田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

材木が来た

2008年04月11日 | 田舎暮らし

ニセコは、今日はうす曇りのお天気です。
気温が14~15℃もあって、5月上旬の暖かです。

昨日、材木屋さんから、薪にする材木が届きました。
直径10~20cm、長さ210cmのものが30~35本あります。これを輪切りに
してから、適当に割って乾燥させ、薪にします。

材種はイタヤカエデですが、目がつんでいて硬質なので、燃やした際、
火持ちが良いのが特徴です。値段は、配達込みで12,600円。これで
ひと冬暖かく過ごすことができます。

薪作りは先ず、チェンソーを使って長さ35ないし40cmに輪切りにしま
す。その後、エンジン付きの油圧式薪割り機で、適当な太さに割ります。
今度は、それをベランダに運んで井桁に組みあげ、ひと夏乾燥させ
ます。こんな具合になります。

これからしばらくは、薪作りの毎日ですが、例年になく早くスタートでき
ましたので、しつこいアブなどの虫が来る前に完了できそうです。


春が来た

2008年04月10日 | 田舎暮らし

今日のニセコは、晴れたり曇ったりの天気です。
風もなく春らしい穏やかな日和です。

先日、何日かに分けて除雪をしておいた公道に面した花壇に、ようやく
クロッカスが花を付け始めました。

どういう訳か、紫色のものばかりです。黄色や白色のものも植えたはず
ですから、すこし遅れて咲くのかもしれません。

例年のことですが、これが咲くと、ようやく我が家にも春が来たなと実感
します。

クロッカスの奥ではチューリップが雪を割って芽を出しています。
長い冬の間、雪の下でジッと我慢していたので、まだ雪があるというのに
思わず頭をもたげてしまったようです。

いよいよ春本番。ニセコが1年で一番活気付く季節です。


春ます(サクラマス)

2008年04月09日 | 田舎暮らし

今日のニセコは快晴でした。
すこし風が強かったですが、暖かかったですね。

今朝の羊蹄山。
薄もやに包まれて何となく眠そうです。こんな穏やかなお山を見るのは
久しぶりです。

昼過ぎにスーパーに買出しに行くと、魚売り場に「岩内産の春ます」が
出ていたので、早速買って帰りました。800gほどの半身ですが、うす桃
色の身が、いかにも新鮮で美味しそうです。

春ます(サクラマス)は鮭の仲間で、清流で孵化した後、川に残るものと
海へ下るものとに分かれます。海へ出たものは、長旅のはてに生まれ
た川に帰るため沿岸に戻ってきます。

ちょうど桜が咲く頃にやって来ることと、身肉があざやかな桜色をして
いることから、春ますは、「サクラマス」と呼ばれるようです。

早速、今日の夕食に、春キャベツと煮込んだ「春ます(チン)料理」が
食卓にのぼりましたが、美味しかったですよ。


ラジオ体操

2008年04月08日 | 田舎暮らし

今日のニセコはうす曇りです。
昨日は気温が上がったので、公道に面した花畑の除雪をしました。

何をやっても三日坊主erなのに、どういう訳か朝6時半からのラジオ
体操だけは続いています。いつ始めたか記憶にないのですが、この
2・3年は、旅行に出るなど特に理由がないかぎり続いているから
不思議です。

たった10分間の体操ですから、体調を維持するに足りる運動量では
ないのですが、その日の体調をチェックするには良い機会です。
体調の良い日は、身体がスムーズに動いて気分も上々です。反対に、
寝不足などで体調が悪いと動きがギクシャクするのですぐわかります。

小生らシニア世代にとって「健康維持」は重要なテーマです。
この場合、例えば、規則正しい生活を送るとか、バランスの良い食事
を心がけるなど、いくつか留意点がありますが、最も難しいのは、適度
な運動を継続することです。

適度な運動という定義も難しいですが、一般的には1時間くらい継続し
うっすらと汗をかく程度が望ましいようです。具体的には、5kmくらい
歩くとか、30分くらいのジョギングというイメージです。

その点感心なのは家内で、「散歩は趣味」と公言しつつ、毎朝1時間く
らい歩いています。特にこの時期は雪が硬く、夏場には入れない林の
奥にも入っていけますから、あれこれ見て回っているようです。今朝は、
茶色いソックスを履いた野うさぎに会ったよ、などと報告してくれます。

小生の場合は、夏場は野菜作りや草刈り、薪作りなど、屋外で体を
動かす仕事もあるので、あまり意識せずに済みますが、問題は冬場
です。毎日雪が降り、やむなく雪かきをしなければならなかったり、
お天気の良い日にゲレンデに出たり出来る時期は良いのですが、
春先はその機会もなくなり運動不足になります。

勿論、道路には雪もなくなって、ジョギングもできないわけではない
のですが、すぐ走り出すには心の準備も出来ていない、云々と出来
ない理由を考え出して実行していません。

街の本屋さんなどに行くと、老人の健康問題を扱った雑誌のなんと
多いことか。一方では、この4月から、「後期高齢者医療制度」なる
老人差別を助長する制度が始まりましたし、シニアをめぐる健康・医
療問題がいよいよ身近になってきました。これからも、細々とラジオ
体操などを続けて、健康維持に努めていきたいと考えています。


もうひとつのモディリアーニ展

2008年04月07日 | ギャラリー

今日のニセコはうす曇りです。
気温は10℃を越え、4月下旬の暖かさです。靴下を履かずに板張りの床
をピタピタ歩ける幸せを味わっています。

5日から名古屋市立美術館でモディリアーニ展が始まりました。
国立新美術館(東京)と合わせ、同じ画家の美術展が同時に2ヶ所で開催
されるのもめずらしいです。この画家が広く愛されているということでしょう。

この(名古屋での)モディリアーニ展の目玉は何といっても、市美術館が
所蔵する「おさげ髪の少女」です。

この油彩画(60.1x45.4cm)は、1918年頃の作品で、頭蓋骨や頬、肩など
人体の骨格をしっかりと捉えているためか、見ている者に安心感を与
えます。また、決して厚塗りでない彩色ですが、少女から女性への変化
を感じさせる独特の雰囲気を醸し出しています。

前にも書きましたが、イタリヤ生まれのモディリアーニは、フィレンツェや
ヴェネツィアで本格的な美術教育を受け、イタリヤ美術の申し子と自認し
つつパリに出たのですが、ピカソやユトリロなど、いくたの才能が活躍す
るパリでは、なかなか認められず不遇でした。

破滅的生活から病を得た彼は、友人夫婦と南仏ニースに移住。周囲の
明るい景色と健康への希望を反映して描いた絵の多くは、今日、傑作と
評されるものでした。特に、最後の恋人(妻)となったジャンヌをモデルに
した数々の肖像画は広く親しまれています。下の写真は、ジャンヌの絵
の内、最高傑作とされる「赤毛の若い娘」です。この絵は、こちらでご覧
になれます。

そしてパリに戻った二人でしたが、彼の病は進行し35歳の若さでこの世
を去ります。そして最愛のジャンヌも彼の死の2日後、2人目の子を身ご
もったまま自ら命を絶ってしまいます。


滑り納め

2008年04月06日 | 田舎暮らし

今日のニセコは、朝から快晴です。

隣接する花園スキー場は、今日の営業が最終というので、早速でか
けてみました。

レストハウスの周囲は雪がすっかり解けてしまい、地面がむき出しにな
っています。それでもお山(アンヌプリ)は、まだ真っ白です。

小鳥たちのラブソングに迎えられて、リフトを2本乗り継ぎ、海抜800m
地点に立つと、目の前に「羊蹄サンセット」の大斜面が広がっていました。
この辺まで来ると雪質も大分良いようです。ゲレンデは貸切状態ですが、
日曜日なので、しばらくすれば賑やかになるでしょう。

さらにリフトを2本乗り継いで海抜1,200m地点に降り立つと、山頂目指し
て登る人々がいましたが、日差しが強いので、山頂に着く頃は汗まみれ
でしょうね。

この最終リフトの下は上級者用斜面ですが、日差しを正面から受けて、
雪が少々ゆるんでいます。いつものような快適な滑りとはいきませんで
したが、それでも大分楽しめました。

しばらく遊んでもらって、本シーズンの滑り納めとしました。
ヒラフのスキーセンターは、5月6日まで営業しておりますので、連休中
も滑ることができます。


温泉天国NISEKO

2008年04月05日 | 田舎暮らし

今朝目覚めると、外は一面の銀世界でびっくりしました。
昨夜の雨が雪に変わったのですね。日中は、薄日も射す穏やかな日和
になりそうです。

小生らの住むニセコは、道内屈指の温泉地で、半径30kmほどの地域に
何と16もの温泉があります。羊蹄山をはじめ、アンヌプリ、イワオヌプリ
などの休火山と、豪雪エリアの豊富な水源とが相まって、温泉天国をかた
ち作っています。

順不同でリストアップしますと、下記のようになります。

 ・ ワイス温泉
 ・ 倶知安温泉
 ・ 花園温泉
 ・ 五色温泉郷
 ・ 湯元温泉郷
 ・ 新見温泉郷
 ・ ひらふ温泉郷
 ・ 東山温泉郷
 ・ アンヌプリ温泉郷
 ・ ニセコ綺羅の湯
 ・ 昆布温泉郷
 ・ 湯の里温泉郷
 ・ 昆布川温泉
 ・ 薬師温泉
 ・ いわない温泉郷
 ・ 雷電温泉郷

ニセコの温泉は、どこも泉質が穏やかで、一部を除き源泉です。また、
どの温泉も日帰りサービスがありますので、旅行でニセコにおいでにな
る方にも気軽にお楽しみいただけます。ぜひ一度、ニセコの温泉天国
を満喫して下さい。大きな地図は、ここにあります。

小生らが日頃利用している倶知安温泉は、自宅から車で5分ほどです。
一般的なガイドとしては、倶知安市街からニセコ花園スキー場や、五色
温泉郷へ向かう道々58号線に沿って約1kmに立地するホテル「ようてい」
の中にあります。

 ・ 泉質:重曹食塩泉
 ・ 効能:高血圧・低血圧症、神経病、婦人病など。
 ・ 料金:大人700円
 ・ 時間:10~22時

露天風呂から羊蹄山の美しい姿を望むことができます。湯疲れし易
いので、長時間の入浴はさけた方が良いでしょう。写真は、NISEKO
EXPRESSから借用しました。


思いやって2,173億円

2008年04月04日 | 田舎暮らし

昨夜から雨が降り続いています。
午後には上がって青空も見えそうです。

3月19日、横須賀で発生したタクシー運転手刺殺強盗事件の容疑者とし
て在日米軍の軍人(ナイジェリア国籍)が逮捕されたと聞いて、またかと
憂鬱な気持ちになりました。

今回の事件、あらかじめ知人宅から刃物を持ち出したり、人気のない
場所に停車させていることなどから、かなり悪質な犯罪のようです。

加えて、例の日米地位協定により、容疑者の身柄の引渡しに米軍の
同意が必要との報道に、怒りを覚えました。基地外での犯罪であっても、
それが米国軍人によるものであるがゆえに、直接身柄の拘束が出来な
いといいます。

また、先日、この日米地位協定に関連して、在日米軍に対する思いや
り予算について述べました。その際、過去30年で5兆円の支出と記しまし
たが、最近はどうなっているのか調べてみると、昨年だけで2,173億円に
もなっていたのですね。

私たちは、2,000億円というお金がどのくらいの価値があるのか、にわ
かには判断できませんが、毎年これだけのお金があれば、例えば、救急
搬送患者が数十の病院から救護を拒否されるような、おそまつな救急医
療体制をなくすことができるでしょう。また、安心して子供を生めるような
産婦人科の体制強化や保育所の待機児童をなくすなど、日本の将来に
直結する問題も解決できるにちがいありません。

一方、日米安保条約の付帯条件を定めた日米地位協定の第24条では、

・ 日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は、2に規定
 するところにより日本国が負担すべきものを除くほか、この協定の存
 続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意さ
 れる。(2の規定は、米軍基地の土地・施設の提供などを指す)

つまり、駐留米軍の「すべて経費は、米国負担」(当り前です)と規定され
ているのですから、この規定に違反してまで、年間2,000億円を超える経
費を我々日本国民が負担し続ける根拠はどこにあるのでしょうか。協定
には違反するが、在日米軍を「思いやって」負担すべき事情とは何でし
ょうか。

この思いやり予算には、すでに30年の歴史があり、すぐに解決すること
は難しいかも知れませんが、例のガソリン税の暫定税率を期限切れを待
って廃止したように、やってできない相談ではありません。いつまでもこん
な理不尽なことを続けていると、日米安保(条約)そのものへの信頼を欠
くことになるのではないでしょうか。


ルノワール+ルノワール展

2008年04月03日 | ギャラリー

今日のニセコはうす曇の天気です。
一昨日来の風もおさまり、暖かな日和を楽しめそうです。

3月28日、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで、「ルノワール+ルノ
ワール展」を見ました。

今回の美術展は、印象派の名高い画家であるピエール・ルノワール
(1841-1919)と、その子息(次男)で映画監督のジャン・ルノワール(1894
-1979)が、それぞれ影響を受けながら、周囲の人々をどのようにとらえよ
うとしたかをテーマとしていました。

従って、父ピエールの絵画の隣に設置されたスクリーンに、子息のジャン
が制作した映画のワンカットが投射されるという一風変わった展示がなさ
れていました。

ただ、印象派の絵画にしても、フランス映画にしても素人の小生らにと
っては、やはり著名な父ピエールの絵画の方になじみがあり、その大半
ははじめて見る絵でもあったので、大変興味深く、また感動を新たにしま
した。

特に、1913年制作の「若い女」(下の写真)や、1894年制作の「帽子をか
ぶる若い女」などは、ルノアール独特のやわらかいタッチの描写と色彩
で、しばし見とれてしまいました。

また、有名な「テアトル・デ・ヴァリエテのボックス席」や、「田舎の
ダンス」なども大変よかったです。写真は、公式ガイドから借用し
ました。

それにしても、閲覧後、Bunkamura 「ロビーラウンジ」で飲んだコ
ーヒーはとてもおいしかったです。田舎にはない味で、勧めに応じ
てお代わりをしてしまいました。ケーキセット987円。この美術展の
特別メニューもあります。


黒い人

2008年04月02日 | 田舎暮らし

昨日の嵐とはうって変わって、今日のニセコは快晴です。
気温もそこそこ上がって暖かくなりました。

親戚の病気見舞いと墓参りを兼ねて上京。
1年振りの東京をあちこち電車で移動しましたが、黒い装いの人が多く、
ちょっとビックリしました。

3月29日午後1時頃、渋谷から東横線の横浜元町(中華街)行きの特急
に乗車。周囲をみると、

・ 黒い人:ひとつのブロックに腰をおろしている14人の内、何と11人が
 黒い装束を身にまとっています。サラリーマンやリクルーターは、マァ
 仕方がないとして、普段着の若い女性も中年の男性も黒の洋服を着て
 いて、お葬式に迷い込んだ感じでした。

 この黒装束、流行のファッションということだけでなく、暗い世相を反映
 してのことのように思うのですがどうでしょうか。また、例の(突き落とし)
 事件もあって、電車を待つ人々は、何となくホームの端からは離れて
 電車を待っている感じでした。

・ ケータイの人:14人中6人。席に着くやいなやケータイを取り出し、画面
 に見入ったり、ボタンをせわしなく押したり。もはや、ケータイなしに生活
 が成り立たなくなっているのですね。発車までの数分は、絶好のコンタク
 トタイムなのでしょう。

 そう言えば、自動改札機に、札入れ(の中のSuicaなど)をかざして通過す
 る人を多くみかけました。空港では2次元バーコードによるチケットレス
 チェックインでした。田舎に暮らしていると、こうした世の中の動きには疎
 くなるばかりです。

・ マスクの人:14人中5人。花粉症の季節です。特別大きなマスクをする
 人が目立ちましたが、この電車でもマスクをしてつらそうにしている人が
 何人もいました。若い外国人のビジネスマンもマスクをしていました。

車窓を飛び去る満開の桜とはうらはらに、車内の空気は暗く、小生らが
暮らしていた頃の東横線のあの華やかさはどこへ行ってしまったのかと
ちょっとさびしくなりました。

(注)雪深いニセコに暮らす小生らは、常に消息を明確にするため、赤とか
青とかできるだけ派手な服装をするようにしています。例えば、ゲレンデで
は、これらが衝突防止になりますし、夏場の黒装束は、虫を誘引するので
さけるようにしています。


高木綾子フルートリサイタル

2008年04月01日 | 音楽三昧

今日のニセコは、台風並みに発達した低気圧の影響で強い風が吹いて
います。周囲の立ち木がゴウゴウと音をたてています。

3月26日、札幌キタラ大ホールで高木綾子さんのフルートを聴きました。
高木さん は、現在のクラシック界にあって最も活躍しているフルート奏者
です。その卓越した技術と個性あふれる音色、そしてジャンルを選ばない
音楽性で高く評価されています。ピアノ伴奏は坂野伊都子さん。

CDも次々とリリースしており、著名なギタリスト福田進一さんと競演
した最新作「海へ」も好評のようです。

【演奏曲目】
 ・ドップラー :ハンガリー田園幻想曲
 ・シューマン :子どもの情景
 ・ビゼー   :「アルルの女」よりメヌエット
 ・マスネ   :タイスの瞑想曲
 ・村松崇継 :EARTH
 ・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ・フォーレ  :ファンタジー
 ・フランク  :ヴァイオリン・ソナタ イ長調

比較的ポピュラーな曲が多く、安心して聴くことができました。
ただ、ピアノやヴァイオリンなどのために作曲された曲が多かったので、
編曲の良し悪しも音楽性に影響しているようでした。

その点、やはりフルートのために作曲されたハンガリー田園幻想曲と
アルルの女から「メヌエット」がとても良かったです。アンコール曲は、
カーペンターズのTop of the World 他でした。