赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

中国が信用できない本当の理由

2023-03-22 00:00:00 | 政治見解



中国が信用できない本当の理由:230322情報

かつて『厚黒学』ということを書いたことがありますのでご記憶の方もおられると思います。引用しますと・・・。

中国人たちは、「腹黒い」ことや「面の皮が厚い」ことを悪いことと思っていないようですし、もちろん、そのような教育を受けて育っています。

そもそも、腹黒く、面の皮が厚いのは、後から身につけるものではなく、人間本来に備わっているものとされ、スポーツの才能、勉学の才能、文学の才能、音楽の才能など様々な才能と同様、腹黒く、面の皮が厚いのは、誰しもが生まれ持った才能の一つと中国人は考えています。(中略)

余談ですが、中国哲学者で大阪大学名誉教授の加地伸行先生からこんな笑い話を聞いたことがあります。

「日本が鎖国を解いて中国人と付き合わざるをえなくなったとき、漢文から中国を学んだ者は中国人を孔子や孟子、三国志の劉備玄徳や関羽のような立派な人間だと思い、居住まいを正して接したが、会ってみたら俗物ばかりだった。」

漢文で学ぶと中国人は聖人君子に見えたわけですが、現実には大違いがあったわけです。よって、高校での漢文授業も変えたほうがいいかもしれませんね。


さて、日本人が誤解しがちな「中国人文化」について、台湾独立運動家の方のお話は大変参考になります。



■「論語」は中国社会に存在しない?

中国文化と中国人文化の違いを最も区別できないのが日本人です。僕はこれが1番の問題だと考えていて、日本が中国の本質をどうしても見抜けない根本的な原因はこの部分ではないかと考えています。

日本人は中国と同舟ではないものの、少なくとも同文化、同じ漢字文化を共有していると考えています。もしくは日本文化のかなりの部分が中国からやってきたもので、少なからずの日本人が中国の古典といわれる詩や芸術、音楽、哲学などの文化に憧れを持っているのではないでしょうか。

確かに立派なものがたくさんあり、さらに中国の古典には立派なことが書かれています。しかしながら、それらは中国人の実社会には存在しません。日本人はそれが分かっていないわけです。

中国文化、特に古典には四書五経と呼ばれる『史記』や『漢書』、『論語』、『孟子』、『春秋』などがありますが、これらは基本的には3つの理由で重要視されてきたものだと考えられます。

一つは勉強するためのものです。中国には科挙制度があります。要するにそれらを勉強して試験に通らなければ官僚にはなれない。官僚にならなければ権力者にはなれないということです。もう一つは、権力者が見て楽しむための娯楽です。最後の3点目は、権力者がそれを使って民を統治するための手段になっているということです。


■日本人が中国文化を理解できないわけ

なぜ日本人がそれを理解できないのか。簡単に説明すると、日本文化がほぼイコールで日本人文化と言ってもいいからです。例えば日本の文化のなかには、文学であれば俳句や短歌があります。これらは、別に偉い人間だけが楽しむ文学ではありません。

また権力者がそれらを用いて、民を統治するための道具でもありません。田舎であろうが、都会であろうが、みんなが俳句や短歌を書いていて、一般庶民のなかで楽しまれてきました。

職業も関係なく、百姓も、大学教授も同じように俳句を作り、短歌を詠うという習慣があります。しかし、中国ではそうではないのです。


■中国の親は子供の嘘を賞賛する?

一人の台湾人から見れば、日本文化の中心、最も本質的な部分は真(しん)だと思います。真実の真(しん)、真(まこと)の部分です。だから日本人社会、日本人文化は誠実さを中心に形成されてきました。

日本人の誠実さ、真面目さというのは別に努力して身に付けたものではなく、日本文化のなかに自然と存在しているものだということです。一方で中国人的な発想からすれば、日本人は何の目的で誠実にするのかと考えます。

日本の文化と西洋の文化で非常に一致していることは、Virtue is it‘s own reward、美徳そのものが美徳の報酬であるということではないでしょうか。なぜいい行ないをするのか、なぜいい人間になるのか、なぜ美徳が身に付いているのか。それは、日本人が美徳そのものが報酬だと考えているからです。

しかし中国文化はイコール中国人文化ではありません。最も分かりやすい説明をするとすれば、中国では親が自分の子どもに教えるのは中国人文化です。中国の教科書にも人間は誠実であるべきということは書かれていますが、これが中国文化の部分で、要するに偽りの文化と言えます。実際の中国人社会のなかには存在していないものだからです。中国人文化の本質は偽りです。日本の真とは逆なのです。

だから中国人の親は子どもに「他人には本当のことを絶対に言ってはいけません」と教えています。他人を絶対に信用してはいけないと教えます。これはずっと昔から今まで中国人の親が子どもに教え続けてきたことで、他人には絶対にウソをつかなければいけないということなんです。

ですから中国人文化は基本的には偽りの文化、詐欺師の文化ということになります。



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