそうにないものね。

渡辺:
レールを敷いた後、あなたの改革を継ぐ政治家は、誰だと考えているのか。

小沢:
昔から「国乱れて忠臣現る」「家貧しくして孝子出づ」と言うけれども、深刻な事態にならないと、世の中がリーダーを育てようという気にならないんですね。
明治維新でいえば、黒船が来たから志士たちが世に出てきた。

渡辺:
中国のフリーゲート艦が来ていますが、現代の志士はまだ出てこない?

小沢:
今すぐ誰って思い当たるわけではないけれども、必ず出てきます。
後生畏るべし。
心配することはない。

渡辺:
それまでは、あなたは城山には行けない。

小沢:
ははは、城山に行くわけにはいかないですね。


***

 小沢は語調の乱れを見せることもなく正確な言葉遣いで心境をあからさまにし、政治論では振り切る明快さで話し通した120分だった。
3年有余にわたる政治的座敷牢生活の渦中、検察の実力行使とその背後の官権力と真っ向勝負していた時は一語一語に細心の警戒心を潜ませていたが、その時とは違ってやや高い音律を響かせた。

 小沢にとって今は多分、束の間の平時の一時であろう。
それでも、安倍政権が傾斜していく政治の基底に鋭い視線を走らせる硬質さは健在であった。

 小沢の平時は、彼を政治の中枢舞台から排除し、その政治的存在をなき者にしておきたい与野党にまたがる守旧派勢力の翼賛体制をもたらした。
小沢が小康を保っている間、小沢無視派は「小沢がいない政治」に勤しむことができる。

 であれば、小沢の起き上がり方によって、小沢・反小沢という日本政治の異常な対立軸が存在する限り、小沢は一方の光源であり続ける。
国民が小沢に期待するのも、それ故なのではないか。
小沢の内なる闘志を見たインタビューだった。
(このインタビューは2月8日に行われた)

《小沢一郎がすべてを語った》(サンデー毎日2月24日号)

2013-02-13 22:03:28 | 小沢一郎

日々坦々資料ブログ より
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8052.html


《小沢一郎がすべてを語った》(サンデー毎日2月24日号)

サンデー毎日2月24日号


総選挙後、週刊誌に初登場

談合ニッポンをもう一回うちこわす!

《小沢一郎がすべてを語った》

アベノミクス、TPP、野党再編、憲法改正

ーー惨敗した「剛腕」次はどう動くのか

〈アベノミクスは「国民にカネが回らない」〉

〈安倍首相「なんとなく右」が危なっかしい〉

〈このままなら民主党は「第二の社会党だ」〉
嘉田由紀子滋賀県知事を擁した前回衆院選で惨敗を喫した小沢一郎・生活の党代表。
果たして“剛腕”は死んだのか。
景気対策の裏で「憲法改正」に突き進む安倍晋三政権の評価、そして今後の政局はーー。
作家・大下英治氏が核心に迫った独占インタビュー90分。



【大下英治】まずは昨年12月の衆院選を振り返っての心境を。

【小沢一郎】「第三極」といわれるグループがいくつかできて、しかも突然の解散で時間がなかったから、できるだけ広く支持を集めるには、受け皿を大きくした方がいいだろうと思ってね。
僕ら「国民の生活が第一」が日本未来の党に合流する以前から、みんなの党にも日本維新の会「このままだと必ず(総選挙で)負ける」と、まとまるように言い続けてきたんだけれども、結果はご存知の通り。
僕の思った通り、自民党を利する結果になりました。


【大下英治】野田佳彦首相(当時)による早期解散には、維新の会へのけん制とどうじに、小沢一郎に準備をさせない意図があったのでしょうか。

【小沢一郎】多少あったかもしれないが、まさに自殺行為。
一瞬にして200人近くの同志を失ったにもかかわらず、野田首相周辺から
「これで党が筋肉体質になる」「スリムになって逆に良かった」
というような意見が聞かれる。
異常としか言えません。


【大下英治】民主党政権が壊れた根本は何でしょう。

【小沢一郎】国民から政権を預かった、という責任感と使命感がなかったことです。
それに、僕の例が典型ですが、同志が力を合わせて助け合うという良い意味での仲間意識が皆無でした。
政権という“高価なオモチャ”をもらって、喜んで遊んでいたという感じですね。


【大下英治】菅直人元首相らは「小沢一郎を排除すれば支持率が上がる」という発想でした。
自民党はその点、まとまりがあります。


【小沢一郎】良くも悪くも自民党の方が“大人”の常識を持っている。
民主党は“子ども”。
加えて、セクト主義的な左翼運動の体質があるのでしょうか。
“内なる敵”を倒す、「あいつを倒せば自分は安泰だ」という感覚でした。
その点は官僚と同じ。
だから民主党は官僚と“共闘”できたんでしょう。
せっかくスゴロクの「振り出し」から「上がり」に行ったのに、また「振り出し」に戻っちゃった。


【大下英治】しかし、「振り出し」に戻ったのは、国民が「二大政党はダメだ」と感じたからではないですか。

【小沢一郎】半分あきらめたんでしょう。
それが総選挙の低投票率に表れた。
ただ、自民党の得票は増えていない。
(第三極が)バラバラになったから(自民、公明の議席が)3分の2になっただけです。


【大下英治】維新の橋下徹大阪市長は石原慎太郎と組んで主張が変わりましたね。

【小沢一郎】参院選が終わればはっきりするでしょうが、石原さんは完全に自民党ですよ。
「総選挙で自民党が(過半数を)取れなければオレの出番」と思っていたかどうかは知りませんがね。



《「政権奪還は難しくない」》

【大下英治】今回、“一兵卒”から再び(生活の党の)代表になったのはなぜですか。

【小沢一郎】非常に迷いました。
かつて自由党をつくった時と同じ状況になったわけです。
僕を支持してくれる人たちは熱心な人が多いから、僕が代表になることでその票は多分戻ってくるが、過半数にはならない。
主義・主張がはっきりするのはいいけれども、政権奪還という大目標からすると、我々だけでは難しい。
ただ僕は、政権奪還自体は難しくないと思っています。
事実、自民党などの票は増えなかったのに3分の2の議席を得たわけだから、再び(民意が)振れればドンデン返しになる。
そのために受け皿をしっかりと広げ、連携することが大事だと思います。
民主党は政権を一度取りましたから、自民党に対抗するのは民主党、という意識が国民に染み込んでいるんじゃないでしょうか。


【大下英治】海江田万里代表は小沢さんが代表選に立てたことがある。連携はある?

【小沢一郎】でも、「排除の論理」の人たちの影響力もまだあるだろうし、(連携は)こちらから言う立場でもない。
ただ、「なんとしても政権を」という積極的な意欲がないと、労働組合だけの“第二の社会党”になっちゃう。
民主党の諸君の「志」次第ですね。


【大下英治】維新はどうですか?

【小沢一郎】旧体制に対峙(たいじ)し、看板通り維新を断行するなら大賛成です。
でも自民党と連携話をしているようでは国民の期待も萎(しぼ)んじゃう。


【大下英治】第三極は大変だ。

【小沢一郎】このまま行くと、野党は参院選で負けますね。
でも、国民は自民党でいいとは思っていません。
この前の選挙では、自民党に投票したくない人は棄権しました。
参院選で負けたって次の衆院選は絶対勝てる。
自民党は安定政権とは思えません。
結構もろい。(安倍政権は)「右(路線)」と言われるが、右でも左でもいいんですけれども、
政治家としての理念に基づき、そこから出る政策、主張、論理的・合理的な結論を掲げてやるなら、結果として賛成できなくても理解はできます。
だけど、その場その場、なんとなくの右、なんとなくの左では、とても危なっかしい。
安倍晋三さんはとても人柄がいいし、僕は好きです。
だけど天下の政治、日本の舵取りですから、人が良いというだけでは、ちょっと船長として心許ないですね。


【大下英治】そのアベノミクスの「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」という“三本の矢”をどう見ますか。

【小沢一郎】前の自民党に戻っただけでしょう。
不景気だから公共事業をやれ、というだけで目新しい話じゃない
GDPを大きくすれば、みんなに配分が行き渡り、国民の所得も上がる、生活水準も上がるという考え方が背景にあります。
かつての小泉純一郎元首相も竹中平蔵氏もそうでした。
右肩上がりの経済の時は通用しましたが、小泉氏以降は全然違います。
実際、国民所得はずっと減っています。
経営者層の所得と企業の内部保留だけが膨らみ、国民の所得に還元されていない。
今また右肩上がりの時の考え方を持ち出したわけですが、国民全体のレベルアップ効果はありません。


【大下英治】「脱原発」ですが、前回衆院選で目玉の争点だったはずなのに、維新は曖昧、自民党も強く言わなくなりました。

【小沢一郎】維新も他の第三極も、口を揃えて言わなかったから、争点にならなかったと思います。
加えて、野田政権が原発事故は「収束した」と宣言した。
それで、なんとなく事故が終わったような雰囲気になってしまった。


【大下英治】自民党は逆に再稼働に前向きです。
3分の2の議席を得たということは、国民の支持を得たという意味になるのでしょうか。


【小沢一郎】「支持」ということなんでしょうね。

【大下英治】もし選挙までに時間があれば、脱原発の訴えは浸透したと思います?

【小沢一郎】いや、違うでしょうね。
メディアも政党も黙殺しちゃったんだから、酷い話です。
最後は国民が決めることですが、こんなことをしていたら天に唾する結果になるような気がして、とても心配です。


《夏の参院選で計20人擁立へ》

【大下英治】夏の参院選について伺います。生活の改選は6人で非改選は2人。

【小沢一郎】改選議員のうち3人が選挙区で、3人が比例区です。
近く比例区の追加公認を発表しますが、比例区では10人を擁立する予定で目標は1000万票です。


【大下英治】小沢さんの地元の岩手では、民主党の平野達男前復興相に対して候補者を立てると聞いています。

【小沢一郎】しょうがないですね。
民主党は、僕たちの現職がいる新潟(森ゆうこ氏)や広島(佐藤公治氏)に新人候補をぶつけてきました。
今この状況下で対抗馬を立ててくるのはケンカを売ってきたということだから、対抗せざるを得ません。
しかし、1人区については基本的に野党の共倒れを防ぐため、特別の事情があるところ以外は立てないようにしようと思っています。
一方、3人区以上では、ぜひ公認候補を擁立したい。
首都圏の1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)などの選挙区と比例区を合わせて計20人は立てたい。


【大下英治】三宅雪子さんとか、前回衆院選で敗れた人たちの中にも「参院選に出たい」という人がいますね。

【小沢一郎】三宅君は張り切っています。
参院では10人以上が院内交渉団体なので、2ケタの議席を確保しなければいけません。
20人の候補者擁立を目指し、2ケタ当選を目標にしたい。
2013年度予算案が衆院を通過すれば、参院選一色でしょう。
2~3月で基本政策を煮詰めていきますが、原点は、やはり政権交代した時のマニフェストですね。


【大下英治】安倍自民党は成長戦略を掲げています。
対する生活、小沢一郎は日本をどう成長させていくのか。


【小沢一郎】外需頼み経済成長は非常に危ういことが分かってきました。
諸外国の雲行きがおかしくなれば、日本もおかしくなるわけですからね。
日本のように、精神的にまだ幼稚だが経済的に成熟した国は、内需中心で成長できます。
1%か2%か、低いながらも成長していくことはできます。
早くその仕組みを確立しなければならない。
その前提として、中央集権体制を変えて地方に権限とカネを渡し、地方の活性化を図らなければいけません。
それによって、内需中心の社会の礎を築いていこうというのが僕の考え方です。
ところが、国会議員自身が中央集権、官僚主導の体制を変えられるはずがないと思っている。
国民には地方分権、地域主権と言っているのに、実は内心、「あり得ない」と思っているんです。


【大下英治】でも都道府県によっては、能力の有無で格差が出てくるのではないですか。

【小沢一郎】隣の県は住みやすいとか、わが県の知事はダメだとかで差が出てくるからいいんです。
地域間競争が生まれることでそれぞれが活性化されます。
まず公共事業はすべて地方に渡すとか、地方分権を少しずつやればよかった。
例えば、財務省は地方への補助金のうち「社会保障関係費15兆円は動かせない」と言うけれども、そんなことはないですよ。
実際にやっているのは地方なんだからね。
そして、地方の裁量に任せれば行政経費は3~4割削減できます。
また、例えば企業年金の資産運用で1900億円を消失させたAIJ投資顧問には厚労省の役人が天下りしていたのに日本人は平気な顔をしている。
自立意識がうすいんですね。
「オレたちのカネだ。どうしてくれるんだ」と怒るのが普通なのに企業も黙ってしまっている。
みんな談合体質なんです。
それを断ち切って打ち壊さなきゃ、日本はうまくいきませんよ。



《「彼ら」の企みは90点くらい取れた》

【大下英治】その談合体質にメスを入れるという立場からいえば、“邪魔者”にされたという認識はあります?

【小沢一郎】僕は旧体制の人たちにとって完全な標的ですよね。
証拠も何もないのに、いきなり強制捜査されました。
普通の法治国家、民主主義国家ではあり得ないことです。
政権交代するとみられていた野党の代表を、衆院選前になんの証拠もないのに強制捜査するなんて、後進国の独裁国家です。
民主主義を否定する人たちの所業ですよ。
メディアも平気でそれに乗り、僕を犯罪者扱いしました。
しかも、証拠が挙げられないとなったら証拠の偽造までした。
その結果、3年半、僕は政治活動を制限され、結局は無罪になったけれども、同じ党の人間にまで攻撃されました。
一方で、有印公文書まで偽造した検察官は刑事責任を問われない。
どうなっているんだ、日本は!

ただ、僕の息の根は止められなかったけれど「彼ら」の企みは成功した。
3年半、僕の行動の自由を奪って、政権交代と民主党を破壊したんだから、100点じゃないが90点くらい取れたと思っているよ、「彼ら」は……。
僕だから歯を食いしばって頑張ることができたけれど、普通、政治家は1回か2回、報道でやられたら立ち直れない。


【大下英治】憲法問題について安倍首相は「憲法改正」を訴え、維新の石原慎太郎代表は「憲法破棄」。
憲法改正、国防軍、集団的自衛権についてはどう考えていますか。


【小沢一郎】首相については最初に言った通りです。
政治家としての基本理念とそれに基づいた論理的、合理的帰結としての主張ならいいが、その場その場の思いつきや感情で天下人がしゃべってはいけない。
憲法について言えば、日本国内で言われる護憲、改憲の議論は意味がないと思います。
国民がよりよい生活をするための最高のルールだから、時代の変化とともに変える必要があるなら変えればいい。
それだけの話です。

憲法9条の解釈は、日本が国際紛争を解決するのに武力を行使しちゃダメだということでしょう。
自衛権は「集団的」と「個別的」に理屈の上では分けるけれども、どっちも自衛のために武力を行使することです。
自衛権の発動は、直接わが国に急迫不正の侵害があった場合、もしくは放置すれば侵害される恐れのある場合に限って許される。
それが日本国憲法の精神です。
日米安保条約があるからでしょう。
日本を攻撃する側が日本の防衛に当たろうとした米軍基地や艦船を叩けば日本に対する攻撃となる。
当たり前のことです。
しかし、直接日本に対する攻撃ではない他国や他の地域の紛争について、日本人や日本に利害関係があるからといって自衛権を発動するのは憲法に違反します。
それが憲法の精神ですよ。
憲法の前文に「国際社会と協力して日本は名誉ある地位を占めたい」とある。
だから国際社会の平和のために我が国は国連活動として参加すればいい。
武力行使含む活動であっても国連の活動なら憲法の理念に反することはない。
でも日本単独での行動は憲法上許されないし、僕自身の考えとしても許されるべきではないと思います。

今、日本人の生命が危ない時は自衛隊を派遣しようなんていい加減な話が出てきています。
今や日本人は世界中どこにでもいます。
その日本人に何かあったら自衛隊を派遣するというのは、海外派兵そのものです。
その理屈だと世界中どこにでも派遣できる。
古今東西、戦争はそうやって起きてきた。
それは止めようというのが日本国憲法の精神であり、国連が出来た経緯でもあると思います。


【大下英治】国防軍については?

【小沢一郎】憲法には、個別の名称を書くものじゃない。
「自衛権は行使してよい」「自衛権は否定するものではない」
というように、条文を加えるのは問題ないと思います。
また、
「国際紛争はすべて国連により解決する。そして日本は国連の平和活動に積極的に参加する」
と書けばいい。
僕はそれを第9条に追加するのは構わないと考えています。


【大下英治】安倍首相は憲法96条を改正し、憲法改正の発議要件を現在の3分の2から2分の1へと緩和することを目指しています。

【小沢一郎】96条の規定は緩めてもいいと思います。
憲法を変えやすくするのはいいけれども、中身が問題です。
よほど日本人が見識を持っていないと、政権が変わるごとに憲法を変えることになりかねない。


《「次の衆院選までは全力だ」》

【大下英治】TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉参加の是非が割れていますが、どう見ていますか。

【小沢一郎】日米構造協議の延長です。
「ここはいいが、ここはダメだ」と、サシ(1対1)で米国とやれるの?
いま参加したら米国の言う通りになりますよ。
関税障壁を取り払うこと自体はいいが、米国の本当の目的は農業じゃない。
医療、郵便貯金、金融など、もっと金額の大きい分野を狙っているんです。
日本が本当に米国とサシでやれるなら、何も怖いことはない。


【大下英治】でも、今の安倍政権では無理?

【小沢一郎】無理だと思います。
民主党より多少いいかもしれないが、似たようなものですから。


【大下英治】小沢一郎がトップ(首相)だったらやれるか。

【小沢一郎】嫌われても恨まれても、やるべきことはやらなきゃならない。
僕は何回も(対米交渉を)やってきた。
やり口は知っています。
話し合いはなんぼでも可能です。
論理の通ることは認めざるを得ないからですよ。
何度も言いますが、日本人は論理で主張することがまったくヘタなんです。


【大下英治】ダメなら参加しない方がいい、ということ?

【小沢一郎】しない方がいい。
自由貿易協定で十分です。


【大下英治】最後に小沢さんの政権奪還論を聞きたい。

【小沢一郎】今回、総選挙で「未来」に結集して選挙後に元の政党に戻ることは、(複数政党が一つの名称で選挙を戦う)「オリーブの木」構想で言えば何もおかしくないけれども、日本では、くっついたり離れたりと批判される。
だから、もっとしっかりした集合体をつくらなければならないでしょうね。
そのためにも、民主党が中心となって他党を糾合しないといけない。
そうでないと政権は夢のまた夢。
しかし、それができれば政権奪還は現実になる。
小選挙区制では簡単なんです。
(柱となる政治家は)誰だっていい。
僕は、やりたいと言ったことはありません。
「どうぞ」と譲って(隠れていると)怒られている(笑)。
「この人の下で」となれば、すぐに自民党政権を倒せますよ。
公明党は強い方につきます。
10年前の民主党と自由党の合併当時、政権を取ると考えた人がいますか?
自民党は民主党みたいにおバカさんじゃないから、政権が危うくなっても解散はしない。
次の衆院選は2~3年後か、もう少し先かもしれない。
でも、まずは“幕藩体制”を倒さないと“文明開化”の世は来ない。
頭領は坂本龍馬でも西郷隆盛でもいいが、「オレがオレが」と主張する人たちでは大事は成就しません。
みんな自分を殺し、捨てることです。
それで、国民に一番受け入れられる人、みんなの意見をまとめられる人がトップになればいい。
僕は次の衆院選まで全力でやります。
ただ、その間に政権を奪還するという志を持った人物が現れなかったら日本の未来はないと思います。


構成/本誌・青木英一
ジャーナリスト・山田厚俊

小沢一郎氏語る:どうなっているんだ、日本は! 僕の息の根は止められなかったけれど「彼ら」の企みは成功

2013-02-13 00:01:29 | 小沢一郎

晴耕雨読 より
http://sun.ap.teacup.com/souun/9999.html


2013/2/11

「小沢一郎氏語る:どうなっているんだ、日本は! 僕の息の根は止められなかったけれど「彼ら」の企みは成功」
hasebe氏のツイートより。

【「日中が軍事衝突すれば、米国軍需産業の株価が上がる」と株式投資家たちが大喜びしているという。
本当にそうなのかは、個別企業の株価動向をよく調べてみないと分からないが、大喜びしていることは確からしい。】
板垣英憲氏http://t.co/XlxDokiP


やっぱり・・・【円安でも戻らぬ国内生産】~各社は為替の影響を極力減らすため、国内生産を縮小し、”需要のある地域で現地生産する体制” を築いてきた。
今後、円安が進んでも国内に生産拠点を戻す動きは広がりそうに無い。】
東京新聞2/9




女性ばかりの20名の集まりに、秋田の前衆議院議員京野きみ子さんが参加。
静かに、一人一人の目を見て本音で語りかけてくれました。
小柄な体に目一杯の闘志。
こんな政治家を何故、私たちは国会に送り出せなかったのか!悔しい! pic.twitter.com/IEPhylfq



小沢一郎氏語る:


【外需頼みの経済成長は非常に危うい。~日本は内需中心で成長できます。
1%か2%か、低いながらも成長していくことは出来ます。
早くその仕組みを確立しなければならない。
その前提として中央集権体制を変えて地方に権限とカネを渡し地方の活性化を図らねば~
政権交代すると見られていた野党の代表を、衆院選挙前になんの証拠もなしに強制捜査するなんて後進国の独裁国家です。
民主主義を否定する人達の所業です。
メディアも平気でそれに乗り、僕を犯罪者扱いしました。
しかも証拠が挙げられないとなったら証拠の偽造までした。
その結果、3年半、僕は政治活動を制限され,結局は無罪になったけれど、同じ党の人にまで攻撃され、一方で有印公文書まで偽造した検察官は刑事責任を問われない。
どうなっているんだ、日本は! 
僕の息の根は止められなかったけれど「彼ら」の企みは成功した。
3年半、僕の行動の自由を奪って,政権交代と民主党を破壊したんだから、100点じゃないが90点くらい取れたと思っているよ「彼ら」は・・・・。」】
サンデー毎日2/24

小沢氏への事実無根の捏造記事で 主犯格が判明、毎日新聞の 田中成之氏 こそ詐欺的行為だ

2012-12-31 14:07:20 | 小沢一郎

阿修羅 より

小沢氏への事実無根の捏造記事で 主犯格が判明、毎日新聞の 田中成之氏 こそ詐欺的行為だ   (Shimarnyのブログ)

http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/132.html
投稿者 純一 日時 2012 年 12 月 30 日 20:10:13: MazZZFZM0AbbM

 

http://ameblo.jp/shimarny/entry-11438189622.html

 2012-12-30 17:47:34

昨日の毎日新聞の「国民への詐欺的行為」の捏造は酷かったが事実は下記となる。
「嘉田代表が離党。日本未来の党が生活の党に名称変更。森副代表が代表に就任」
この結論に至る理由は、嘉田代表の両院議員総会の採決を無視した独裁にあった。

しかし、この事実から目を背け、民主主義のルールを否定し、
「小沢氏が未来を乗っ取る」
「生活系議員によるクーデター」
「嘉田氏は選挙用」
との捏造記事で国民を扇動した主犯格が毎日新聞の田中成之氏であった。

この人物には、真実や真相を突き止めるジャーナリストの使命感など皆無である。
ただ如何に注目されるか如何に関心されるか如何に話題となるかだけなのである。

もはや、読売新聞と朝日新聞に大差をつけられて存続意義を失われつつある毎日新聞が、奇をてらった見出しで注目を浴びようとする行為は解らなくもない。

しかし、事実の誤認や事実の捏造は報道機関として恥ずべき最後の一線であろう。

これにより、毎日新聞の田中成之氏という新聞記者は、報道機関の敏腕記者ではなく、間違いなく3流新聞のゴシップ記者で名を馳せることとなったのである。

田中成之氏のような事実誤認の捏造記事が主体となれば、過去の三大紙の栄光は完全に消え去り、毎日新聞は単なるゴシップ新聞の一紙に成り下がるだろう。

事実を取り上げて推論を述べることと、事実を捏造して空論を述べることは違う。


[29日 毎日新聞]クローズアップ2012:未来、党分裂 宙に浮いた卒原発 嘉田氏は「選挙用」 http://mainichi.jp/opinion/news/20121229ddn003010035000c.html

16日の衆院選の際、小選挙区で約299万票、比例で約342万票を獲得した「日本未来の党」が、投開票日から10日あまりで分裂した。
342万人が投票用紙に記入した「未来」の党名も「生活の党」に変更され、国政政党としては消滅。
小沢一郎氏が嘉田由紀子滋賀県知事を選挙用の看板として担ぎ出したあげく、選挙が終わるやいなや追い出した。
嘉田氏が掲げた「卒原発」に寄せられた民意は宙に浮き、国民の政党政治への不信感を一層深めそうだ。

「嘉田代表には身軽になっていただいて、ただ大切な名前をどうしてもということだったので、それはどうぞ」。
生活の森ゆうこ代表は28日の記者会見で、党の名称だけを嘉田氏に譲ったと強調した。
「未来」は有権者に書いてもらった大事な名称だが、生活側にとっては嘉田氏とともに、もう用済みだった。

衆院選での未来の公認候補121人の約6割が生活系で「未来は生活の隠れみの」との指摘は当初からつきまとった。
世論の批判が強い小沢氏の代わりに女性で自治体首長という嘉田氏の「清新さ」を利用したのが実態だ。

だが、未来は衆院選で惨敗。
小沢氏は参院選に向け、民主党との連携を探り始めた。
生活系議員は首相指名選挙で森氏に投票したが、参院の決選投票では民主党の海江田万里代表に投票した。
未来の独自性にこだわる嘉田氏はこの戦略の障害になる。
このため、代表の人事提案を拒否する「クーデター」で嘉田氏を追い込み、排除した。

28日の共同声明は「総選挙を戦った未来がなくなることは決してない」と円満な「分党」だと主張。
小沢氏も記者会見で「同じ方向を目指して今後も頑張っていくことに変わりはない」と語った。
しかし、分裂の経緯を問われると「横の話はまたの機会にしてほしい」と不快感をあらわにした。
分党の発案者についても嘉田氏は小沢氏側としていたが、森氏は28日の会見で嘉田氏側と主張。
嘉田氏は「せんさくしないことにしたい」と述べ、亀裂は隠せなかった。

「小沢さんを使いこなす」と豪語しながら失敗した嘉田氏の責任も重い。
嘉田氏は27日に「少し休んで戦略を練り直す」と語ったが、分裂の結果「卒原発」を掲げた嘉田氏の主張を代弁する国政政党は消えた。
選挙戦では全面的に小沢氏側に依存しており、事務局体制もカネ(政党交付金)もない。政策実現は容易ではない。

「嘉田新党」なのに自身が出馬しなかったことも、無役の小沢氏に介入を許した遠因。
未来から出馬し落選した初鹿明博前衆院議員は28日、
ツイッターで「落選議員に連絡も報告もなく党が瓦解(がかい)。ひどすぎる」としつつ、
「国政政党の代表が国会議員にならないのは無理があった」と指摘した。
【田中成之、加藤明子】


◇交付金 「生活」独り占め

日本未来の党の分裂で、未来が13年に受け取る予定だった政党交付金約8億6500万円のほぼ全額を、未来の名称を変更した「生活の党」が手にする。
一方、嘉田由紀子滋賀県知事が設立する別の政治団体「日本未来の党」は政党要件を満たさず、交付金はゼロ。
小沢氏は文字通り「名」より「実」を取った。

政党交付金は年間約320億円で、直近の国政選挙得票数や1月1日現在の所属議員数に応じ配分が決まる。
未来は得票分だけで約4億7000万円の交付が確定していた。
嘉田氏と阿部知子副代表が未来に残り、小沢氏らが離党して新党を作れば、得票分の交付金を嘉田氏らが受け取り、議員分を小沢氏らが取る決着も可能だった。
しかし結果は、離党した亀井静香、阿部両氏の議員分が減額されるだけで、小沢氏側がほぼ独り占めする。
未来で落選した前衆院議員も「資金が欲しいんだろう」と冷ややかだ。

これまでも政党が分裂する際は、交付金の配分が問題になってきた。
小沢氏主導で結党された旧自由党の解党の際は、党に残った資金の大半が小沢氏系の政治団体に移された。
また、00年4月に旧自由党の離党者が旧保守党を結成した際は、旧保守側が「分党」による交付金分割を要求したが、小沢氏が拒否。
交付金を受け取れない「分派」の扱いとなり、同年6月の衆院選後まで交付金が支給されなかった。【笈田直樹】


上記の記事といい、昨日の社説といい、大元となるのは田中成之氏の下記記事だ。


毎日新聞:未来:小沢氏また「壊党」 「母屋」乗っ取る形に
http://mainichi.jp/select/news/20121228k0000m010097000c.html



新聞記者が事実をおもしろおかしく書きたてることに対して誰も文句は言わない。

しかし事実を逸脱して事実を捏造して事実でないことまで組み込んではいけない。

おそらく、田中成之氏は公正、公平、中立の大原則を無視して、小沢氏を極悪人にすれば読者が注目する、小沢氏を極悪人にすれば発行部数が伸びる、小沢氏を極悪人にすれば給与が上がるという安易な考えだったのだろう。

つまり、嘉田代表VS小沢氏の対決を公正、公平、中立に解説するべき田中成之氏が、嘉田代表のセコンドに付いて反則スレスレの凶器を渡していたに等しい。

その結果、対決の背景は問わず、対決の理由は問わず、対決の事実は問わず、嘉田代表が正しい、小沢氏が悪いとの歪んだ固定観念が捏造記事を生んだのだ。

しかし事実を逸脱して事実を捏造して事実でないことまで組み込んではいけない。

第一に、話し合いで「日本未来の党」の存続政党は「生活の党」であると決定したのに、政党交付金を取り上げて小沢氏の乗っ取りと言うのは筋違いだろう。

本来なら田中成之氏は法律にある「政党助成法」に疑問を投げかけるべきである。
この主張は「政党助成法」を無視して小沢氏にいちゃもんをつけているに等しい。

第二に、「日本未来の党」の意思決定機関である両院議員総会で決定した事実を隠蔽して、嘉田代表は小沢氏に用済みで排除されたと言うのは筋違いだろう。

本来なら田中成之氏は各政党の「両院議員総会」に疑問を投げかけるべきである。
この主張は「両院議員総会」を無視し小沢氏にいちゃもんをつけているに等しい。

第三に、小沢氏は「民主党」から「生活の党」に至るまで、政党は変われど政策は2009年民主党マニフェストと変わらない事実を隠蔽して、「権力闘争」「選挙互助会」「壊し屋」「純化」と決め付けるのは筋違いだろう。

本来なら田中成之氏は他党のマニフェストの変質に疑問を投げかけるべきである。
この主張は「マニフェスト」を無視し小沢氏にいちゃもんをつけているに等しい。


これらが3つが示すのは、毎日新聞の田中成之氏が、法律を無視してでも、民主主義を無視してでも、選挙公約を無視してでも、もっと言えばジャーナリストを放棄してでも「小沢氏=悪」と書きたいだけなのである。

この結果、記事内容はワイドショーやゴシップ誌と遜色ない出来栄えなのである。
そして、偏向報道の問題はこの事象だけに止まらず既存メディアに蔓延している。

既存メディアは、事実を伝え真相を解明する本来あるべき姿は消え失せ、既得権に胡座を掻き読者を減らさない事、視聴率を落とさない事が最優先なのである。

全てがワイドショー化、コシップ化となり報道機関の質が圧倒的に低下している。

これらを変えるには真実報道を伝えようとする新興メディアの結集が鍵となろう。
新興メディアが、既存メディアの偏向報道を徹底的に断罪しなければ変わらない。

この状態が変わらず継続していけば、最終的に事実を捏造されたまま国民が扇動されることに繋がり、大本営発表と何ら変わらぬ事態も想定されるのである。

福島原発事故で、既存メディアの隠蔽や捏造を思い知った国民は多いはずである。
既得権に胡座を掻いて真実報道をしない既存メディアを解体しなければならない。