その1はこちら。今回もマニアック(?)に行きます。
ネタバレちょい有りです。今さらですが。
先日、『機動戦士ZガンダムⅡ-恋人たち-』を観に行ってきました。
うーん・・・・今回はどうもヤな予感的中ですね。印象としてはとにかく、めっちゃくちゃ忙しい映画でした。TV版観た人にもこのペースはちょっとキツイんじゃないかと。ただでさえ複雑な世界観設定なのに、あそこまで飛ばすともう、わけわかんないですよ~。
観てない人にいたっては完璧おいてけぼり状態なんじゃーないでしょうか?
さて、サブタイトルの「恋人たち」が示すとおり、本作は基本的に恋愛映画っぽいものを目指していたらしいんですが、これもどうだか。恋愛映画って、大切なのは(観ないわたしにでも分かりますが)二人の間に流れる空気感を表現することなんじゃないでしょうか?この作品はそれをすごくないがしろにしている気がする。これでは「しょせんロボアニメ」と言われても仕方ないです。素材がちゃんとしてただけにもったいない。
ここで描かれているのは、「恋人たち」ではなく「女たち」であります。パンフには「戦いに翻弄される『恋人たち』の物語」とありますが、むしろ戦いの中で己を見出そうとする女たちって言ったほうがいいような気がします。だって、ここで描かれる男って、いつもその「女」に翻弄されてますし。
自分の宿命や、もっと大きな存在に賭けようとする女と、それをとりまく野郎どもって感じですか。
もう、ほんと、しんなりします。
ただ、ただ、「男って弱い」ってメッセージがひしひしと伝わってきたんですが。ここではあの大嫌いなシロッコでさえ男気あふれて見える。特攻かまそうとしたベン・ウッダーに関しては男の中の男と言ってもヨイでしょう。
あ、あと関係ないけどアッシマー弱すぎる・・・ナゼ?ほとんど瞬殺ですわ。
ぶっちゃけ、出さなきゃいいのに。
声優陣の変更については、ネットでも話題になりまくったフォウの配役変更はやはり痛かったですね。うーん、ほとんど思い入れのないキャラクターですが「フォウ=島津冴子」という印象があまりにも強烈だったので。この方の声って、多分皆さん聞いたら「ああ」と大体わかるような有名な方で、すごく艶のあるいい声していらっしゃるんですよね。それが、なんかフツーの娘っこみたいな声になっちまって・・・・。あわれだ。不憫ですらある。
しかし、だ。しかし、それにしても何でサラが池脇千鶴なんだ?いまさらそんなんで客とる様な作品じゃないでしょー!今の水谷優子(ちびまる子ちゃんのお姉さん)さんじゃあ、確かに色っぽすぎてあのウイウイしさは出せないかもしれないけど、なーんで、池脇千鶴?すごい、声、ういてたし。
これについては逆に本人がかわいそう。「なんでこんな仕事を・・・」って思ってしまいます。声優さんだけが持つ「声の力量」に思いっきり引けをとっていたような。
毒ばかりじゃアレなので良い点も。
実はTVシリーズ観てて、レコアさんがエゥーゴ裏切ってシロッコにつく理由がイマイチ分からなかったのですが、今回の映画でかなり、というかよく分かりました。彼女とクワトロとの何気ない会話のやりとりで分かってきますね。短く、明確に重要な部分を切り抜いていました。
クワトロ大佐って(訂正:大尉でした)、シャアとして人々を率いるカリスマ性がある反面、自分を好いてくれている女一人を絶望させちゃうようなカイショなしでもあるんですね。そこらへん、面白いです。
あと、最後。「なんでここで終わるかなぁ」とは思いましたが、ハマーン専用ガザC(!)でエゥーゴのモビルスーツと接触するカットはかっこよかった!「さぁ、お膳立ては整った」って感じで続く、とな。
でも、どんなに良い点を取り繕ってみたところで、やはり今回はちょっとひど過ぎる・・・・富野監督って、時代性をものすごく気にする人だから、もっと丁寧に演出してくれるかなと思っていたのですが。残念。
わたくし的に、ガンダムが面白い点って、ひとつの歴史的事変(戦争)を様々な角度で個人の視点から見せてくれるところだと思うんです。ファーストがそうであったように、時には敵であるジオンの視点から、時には民間人、難民の視点から・・・・。そういう丁寧さを破棄し、ロマンチックに恋だのなんだの語らなきゃいけないし、エンターテイメントとして戦わなきゃいけないし・・・・。結局すごくうすっぺらい作品になってしまっているなぁ、と。そんな印象です。
そして映画の最後。
恒例の次回サブタイトル発表。最終話です。・・・・・じゃーん。
『機動戦士ZガンダムⅢ-星の鼓動は愛-』
ヽ(・ω・)/ ズコー
\(.\ ノ
愛だの恋だの・・・・
キュンキュンか?そんなにキュンキュンして欲しいのかっ?してやるよ!だったらしてやるよ!
ハイハーイ!キュンキューン!(こわれた)
ネタバレちょい有りです。今さらですが。
先日、『機動戦士ZガンダムⅡ-恋人たち-』を観に行ってきました。
うーん・・・・今回はどうもヤな予感的中ですね。印象としてはとにかく、めっちゃくちゃ忙しい映画でした。TV版観た人にもこのペースはちょっとキツイんじゃないかと。ただでさえ複雑な世界観設定なのに、あそこまで飛ばすともう、わけわかんないですよ~。
観てない人にいたっては完璧おいてけぼり状態なんじゃーないでしょうか?
さて、サブタイトルの「恋人たち」が示すとおり、本作は基本的に恋愛映画っぽいものを目指していたらしいんですが、これもどうだか。恋愛映画って、大切なのは(観ないわたしにでも分かりますが)二人の間に流れる空気感を表現することなんじゃないでしょうか?この作品はそれをすごくないがしろにしている気がする。これでは「しょせんロボアニメ」と言われても仕方ないです。素材がちゃんとしてただけにもったいない。
ここで描かれているのは、「恋人たち」ではなく「女たち」であります。パンフには「戦いに翻弄される『恋人たち』の物語」とありますが、むしろ戦いの中で己を見出そうとする女たちって言ったほうがいいような気がします。だって、ここで描かれる男って、いつもその「女」に翻弄されてますし。
自分の宿命や、もっと大きな存在に賭けようとする女と、それをとりまく野郎どもって感じですか。
もう、ほんと、しんなりします。
ただ、ただ、「男って弱い」ってメッセージがひしひしと伝わってきたんですが。ここではあの大嫌いなシロッコでさえ男気あふれて見える。特攻かまそうとしたベン・ウッダーに関しては男の中の男と言ってもヨイでしょう。
あ、あと関係ないけどアッシマー弱すぎる・・・ナゼ?ほとんど瞬殺ですわ。
ぶっちゃけ、出さなきゃいいのに。
声優陣の変更については、ネットでも話題になりまくったフォウの配役変更はやはり痛かったですね。うーん、ほとんど思い入れのないキャラクターですが「フォウ=島津冴子」という印象があまりにも強烈だったので。この方の声って、多分皆さん聞いたら「ああ」と大体わかるような有名な方で、すごく艶のあるいい声していらっしゃるんですよね。それが、なんかフツーの娘っこみたいな声になっちまって・・・・。あわれだ。不憫ですらある。
しかし、だ。しかし、それにしても何でサラが池脇千鶴なんだ?いまさらそんなんで客とる様な作品じゃないでしょー!今の水谷優子(ちびまる子ちゃんのお姉さん)さんじゃあ、確かに色っぽすぎてあのウイウイしさは出せないかもしれないけど、なーんで、池脇千鶴?すごい、声、ういてたし。
これについては逆に本人がかわいそう。「なんでこんな仕事を・・・」って思ってしまいます。声優さんだけが持つ「声の力量」に思いっきり引けをとっていたような。
毒ばかりじゃアレなので良い点も。
実はTVシリーズ観てて、レコアさんがエゥーゴ裏切ってシロッコにつく理由がイマイチ分からなかったのですが、今回の映画でかなり、というかよく分かりました。彼女とクワトロとの何気ない会話のやりとりで分かってきますね。短く、明確に重要な部分を切り抜いていました。
クワトロ大佐って(訂正:大尉でした)、シャアとして人々を率いるカリスマ性がある反面、自分を好いてくれている女一人を絶望させちゃうようなカイショなしでもあるんですね。そこらへん、面白いです。
あと、最後。「なんでここで終わるかなぁ」とは思いましたが、ハマーン専用ガザC(!)でエゥーゴのモビルスーツと接触するカットはかっこよかった!「さぁ、お膳立ては整った」って感じで続く、とな。
でも、どんなに良い点を取り繕ってみたところで、やはり今回はちょっとひど過ぎる・・・・富野監督って、時代性をものすごく気にする人だから、もっと丁寧に演出してくれるかなと思っていたのですが。残念。
わたくし的に、ガンダムが面白い点って、ひとつの歴史的事変(戦争)を様々な角度で個人の視点から見せてくれるところだと思うんです。ファーストがそうであったように、時には敵であるジオンの視点から、時には民間人、難民の視点から・・・・。そういう丁寧さを破棄し、ロマンチックに恋だのなんだの語らなきゃいけないし、エンターテイメントとして戦わなきゃいけないし・・・・。結局すごくうすっぺらい作品になってしまっているなぁ、と。そんな印象です。
そして映画の最後。
恒例の次回サブタイトル発表。最終話です。・・・・・じゃーん。
『機動戦士ZガンダムⅢ-星の鼓動は愛-』
ヽ(・ω・)/ ズコー
\(.\ ノ
愛だの恋だの・・・・
キュンキュンか?そんなにキュンキュンして欲しいのかっ?してやるよ!だったらしてやるよ!
ハイハーイ!キュンキューン!(こわれた)