古き良き時代の米国を代表するグローフェの「グランドキャニオン」を聴いた。演奏は、当時音が良いと評判だったオーマンディ・フィラデルフィア。
勿論、LPなのでダイナミックレンジなどは現在のCDに敵わないのだが、絶頂期のフィラデルフィアの音を楽しむことができる。表題作の他、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」がカップリングされている。
このLPは、CBSソニーの世界クラシック音楽全集(103枚)の中の1枚で、ジャケットに近代絵画の傑作が使われているので楽しみが倍化する。
この絵は、モディリアーニの「子を抱くジプシー女」である。首の長い独特の画風が特徴だ。
一方、この全集は新品のまま保管されていたものを入手したので、いずれも始めて針を下ろすわけで、ノイズがなく極上の再生音を奏でるのがうれしい。