赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

オードリーが好き⑱東京タワー エンドロール

2005-01-25 06:21:17 | (2)オードリーが好き

残念ながら映画としての完成度は低いとしか言いようがありません。まとまりのない雑な感じがあと味として残りました。難しい素材であったのでしょうが、それをどこまで制作者の思いを注入できるのかが突き詰められていない―おそらく原作の問題ではないでしょう。この仕上がりなら2時間6分は長すぎます、1時間30分が限界でしょうか。観客の目線では創られていないような気がします。ただ女性に観てもらいたいというだけの、長い長~いCMのような映画でした。

この映画の中で一番の収穫といえば、なつかしい女優に久しぶりに会えたことです。フランスで第2のブリジット・バルドーといわれたミレーヌ・ドモンジョですが、なんとも贅沢と言おうか、もったいないといおうか・・・。ミスキャストです。

こんな映画もあっていい、と言われる方もいるでしょう。見方、感じ方はもちろん人それぞれでいいんだと思います。そのことを否定する気はもうとうありません。ただただ、映画からメッセージが伝わってこないなんて・・・つらい!(上映時間:2時間6分)(写真③)

■作品評価 ★★(★2つです)


FOREVER MINE/MIDAS TOUCH
山下達郎, 服部克久
ワーナーミュージック・ジャパン

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オードリーが好き⑱東京タワー その2

2005-01-25 06:16:58 | (2)オードリーが好き

Wテーマソングがこの映画の話題のひとつ。日本映画には初の楽曲提供となるグラミー賞歌手・ノラ・ジョーンズが「スリープレス・ナイト」を、山下達郎が新作の書き下ろし曲「FOREVER MINE」も聴かせてくれる、と思っていたのですが・・・。

音と絵がクロスしても異質なもの同士をつなげただけのようで、なにも伝わってこないのはなぜなんでしょうか?(写真②)

スリープレス・ナイト(CCCD)
ノラ・ジョーンズ
東芝EMI

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オードリーが好き⑱東京タワー その1

2005-01-25 06:14:55 | (2)オードリーが好き

『東京タワー』公開から1週間後の1月22日、この日2本目の映画でした。この日公開初日の『パッチギ!』に比べても観客数は圧倒的に多いようです。

年上の人妻と恋に落ちた青年の心情をつづった江國香織の同名小説を映画化した作品。小島透(岡田准一)21歳と浅野詩史(黒木瞳)41歳。大原耕二(松本潤)21歳と川野喜美子(寺島しのぶ)35歳。大きな年齢差を越えて愛し合う2組のカップルのドラマが交差する。(写真①)

東京タワー

マガジンハウス

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オードリーが好き⑰パッチギ! 後編その3

2005-01-24 06:14:16 | (2)オードリーが好き

いろいろ感じることの多かった映画ですが、ひとつだけ書いておきます。どんな「イムジン河」でもきっと行き来できる橋は架かっていると思います。ただ、それが見えるときと見えないときがあるのかもしれません。見えたときには躊躇なく渡ってみることです。(「渡る」とういうのは、「思いやる」ということです)見えないときには、しっかりと勉強してください。それが国と国ならなおさらです。何も知らないでいて、ただの好奇心や野次馬根性だけでは、こんがらがってしまうだけで、何も変わらないでしょう。

沢尻エリカ(キョンジャ)は言います「この映画に出て勇気を持って熱く生きる意味を学びました」(写真⑥)

終戦後60年を重ねてきた日本ですが、いまなお戦争の真っ只中で苦しむ人々がいる現実を、少なくとも忘れないためにも、ぜひ観ていただきたいと思います。
(上映時間:1時間59分)1月22日公開

■作品評価 ★★★★(★4つ・・・観る価値あり)


★明日は、もう1本映画が続きます。

オードリーが好き⑰パッチギ! 後編その2

2005-01-24 06:01:05 | (2)オードリーが好き

康介が鴨川を渡るシーンがありますが、「イムジン河」に象徴される「壁」「隔たり」そのものを京都のしかも一番代表的な川をロケーション場所に選んだことからも、しっかりと伝えたいものが何なのかが感じ取れます。

劇中、何度も何度も、康介はいろんな人の熱い思いを込めて歌った「イムジン河」(写真⑤)

「イムジン河」は、決して朝鮮半島にだけ流れる川ではなく、日本と朝鮮半島の間にもあるし、日本人と「在日」との間にも、そしてアメリカにも、他の国にもたくさんのイムジン河が流れている。このことは現実のこととして、映画ではこの河を渡るのを「諦める」んじゃなくて、「思い切って渡ってほしい」と訴えているのでしょう。

あなたの周りに「イムジン河」は流れていませんか?

オードリーが好き⑰パッチギ! 後編その1

2005-01-24 05:48:29 | (2)オードリーが好き

『ゲロッパ!』『岸和田少年愚連隊』の井筒和幸監督の最新作。
主人公の松山康介を演じるのは監督に大抜擢を受けた塩谷瞬。朝鮮高校の番長リ・アンソン役に『青い春』の高岡蒼佑。そしてその妹リ・キョンジャ役には沢尻エリカ。

監督・井筒和幸は言います「殴り合ってもエエ、でも殺し合ったらアカン、それが伝えたかった」と。(写真④)
ここにも1968年という時代設定への細やかなこだわりが見えてきます。確かに、そのことが誰しもが理解していたように思います。それが、今では簡単に無視されているようで、心がどんどん貧しくなっているように思えてなりません。高度経済成長の代償かもしれませんが・・・。

オードリーが好き⑰パッチギ! 前編その3

2005-01-23 08:44:27 | (2)オードリーが好き

『イムジン河』、劇中のメインテーマ曲となっていますが、よく耳にし口ずさんだという方も多いかもしれません。その頃は知る由もなかった、この曲に込められた「願い」や「思い」が、作品の中では最も重要な役割を果たしています。

イムジン河(ハングルでは「イムジンガン:臨津江」)は、朝鮮半島を分断する38度線を北から南へ流れる川であり、この川をモチーフに南北分断の悲しみを唄った曲(詞:朴世永/作曲:高宗漢)の名前でもあります。

日本では1968年、松山猛の訳詞によりザ・フォーク・クルセダーズが発売を予定していたにもかかわらず直前になってレコード会社が発売中止を決定した曲。その後2000年、南北首脳会談を機に『イムジン河』は「統一を願う歌」として再び脚光を浴び、2002年フォークル(北山修、加藤和彦それにアルフィーの坂崎幸之助が期間限定で新結成)による「幻の歌」のオリジナル盤が発売された。(写真③)

■映画の原案は、「イムジン河」との出会いを綴った『少年Mとイムジン河』(2002年松山猛著)

★後編につづく

少年Mのイムジン河

木楽舎

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オードリーが好き⑰パッチギ! 前編その2

2005-01-23 08:39:45 | (2)オードリーが好き

1968年の京都が舞台。高校2年生の康介は、担任からの指示で親友の紀男と敵対する朝鮮高校に親善サッカーの試合を申し込みに行く。そこで康介は音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れするが…。
明快という以前になんともベタなストーリーですが、それだけになおさら制作者の「思い」や「こだわり」が、様々なシーンを通して伝わってきます。

1968年という限定された時間軸と、京都という絞られた場所設定の中で、「世界は、愛で変えられる」という大きなテーマが、古典的青春映画に盛り込まれています。(写真②)

あなたの1968年はどうでしたか?

オードリーが好き⑰パッチギ! 前編その1

2005-01-23 00:41:26 | (2)オードリーが好き

1月22日から公開された『パッチギ!』という聞き覚えのないタイトルの映画。観賞のスケジュールには入れていなかった映画でしたが、めずらしくお母さんにせがまれての映画館デートになりました。二人で観にいくとよくうつらうつらってことも多いお母さんが、しっかり最後まで起きてました。
公開初日なのに観客はちらほら、やっぱりテーマが重過ぎるのでしょうか。

『パッチギ!』とはハングルで「突き破る、乗り越える」という意味ですが、脚本段階では『ハレンチ』という仮タイトルが付いていたようです。ただ、それだとあらぬ想像を招くと言う意見が多く、この映画で描きたかった青春そのものをストレートにメッセージとして伝える『パッチギ!』に決まったようです。

つづく

アンちゃんの短編集Ⅴ 『あっ、あ~』 その3

2005-01-22 00:31:40 | (1)アンちゃん

「明日、お父さんとお母さんが映画観に行くんだって!」

「なに観に行くの~」

「あ~あ」

・・・・・・・・・・・

このあと、静かな寝息が聞こえてきました。

おやすみ・・・(写真③)



柴犬がいちばん!―柴のこころ、和のこころ。きりり柴犬フォトコレクション

成美堂出版

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