田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

歌田明弘著「電子書籍の時代は本当に来るのか」

2011年04月03日 | 読書三昧

先般購入したiPadへの興味もあり、本書を精読しました。
結論的に言えば、電子書籍化のうねりは高くなるこそすれ、もやは押しとどめることは出来ないとの認識を新たにしました。

電子書籍の普及は、魅力的な端末と豊富なソフト(書籍)の提供とが相まって進むわけですが、すでに米国では、アマゾン社がキンドルという端末を使った電子ブックを普及させ、一定の成功を収めています。

一方、google社が「世界中の蔵書をすべて電子化する」というコンセプトの下、当面、スタンフォード大学(800万冊)、ミシガン大学(700万冊)やニューヨーク市立図書館等、5つの図書館の蔵書を電子化するプロジェクトを進めており、この動きに一層拍車をかけています。

また、魅力ある端末の提供という点では、昨年発売されたアップルのiPadが注目を集めています。

ただ、iPadは、バックライト型のため読書には向かないことと、多機能のため、ゲーム、写真やネットサーフィン等に使われ、電子書籍の普及にはあまり寄与しないのではと言われています。

いずれにせよ、電子書籍化の流れはもはや押しとどめることはできず、飛躍的に普及が進むものと思われます。ご一読をお勧めします。