赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

易姓革命間近? 天に見捨てられた習近平

2023-08-26 00:00:00 | 政治見解



易姓革命間近? 天に見捨てられた習近平:230826情報

処理水放出をめぐって、中国は「周辺国や国際社会に核汚染のリスクを転嫁する行為。私利私欲に走り、極めて無責任」と日本に抗議しています。また、「日本の原子力汚染水が240日で中国に到着する」という嘘の情報と嘘のシミュレーションを精華大学に作らせ拡散し、人民に反日感情を煽っています。

これらの光景、1995年に江沢民の中国が始めた大々的な反日キャンペーンと同類と思われます。なぜなら、単純な中国人民は溜まりに溜まった日頃の中国政府への不満を日本に向けてストレス解消という、いつものパターンであるからです。

今回の処理水騒動、騒いでいるのは中国政府と日本のメディアだけで、安倍政権とは大いに異なる、のらりくらりの岸田政権ですから、暖簾に腕押し状態になるものと思われます。

むしろ、騒ぎ立てる中国の方が尻に火がついているようで、当方に寄せられる情報には「治水に失敗した習政権の危機」があるようです。中国の歴代皇帝は「治水」に失敗すると易姓革命で天下を明け渡さなければならないとされていますので、今年の台風で大きな被害を出した習政権には正念場のようです。

この間の事情を、国際政治学者は、以下のように論評しています。



■習近平の大恥

チャイナの首都・北京、河北省を大洪水が襲いました。台風5号が福建省から入り、まっすぐ北上して北京周辺を襲い、大変大きな被害をもたらしたのです。これで習近平さんは大恥をかきました。

というのも、地方都市で水害が起きても情報統制で事実を伏せることができますが、北京には、外国人ビジネスマンも特派員も外交官も多いのでとても情報統制ができません。北京の冠水の実態が明らかにされてしまったのです。

それからもう1つ。これはもう本当に笑ってしまいますが、7月19日に習近平さんは「治水に関する論文集」を出版しました。その論文集では、「彼が政権をとってからこの10年間、 治水に関して適切な措置をとり 大きな水害の一つもなかった。素晴らしい業績である」といった内容が書かれているのですが、出版から10日も経たないうちに首都周辺が大水害に襲われてしまいました。

こんな本は、出さなければよかったでしょうね。


■台風5号の政治的役割

今回、特に涿州(人口60万の都市)で4階建ての建物が水没するほどの水害に襲われました。しかし、この涿州の水害は人災だと言われています。

というのは、習近平さんが作った雄安新区という新都心を洪水が襲いそうだったので、川の堤防を涿州で意図的に崩壊させて幽霊都市の雄安新区を助けたというわけです。庶民はそれが分かっているので、涿州を中心に抗議活動が起きています。

それらを知られると困るので、彼は情報統制を行ない、災害時に派遣する人民解放軍も出しませんでした。民間のボランティアが入ることも禁止したと言われております。しかし、さすがに隠しようがないので、1週間以上経った8月5日になって「習近平が前線に立って水害対策をしている」という大キャンペーンを、人民日報や政府テレビ局が始めたということです。

台風5号というのは大変な政治的な役割をしてくれたものです。


■易姓革命という思想

この水害に関しては、チャイナの庶民の間でも色々なことが言われているようです。というのは、古来からチャイナでは政治=治水だと言われています。黄河や長江を治め水害を出さない、それが一番大事な政治の要諦である。そう言われている国で、治水対策が成功していると宣言した途端に大水害が起きてしまった。

また台風5号のとったルートについても色々と言われています。福建省は習近平さんが出世の糸口をつかんだところです。その福建省と北京に大水害を起こしたというのは、今までの習近平の足跡を天が否定しているのではないか?と囁かれています。

易姓革命という思想がチャイナにはあります。時の皇帝の徳が足りないと様々な天災が起こり、民に知らしめる。すると、その皇帝は排除され次の王朝が天下を取る。こういうことが繰り返されてきました。伝統的な迷信的な考え方が根強いチャイナの大衆の間では、いよいよ習近平の徳がないということを天がこの台風で示したのではないかという噂話が蔓延しているようです。


■追い詰められる習近平

今、チャイナでは経済状態が非常によろしくありません。

例えば、外国からチャイナへの直接投資が昨年からほぼ9割減となっています。アメリカとの対立が激化しているということが非常に大きな原因です。そして、失業者がどんどん出ています。これがすごい数字なので、チャイナでは若年失業率の発表をやめてしまいました。

失業者がものすごく増えている、外国からの投資も入ってこない、バブル崩壊で景気自体が非常に低迷している、そこに水害、軍の大粛清…、このような状況に陥っています。

私は習近平が第3期目に入ったら、政権も経済的にも危機的状況に陥ると申し上げておりましたけれども、まさにそのような状況になってきています。



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