残念ながら映画としての完成度は低いとしか言いようがありません。まとまりのない雑な感じがあと味として残りました。難しい素材であったのでしょうが、それをどこまで制作者の思いを注入できるのかが突き詰められていない―おそらく原作の問題ではないでしょう。この仕上がりなら2時間6分は長すぎます、1時間30分が限界でしょうか。観客の目線では創られていないような気がします。ただ女性に観てもらいたいというだけの、長い長~いCMのような映画でした。
この映画の中で一番の収穫といえば、なつかしい女優に久しぶりに会えたことです。フランスで第2のブリジット・バルドーといわれたミレーヌ・ドモンジョですが、なんとも贅沢と言おうか、もったいないといおうか・・・。ミスキャストです。
こんな映画もあっていい、と言われる方もいるでしょう。見方、感じ方はもちろん人それぞれでいいんだと思います。そのことを否定する気はもうとうありません。ただただ、映画からメッセージが伝わってこないなんて・・・つらい!(上映時間:2時間6分)(写真③)
■作品評価 ★★(★2つです)
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