赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

オードリーが好き[82] しゃべれども しゃべれども 後編

2007-05-31 06:03:00 | (2)オードリーが好き


現代社会を生きる人間たちに欠如しがちなテーマとは
「想いを伝えることの大切さ」

“人と人とのコミュニケーション”の大切さを
大上段に構えることなく
「あたり前に生活している人たちの身の丈にあった映画」の中で
浮かび上がらせていることからも、しっかりと伝わってきます。
飾らず、気張らず、日常にある情景が
なんとなくそのまま描かれているような
肩のこらない作品といえますが
それは、きっと今の時代、今の社会だからこそ
共感できるのかもしれません。


ただ、この映画のラストシーンでは・・・

エンディングも大切な見どころのひとつ
なかなか粋な演出が観られます。




さて、裏舞台に据えた「落語」という世界については
あまり触れる必要もないようですが
実は、この物語の核心に位置しています。

しゃべることが苦手な人や、流暢にしゃべれても
想いが伝えられない人たちの物語。
新鮮にさえ感じさせてくれる出来であったことは
間違いなさそうです。
(上映時間:1時間49分)

■作品評価4つです)


『しゃべれども しゃべれども』公式サイト

< 完 >




さあ、明日から6月です。
アンちゃんが、ずぅ~っと登場するんだって。



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オードリーが好き[82] しゃべれども しゃべれども 前編

2007-05-30 06:00:36 | (2)オードリーが好き


みなさんはご存知でしょうか?・・・「落語」を。
この5月26日から
ちょっとちょっと風変わりなタイトルの映画が
全国公開されました。

『しゃべれども しゃべれども』



みんな、何とかしたいって、思ってる
今のままじゃ、だめだから

しゃべれども しゃべれども
気持ちを伝えられず

しゃべれども しゃべれども
“想い”に言葉は敵わない

しゃべれども しゃべれども
伝えたいことは ただひとつ

何かを 誰かを「好き」という想い
ただ それだけ


1997年度“「本の雑誌」ベスト10”の第1位に輝いた
佐藤多佳子の長編小説を映画化。
情緒あふれる東京の下町を舞台に
不器用な人間たちが、お互いを想い、共に成長し
新しい一歩を踏み出そうとする、人情と友情と愛情の物語。
監督は『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞を受賞した平山秀幸。




思うように腕が上がらず、壁にぶち当たって悩む
二つ目の落語家・今昔亭三つ葉(国分太一)

そんな彼の教室に


無愛想で口下手な美女・十河五月(香里奈)


大阪から引っ越してきたものの勝ち気なために
クラスに馴染めない小学生・村林優(森永悠希)


毒舌でいかつい面相の
元野球選手・湯河原太一(松重豊)が通い始める。


気風のいい三つ葉の祖母・外山春子(八千草薫)


存在感のある三つ葉の師匠・今昔亭小三文(伊東四朗)

無駄のない、納得のキャスティングです。



この原作が誕生して10年を経て
いま映画化された意味が
現代社会を生きる人間たちに欠如しがちな
テーマから伝わってきます。



♪後編につづく





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季節がみごろ[104] 『雨あがりの金糸梅』

2007-05-29 06:00:24 | (3)季節がみごろ


雨あがりの続編です。

朝の公園を出て、少し寄り道した先には
目にも鮮やかな黄色の花が・・・
昨日掲載の紫露草と同様に
この花もまた、梅雨空に映える美しさを備えています。


【金糸梅(キンシバイ)】
弟切草(オトギリソウ)科オトギリソウ属
開花時期は、5月下旬頃~7月中旬頃で
見るからに中国原産の花。




名前の由来ともなった黄色のおしべ
「金の糸」とは・・・よほど縁起のいい花なんでしょう。


地に這うように伸びる枝には
雨の時期に生きと咲く生命力さえ感じます。


陽の光にしっかり向かっています。

小さくても大きな力を蓄えているようにも
見えてなりません。

このことは、いつもながらに思うことです。



♪5月最後のブログは、『オードリーが好き』
アンちゃんは、月が替われば連日の登場となります。
お楽しみに・・・





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季節がみごろ[103] 『雨あがりの紫露草』

2007-05-28 06:14:05 | (3)季節がみごろ


休みの日には、ちょっと時間をとって
時々の映画とアンちゃん散歩がお決まりのスケジュール。
その散歩にかこつけて
季節のみごろを見つけてはシャッターを押す・・・
おかげで、どんどん記事の素材がたまってしまい
「さあ、なにからにしようか?」
そんな毎日がつづきます。
もうしばらくのことですが・・・

さて、映画のお話は少しお休みして
近日公開します―乞うご期待



先週の金曜日は
久しぶりに大雨の降り続いた一日となりましたが
翌日26日の土曜の朝には、すっかり上がり
また早々と夏の日差しが戻ってきました。
この夏は、水不足や洪水はたまた台風など・・・
なにもなければ、と願うばかりです。



雨あがり・・・

【紫露草(ムラサキツユクサ)】
露草(ツユクサ)科ムラサキツユクサ属
開花時期は、4月下旬頃~7月中旬頃で
この花の群生を見ると、なぜか梅雨時期が
思い起こされます。


大粒の雨露が水滴の玉に姿を変えて
朝陽に映えてキラリと光ります。


赤紫の雨色の花
それとも、しばらくすれば跡形もなくなる雨露


どちらにピントを合わしましょうか・・・



すぐそばではアンちゃんが



せっせと雨水を・・・


シャッターは早めに押した方が
いいようです。

♪明日につづく





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オードリーが好き[82] 眉山 後編

2007-05-27 06:54:11 | (2)オードリーが好き


ラストシーンが2つある・・・
これが、この映画の見所かもしれません。

映画のストーリーとしては
阿波おどり有名連の33連による豪華絢爛の総おどり
その喧騒の中
情感あふれるクライマックスで終わっても
満足していたかもしれません。


ただ、もう一つのテーマが横たわって
その結末を観ずにはいられない・・・
その想いも満たしてくれたラストシーンがあってこそ
完成された作品のような気がします。



阿波おどりで有名な四国・徳島を舞台に映画化された
重いテーマの作品ですが
昨年秋に公開された『UDON』とは
比較にならないほどの出来であることは間違いありません。
さらに、前編冒頭に書いた
“前日とは、あまりにも落差の大きな映画です”
この“前日”とは、もちろん『パッチギ!』のことですが
もちろん、映画としての完成度の落差です。



最後に、キャストについて少し触れておきます。


主役に魅せられる映画もあれば
脇役できまる映画もあります。
圧倒的に後者で成り立っているのが映画界ですが
この作品もその典型だったかもしれません。
ただ、それは私の勝手な解釈ですから・・・
念のため。
(上映時間:2時間00分)

■作品評価5つです・・・余韻の残る映画でした)


『眉山』公式サイト

< 完 >






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オードリーが好き[82] 眉山 前編

2007-05-26 07:44:07 | (2)オードリーが好き


5月19日、20日と
2日連続で観たこともあって
前日とは、あまりにも落差の大きな映画です。
5月12日から全国公開中の『眉山』がその映画。

眺めてみると、観客層の年代もずいぶんと違うようですが
配給元が書く作品評は、ともに“感動作”を謳っています。
ただ、入りはあまり芳しくなさそうです。



娘だから、聞けなかった。
母だから、言えなかった。

そして今、私は
母の想いにたどり着く。


末期ガンの母親と、母を看病するために帰郷した娘
母の治療に尽力する医師が織りなす情感あふれる感動物語。
さだまさしのベストセラー小説を原作に
『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督が
母の恋と娘の恋がつむぎ出す奇跡を映像化した。


母の想いを知り成長するヒロインに松嶋菜々子
彼女を支える医師に大沢たかお
母親役を10年ぶりの映画出演となる宮本信子が演じる。
家族、恋人、友人、故郷について再考させられる。

ストーリーは書きません。
ごらんになりたい方は、ぜひ劇場へ。



ラストシーンが2つある・・・
これが、この映画の見所かもしれません。



♪後編につづく





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オードリーが好き[81] パッチギ!LOVE&PEACE 後編

2007-05-25 06:06:31 | (2)オードリーが好き


表現には、誇張があってあたり前。
そんな考え方もあるのかもしれませんが
行き過ぎると陳腐にさえ見えてくるものです。
この作品には、それが見えてなりません。
あまりに直接的に過ぎるからでしょうか・・・
ただ、これはこの監督が
伝えたいことの表現手法の問題ですから
観た方が判断すればいいこと、のようにも思えます。

それを前提として
映画の中で、“喧嘩”として位置づけている
数々のシーンは、暴力でしかありません。
そして戦時下の回想シーンと同次元でリンクさせることで
テーマを分かりにくくしてしまっているようです。
この描き方では、共感はできません。



テーマが伝わってこない・・・


そう思います。
ただ、そのために“何をしてもいい“とは思いません。


これもその通りだと思います。

言葉足らずを補うのが映像だという見方もありますが
一概にそうとは言えません。
言葉だけ、映像だけで伝えることができなければ
人の魂をゆさぶることはないでしょう。

ともに一人歩きしてしまっているような映画でした。



残念ながら、映画としては前作には及ばなかったようです。
シナリオに費やす時間が足りなかったのか
それ以外に理由があったのかはわかりません。

前作には、テーマに対する熱い想いが伝わる
仕上がりだったように思いますが
この冒頭でも書いたように
タイトルに”LOVE & PEACE”を据えた今回は
あまりにも挑発的な表現が
さらに増幅されて、つかみどころのないものに
なってしまったようです。

初心に帰って、もっとじっくり取り組んでほしかった
というのが実感です。
(上映時間:2時間07分)

■作品評価3つです)

『パッチギ!LOVE & PEACE』公式サイト

< 完 >




今、私たちは揺れ動く日本という国で
さまざまに形を変えた悪と向き合っています。
時には、目をそらし、背けながらも
今日を生きています。
いつかはきっと・・・
そう思いながら
明日に向かって生きています。

そんな映画が誕生することを願っています。





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オードリーが好き[81] パッチギ!LOVE&PEACE 前編

2007-05-24 06:08:22 | (2)オードリーが好き


5月19日から全国でロードショーが公開されている
前作公開から、2年4カ月を経て戻ってきた
映画『パッチギ!』の第2弾。
問題作なのか話題作なのか?
どちらにしても、観なければわかりません。



大ヒット作『パッチギ!』のキャストを一新し
さらにパワーアップした、涙と笑いの感動作第二弾。
今回は舞台を京都から東京に移し
三世代に渡り受け継がれる壮大な家族史と命の輝きを描く。

2200人を超えるオーディションで
見事主役に抜てきされた


『GO』の井坂俊哉と


『さくらん』の中村ゆりが
前回の俳優たちに負けない熱演をみせる。

井筒監督が自身の前作を超えると豪語する
熱い人間ドラマに胸が締め付けられる。

と、解説にはこう書かれています。
封切りされたばかりですから、ストーリーは書きません。
ごらんになりたい方は劇場へどうぞ。



♪後編につづく





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季節がみごろ[102] 『新緑の候』

2007-05-23 07:24:46 | (3)季節がみごろ


はや5月も後半に入りました。

今なら、“新緑の候”・・・の挨拶で始まるのでしょうが
ふと気づくと、最近は手紙らしい手紙を
書いていませんね。


とはいえ、若葉のまぶしい
さわやかな季節になりました。
さくらの頃には、初々しい若緑に
真っ赤な実が乱舞していたようですが・・・



いま、若葉には


左右に広げたピンクの羽は
まるで竹とんぼのようにも見えます。



よく観察してみると、その下には
小さなちいさな実の姿が見られます。

結びには

まだ肌寒い日もあるかと存じます。
どうぞ、みなさまにはご自愛ください。

こう書いてみましょうか・・・





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ふるさと散歩[21] 浪切歌舞伎―お練り

2007-05-22 07:12:59 | (5)ふるさと散歩


2004年6月に、岸和田に初めてやってきた歌舞伎。
今年は、5月19日、20日の両日にわたり
中村鴈治郎改め四代目坂田藤十郎襲名記念
『近松座歌舞伎公演』が
浪切ホールの大ホールで演じられました。

その公演を前に、5月19日午後1時より
岸和田駅から浪切ホールまで約1kmの道のりを
四代目坂田藤十郎を筆頭に
中村魁春、中村壱太郎、坂東竹三郎が
人力車に乗ってパレードする「お練り」がありました。


浪切ホールへの沿道には
今年もたくさんののぼりがはためきました。

午後2時からは浪切ホール前で歓迎式典


ホールの総合プロデュースでもある
作家・放送作家の藤本義一さんのあいさつは
歌舞伎の語源となった「傾く(かぶく)」の話。
年配の観衆も納得顔で聴き入りました。


四代目坂田藤十郎丈


あいさつが始まるや
身振り手振りとその表情で
観衆の視線を一点に引き込みます。


さすがの存在感ですが
あいさつの中身はといえば
公演に同行の孫(中村壱太郎)のことが中心。
いいおじいちゃんです。



一昨年の第2回浪切歌舞伎の記事では、こう書きました。
この地に日本伝統の歌舞伎が根付くのでしょうか。

全国の自治体で財政難が問題化されていますが
この地も例外ではありません。
だんじり祭だけの街ではなく
教育再生や文化振興の根を絶やさない
個性をもった「傾く(かぶく)」街であってほしい。
そう願ってやみません。





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