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習近平の目を見て話せないプーチン :230413の2情報
ロシア問題に精通する識者から、我々の想像をはるかに超えるご指摘がありました。
この方は、当ブログの『ウクライナで最終決戦か!?』、『ロシアは有名戦略家を投入』で、「歴史の教科書に載るであろう『大きな戦い』が近づいている」と指摘された方で、実際、「大きな戦い」がはじまりました。
この方の経歴は、ロシアの外交官とFSB(元KGB)を専門に養成するロシア外務省付属「モスクワ国際関係大学」(MGIMO)を日本人として初めて卒業した方ですから、ロシア事情に精通するのは当然かもしれません。今回の、ご指摘もメディアでは伝えられないことばかりですので、紹介させていただきます。
立場が弱いプーチンは、もはや【皇帝】習近平の目を見て話すことができません。
プーチンが大統領になったのは2000年です。一方、習近平が共産党のトップになったのは2012年。12年の差があります。ちなみに、ムッソリーニがイタリアの首相になったのは1922年。ヒトラーがドイツの総統になったのは1934年。興味深いことに、12年の差があります。
さて、習近平が中国のトップになった時、プーチンはすでに12年も独裁者をやっていました。「長期独裁政権」を最初から目指していた習近平にとってプーチンは、真似すべき「成功モデル」だったのです。
習近平には、尊敬する人物が3人います。
一人は父親で副総理だった習仲勲。二人目は毛沢東。三人目がプーチン。父親と毛沢東は死んでいます。習近平にとってプーチンは、唯一「生きている成功モデル」だったのです。
最初のうちプーチンは、習近平に「どうすれば絶対権力者になれるのか」を上から目線で教えていたようです。
・資源を支配しろ
・金融を支配しろ
・メディアを支配しろ、など。
ところがその後、二人の明暗はわかれます。中国の人口は、ロシアの約10倍。中国のGDPは2022年、約20兆ドル。ロシアは、約1兆8000億ドル。ロシアの経済規模は、中国のわずか11分の1です。いつの間にか二人の立場は逆転したのです。
しかし、習近平が、プーチンへの尊敬も信頼も失ったのは,つい最近のことです。
プーチンは、バカにしていたウクライナに勝つことができない。欧米との関係は切れ、ロシアは中国に、天然ガスを欧州より70%も安い価格で売らざるを得なくなった。ロシアは、ドル、ユーロ決済ができなくなったので、中国は、ロシア製品を人民元で買える。
ロシアはSWIFTから除外されたので、中国版SWIFTと呼ばれるCIPSを使うようになった。要するに、欧米と対決しているロシアは、中国の属国になり下がったのです。もちろん、この状態は、習近平にとって最善の状態です。しかし、自国を中国の属国に落としたプーチンを尊敬できるでしょうか?
もちろんできないでしょう。
今、二人は、どういう関係なのでしょうか?
ロシア人は、日本人とは違い、相手の目をしっかり見て話します。しかし、プーチンは、皇帝習近平の目を長時間見ることができません。目が合うと、すぐ下を向いてしまうのです。
この動画を見ていただきたい。
注目していただきたいのは、習近平とプーチンの目線。習近平は、プーチンを一直線に見つめている。一方、プーチンは、習近平と一瞬目をあわせると、すぐ下を向いてしまう。ロシアでは「目を見て話すのがマナー」であるにもかかわらず。
習とプーチンは、いまや「皇帝と属国の長」の関係になっているのです。
明日と明後日に掲載する『プーチンは習近平に勝利の可能性を潰された』という記事で、私の書いていることがウソか、是非ご確認ください。
この記事には他に、
・ロシアーウクライナ戦争、現在の戦局は?
・首脳会談で、プーチンは、習近平に何を求めたのか?
・習近平は、プーチンに何を求めたのか?
・習近平は、なぜ ロシアーウクライナの和平を推進するようになったのか?
・習近平は、ロシアの勝利、敗北、どちらを願っているのか?
・ロシアーウクライナ戦争の展望は?
などについても書いています。
(つづく)
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