赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

オードリーが好き⑰パッチギ! 後編その3

2005-01-24 06:14:16 | (2)オードリーが好き

いろいろ感じることの多かった映画ですが、ひとつだけ書いておきます。どんな「イムジン河」でもきっと行き来できる橋は架かっていると思います。ただ、それが見えるときと見えないときがあるのかもしれません。見えたときには躊躇なく渡ってみることです。(「渡る」とういうのは、「思いやる」ということです)見えないときには、しっかりと勉強してください。それが国と国ならなおさらです。何も知らないでいて、ただの好奇心や野次馬根性だけでは、こんがらがってしまうだけで、何も変わらないでしょう。

沢尻エリカ(キョンジャ)は言います「この映画に出て勇気を持って熱く生きる意味を学びました」(写真⑥)

終戦後60年を重ねてきた日本ですが、いまなお戦争の真っ只中で苦しむ人々がいる現実を、少なくとも忘れないためにも、ぜひ観ていただきたいと思います。
(上映時間:1時間59分)1月22日公開

■作品評価 ★★★★(★4つ・・・観る価値あり)


★明日は、もう1本映画が続きます。

オードリーが好き⑰パッチギ! 後編その2

2005-01-24 06:01:05 | (2)オードリーが好き

康介が鴨川を渡るシーンがありますが、「イムジン河」に象徴される「壁」「隔たり」そのものを京都のしかも一番代表的な川をロケーション場所に選んだことからも、しっかりと伝えたいものが何なのかが感じ取れます。

劇中、何度も何度も、康介はいろんな人の熱い思いを込めて歌った「イムジン河」(写真⑤)

「イムジン河」は、決して朝鮮半島にだけ流れる川ではなく、日本と朝鮮半島の間にもあるし、日本人と「在日」との間にも、そしてアメリカにも、他の国にもたくさんのイムジン河が流れている。このことは現実のこととして、映画ではこの河を渡るのを「諦める」んじゃなくて、「思い切って渡ってほしい」と訴えているのでしょう。

あなたの周りに「イムジン河」は流れていませんか?

オードリーが好き⑰パッチギ! 後編その1

2005-01-24 05:48:29 | (2)オードリーが好き

『ゲロッパ!』『岸和田少年愚連隊』の井筒和幸監督の最新作。
主人公の松山康介を演じるのは監督に大抜擢を受けた塩谷瞬。朝鮮高校の番長リ・アンソン役に『青い春』の高岡蒼佑。そしてその妹リ・キョンジャ役には沢尻エリカ。

監督・井筒和幸は言います「殴り合ってもエエ、でも殺し合ったらアカン、それが伝えたかった」と。(写真④)
ここにも1968年という時代設定への細やかなこだわりが見えてきます。確かに、そのことが誰しもが理解していたように思います。それが、今では簡単に無視されているようで、心がどんどん貧しくなっているように思えてなりません。高度経済成長の代償かもしれませんが・・・。