田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

津波を甘くみた

2011年04月06日 | ドラミング

原発事故が収束しない。
大気汚染に続き、超高濃度の汚染水が漏れ出て、付近の海を汚している。もう漁には出られないと、漁師さんたちが悲鳴を上げている。

福島第一原発の被災は、想定外の津波によるとされているが、福島第二原発では、非常用電源が確保され大事に至らなかった。その違いは何か?

今朝の新聞(朝日)に、その謎解きが載っている。
理由は簡単で、第一原発の非常用発電機がタービン建屋内に設置されていたのに対し、第二原発では、強固な造りの原子炉建屋に置かれていたためという。

これがその模式図なのだが、こんな簡単なことで、未曾有の原発災害が防げたわけで、やはり、東電の津波対策の甘さが指摘される。

第一原発は、40数年も前に、米国GEの設計をそのまま取り入れたものだが、日本ほど地震が多くない米国において、また、スリーマイル島原発事故以前であったため、その設計は、地震と津波を過小評価しているという。

その後、第二原発では、この教訓を生かし且つ、日本の実情にあった設計に手直しされたが、それでも、現在、全国で稼働中の原発の半数は、非常用発電機が原子炉建屋「以外」に置かれているというから怖い。

また、海水をくみ上げるポンプについても同様の問題があったというから、いずれにせよ、現行の原発は総点検が必要になる。