
先日、行きつけだった阿佐ヶ谷のバーが閉店するというお知らせを受けて、入れていたボトルを飲み干すべく閉店日に訪れました。
行きつけとか言っても、ここ三か月はなんだかんだ忙しく行けていませんでしたが。
それでもわたしにとって立地的に都合のいい場所で「飲みたいな」と思ったらすぐ行けるのと、なんと言ってもボトルを入れたら千円ポッキシで飲ませていただける非常にありがたい場所でした。



いつもはガラガラの店内が、閉店すると聞きつけた常連でごった返しておりました。
わたし自身、常連同士の繋がりは皆無というかそもそもいつ来てもお客さんが居なかったので、一人ぽつねんと誰とも喋れず飲んでおりました。
ちなみにこのバーは劇団員や編集者のお客さんが多いです。俺はもうなんか、そういう方々とは気後れしちゃって喋れない中年男性なので、本当にポツーーンという感じでした。
するとママさんが「明日来れる?お店片付ける前に写真を撮ってほしい」と。
今までさんざん安く飲ませていただいたので断るなどもってのほか。「もちろん」と快諾させていただきました。
以下はそういう写真です。
店の裏を撮ってほしい、とのこと。ここからの角度がお気に入りだそう。

街灯もあまり届かない場所。めちゃくちゃ暗いのでファインダーを覗いてもほぼ真っ暗でした。
この建物自体が取り壊されるようで、しっかりとした管理がされていない様子でした。
それがまたいい雰囲気です。
裏から入るように、店内を撮っていく。






店内に人がいるのは片付けを手伝った方や、聞きつけて最後の最後まで、と店との別れを惜しむ常連のお客さんが来ていたためです。
もう何回も経験しているけど、無くなると判明した瞬間から惜しくなって愛おしくなるものはたくさんありますね。
そういうものやことに対して、いつも「精通前の子供」のような、どう対処していいか分からないドタバタとしたもんどりうつ感情を引き摺っておりましたが、こうして「ハイ、終わり」という瞬間まで立ち会える経験というものは貴重だし、何より自分の中で区切りがつくことがありがたかったです。
ありがとうございました。
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